平澤寿康の周辺機器レビュー

第8回 バッファロー「LinkStation LS-Q2.0TL/R5」
〜静音・コンパクトなRAID 5対応NAS


 



バッファロー「LinkStation LS-Q2.0TL/R5」

発売中

価格:78,015円



 バッファローが発売するNASシリーズは、搭載HDDが1基または2基で、家庭でのデータ共有を主眼とする「LinkStation」シリーズと、SOHO用途も視野に入れた、RAID 5対応の大容量モデルの「TeraStation」シリーズの2ラインがおなじみだ。そういった中で、RAID 5対応ながら、「LinkStation」を名乗る製品が新たに登場した。それが、「LinkStation LS-QL/R5」シリーズである。今回は、LS-QL/R5シリーズの中から、容量2TBのLS-Q2.0TL/R5を取り上げ、従来までのLinkStationシリーズやTeraStationシリーズと何が異なっているのか、詳しく見ていくことにしたい。

●HDDを4台搭載しながら大幅な小型化を実現

 LS-QL/R5シリーズの最大の特徴となるのが、HDDを4台内蔵し、RAID 5での利用に対応しながら、非常にコンパクトなボディを実現している点だ。

 TeraStationシリーズは、初代モデルから、本体前面から容易にHDDにアクセスできる筐体を採用するTeraStation Proシリーズに至るまで、基本的にかなり大柄の筐体を採用してきた。初代TeraStationであるHD-H1.0TGL/R5は、本体サイズが168.5×240.6×220.7mm(幅×奥行き×高さ)であった。また、メンテナンス性重視の新筐体を採用したTeraStation Proシリーズも、170×310×235mm(同)と、初代TeraStationよりもさらに大きなものだった。

 また、リビングルームにNASを設置する場合も、このサイズが問題となっていた。リビングルームにNASを設置することがあるのか、という声も聞こえてきそうだが、東芝の「REGZA」のように、NASを利用した録画が可能な液晶TVを利用している家庭では、リビングルームに大容量NASを設置したいと思っている人が多い。しかし、TeraStationやTeraStation Proでは、それらを置くスペースを確保するのがかなり難しい。

 それに対しLS-QL/R5シリーズは、本体サイズが150×230×150mm(同)と、大幅な小型化が実現されている。実際にTeraStation Proと並べてみると、その小ささは際立っている。特に奥行きと高さの小ささはかなりのもので、これならTVを置くAVラックの棚にも十分設置できるレベルだ。また、筆者が普段使用しているHDDを2台内蔵するLinkStation LS-W1.0TGL/R1との比較でも、奥行きはほぼ同等で高さは若干低く、幅も1.5倍ほどと、倍の数のHDDが収納されているにも関わらず大幅なサイズアップとはなっていない。

 容量も、LS-QL/R5シリーズは最大4TBと、HDDを1台内蔵するLinkStationとは比較にならない大容量を実現。これだけの容量があれば、長時間のHD録画も安心だ。

 もちろん、TV録画だけでなく、通常のNASと同様にPCの周辺機器として利用する場合でも、設置に関する自由度が高まるという意味で、この小型ボディはかなり有利となる。とにかく、大幅に小型となったことは素直に歓迎できる特徴である。

 ところで、LS-QL/R5シリーズの本体正面は、中央付近に円形のパーツがはめ込まれ、その周囲にHDDアクセスランプが配置されるという、初代TeraStationをモチーフとした金庫のようなデザインが実現されている。RAID 5対応による安全性の高さと大容量をウリにするNASとして登場した初代TeraStationの思想を受け継ぐ、新しい家庭用のRAID 5対応NASということで、このデザインを採用したそうだ。ただ、初代TeraStationと違いカラーがブラックということもあってか、インパクトを残しつつ全体的に落ち着いたデザインで、かなり好印象だ。

本体正面。初代TeraStationの金庫デザインを再現している 150×150mm(幅×高さ)と、正面から見ると正方形となる。高さは3.5インチHDDより若干高い程度だ 本体側面。奥行きは230mm。3.5インチHDDの奥行きの1.5倍ほどと非常にコンパクトだ
TeraStation Proとの比較。特に高さが大幅に低くなっていることがわかる TeraStation Proとの側面の比較。奥行きもかなり短くなっている
こちらはLinkStation LS-W1.0TGL/R1との比較。幅はLS-W1.0TGL/R1のほうが狭いが、高さはLS-Q2.0TL/R5のほうが低い 奥行きはLS-W1.0TGL/R1とほぼ同等。しかしこのボディに4台のHDDが内蔵されているのだから、コンパクトさは際立っている

●優れた静音性も実現

 LS-QL/R5シリーズには、小型化に加えてもう1つ大きな特徴がある。それは、優れた静音性を実現しているという点だ。

 以前販売されていたLinkStationの中には、4cm角の小口径ファンを搭載していたこともあり、ファンノイズがかなり大きな製品が存在していた。また、初代TeraStationも、比較的ファンノイズが大きかったと記憶している。

 それに対しLS-QL/R5シリーズでは、9cm角の大型ファンを搭載し、そのファンを低速回転させることで、優れた静音性と十分な冷却性能を両立させている。電源投入直後こそファンが高速回転してかなりの音がするが、すぐに回転数が下がり、それ以降の稼働中ではほとんどファンノイズが気にならないほどとなる。

 今回、ファンノイズが小さく静音性に優れることで定評のあるTeraStation Pro TS-H1.0TGL/R5を用意して比べてみたところ、筆者の耳にはLS-Q2.0TL/R5のファンノイズのほうがTS-H1.0TGL/R5のファンノイズよりも若干静かに感じた。また、HDDの動作音を含めた場合には、よりはっきりとLS-Q2.0TL/R5のほうが静かだと感じる。TS-H1.0TGL/R5は、TVを付けているとその音は気にならなくなるが、TVを消すとその存在が感じられる。しかし、LS-Q2.0TL/R5ではTVを消しても音がほとんど気にならないほどだ。ちなみに、筆者が普段利用しているLS-W1.0TGL/R1と比べても、はるかに静かだった。

 もちろん、全く無音ということはない。LS-Q2.0TL/R5でも本体に近付くと、キーンというHDDの動作音が聞こえてくるし、ファンノイズも聞こえる。とはいえ、それぞれの騒音が小さく抑えられているために、全体的に優れた静音性を実現しているのだろう。

LS-Q2.0TL/R5には9cmの大型空冷ファンが採用されている。背面を見ると大部分がファンに占められていることがわかる ファンのサイズ自体はTeraStation Proと同じだが、騒音の静かさはLS-Q2.0TL/R5のほうが優れている LS-W1.0TGL/R1には小口径のファンが取り付けられているため、LS-Q2.0TL/R5よりもファンの音がかなり気になる

●ACアダプタの採用で小型化と静音性を実現

電源回路を本体に内蔵せず、ACアダプタを利用するようになった。サイズは結構大きく、少々かさばる

 LS-QL/R5シリーズが、これだけ小型で静音性を実現しているのは、ある理由がある。それは、これまで販売されていたLinkStationやTeraStationシリーズは、基本的に本体に電源を内蔵していた。それに対しLS-QL/R5シリーズでは、電源を内蔵せずにACアダプタを利用するようになっている。本体内に電源回路を搭載しないため、サイズを小型化できるとともに、内部の発熱が抑えられることで、空冷ファンをより低回転で動作させて静音化が実現できているというわけだ。

 電源がACアダプタになったといっても、特に信頼性が劣るということはない。従来通りUPSとの連動も実現されている。それよりも、小型化や静音化という、家庭で利用する場合に嬉しい利点が増えていることを考えると、特に問題はないだろう。少なくとも個人的には、大いに歓迎したい。

●HDDの交換は容易だが、カギによる固定の仕組みはない

 LS-QL/R5シリーズには4台のHDDが搭載されているが、そのHDDは専用のマウンタに取り付けられ、本体前面から簡単に取り出せるとともに、交換も容易なように工夫されている。もしHDDが故障した場合でも、交換用のHDDと簡単に交換でき、メンテナンスは非常に楽に行なえる。もちろん、RAID 5で運用していれば、交換用HDDを取り付けた後に自動的にリビルドが行なわれる。こういった部分は、TeraStation Proシリーズの特徴が受け継がれているといった感じではあるものの、その仕様はやや簡易的なものとなっている。

 本体前面のパネルは、磁石で本体側に固定されており、簡単に取り外すことができる。そして、このパネルはTeraStation Proのようにカギで固定されていることはなく、いつでも自由に取り外しができる。それは、HDDマウンタについても同様で、カギで固定されることなく、いつでもHDDを取り出すことができる。

 ただし、残念ながらHDDのホットスワップには対応していない。これについては、コストダウンや、家庭向けのLinkStationシリーズということもあるため、仕方がないだろう。しかし、ホットスワップに対応しないにも関わらず、カギなどによるHDDの固定の仕組みがなく、いつでもHDDを取り出せてしまう点には、少々危険を感じるのも事実で、運用時には稼働中にHDDを取り出すことのないように注意しなければならない。特に、子供のいる家庭で利用する場合には、子供が触ることのないよう、しっかり管理する必要があるだろう。

 ちなみに、HDDを全て外して中を覗いてみると、奥にSATAコネクタが4個見え、その奥にファンが見える。また右側にはコントローラなどが搭載される基板が見える。HDDを外して中を覗いてみただけでも、本体内の構造はかなりシンプルなように感じる。

本体正面のカバーは磁石で固定されているだけで、簡単に取り外せる 搭載されている4台のHDDは、本体正面から簡単に取り外しが可能 レバー操作で簡単にHDDを取り出せるが、カギなどによる固定の機構は用意されていない
HDDは専用のマウンタに取り付けられている。2TBモデルでは500GBのHDDが4台となる HDDを外して中を見ると、奥にSATAコネクタとファン、右にコントローラ類を搭載する基板が見える。電源回路がないため、内部構造はかなりシンプルに見える

●BitTorrentダウンロード、Time Machine対応などさまざまな機能をサポート

 LS-QL/R5シリーズは、家庭用と位置付けられていることもあり、さまざまな機能が盛り込まれている。

 まず、DLNA対応とiTunesサーバー機能。これら2つの機能は、家庭用NASとしてもはや欠かせない機能と言っていいのはもちろん、従来のLinkStationシリーズでも広くサポートされてきた機能であり、特に特筆すべき事柄ではないだろう。

本体背面のPOWER MODEスイッチを「AUTO」にセットすると、NAS NavigatorをインストールしたPCの稼働状況に応じて自動的に電源がコントロールされる

 また、昨年発売されたLS-WTGL/R1シリーズよりサポートされている「Webアクセス」機能や、「PC連動AUTO電源機能」もサポートされている。Webアクセス機能は、外出先からインターネット経由でNASにアクセスし、保存しているデータの参照や、ファイルの送受信を容易に実現する機能。PC連動AUTO電源機能は、NASを利用するPCに専用ユーティリティ「NAS Navigator」をインストールしておくことで、PCの電源が切れている状態を検知し、NASの電源をコントロールする機能。どちらも便利な機能なので、LS-QL/R5シリーズでもサポートされている点は嬉しい。

 そして、LS-QL/R5シリーズで新たにサポートされたのが、BitTorrentクライアントを搭載することで、単体でのBitTorrentダウンロードに対応した点と、Mac OS X 10.5 Leopardよりサポートされているバックアップ機能「Time Machine」に対応した点だ。筆者はMac OS X 10.5 Leopardが動作するマシンを持っていないため、このうちBitTorrentダウンロード機能について試してみた。

 BitTorrentクライアントは、LS-QL/R5シリーズのファームウェアに統合されており、管理メニューからBitTorrent機能を「使用する」に設定した状態であれば、ブラウザで「http://(LS-QL/R5シリーズのローカルアドレス):8080/」にアクセスすることでダウンロードマネージャが開く。あとは、ダウンロードマネージャにtorrentファイルのダウンロードURLを登録するか、別途ダウンロードしたtorrnetファイルを読み込ませると、ダウンロードリストに登録され、自動的にダウンロードが行なわれることになる。もちろん、ダウンロードはLS-QL/R5シリーズ単体で行なわれるため、PCを起動しておく必要はない。

 日本では、一般的には馴染みの少ないBitTorrentだが、海外ではゲームのデモ版など大容量となるソフトの配布手段として活用される例が多く、利用している人にとっては便利な機能となるだろう。

Mac OS X 10.5 Leopardのバックアップ機能「Time Machine」に新たに対応している BitTorrentダウンロード機能も新たにサポート。設定メニューから機能を設定すれば利用可能となる Webブラウザで専用のダウンロードマネージャを開き、URLまたはtorrentファイルを指定すれば、単体でダウンロードが行なわれる

●RAIDモードによるデータ転送速度の差は小さい

 では、パフォーマンスをチェックしていこう。今回は、実際にファイルを転送しつつ、その転送にかかる時間を計測することにした。転送に利用したのは、約866MBのファイル1個、そして総容量約749MBのファイル290個を含むフォルダで、それぞれをPCからLS-Q2.0TL/R5に書き込む場合と、LS-Q2.0TL/R5からPCに読み出す場合にかかる時間を、ストップウォッチを利用して3回手動計測し、平均を出している。

 ファイル転送には、Windows上からドラッグ&ドロップで行なう場合と、FTPを利用する場合の2通りを試している。また、PCおよびLS-Q2.0TL/R5のJumbo Frame設定も4種類変更して計測した。さらに比較用として、TeraStation Pro TS-H2.0TGL/R5も用意し、同様のテストを行なった。

 PCとLS-Q2.0TL/R5は、Gigabit Ethernet対応のスイッチングHub(バッファロー LSW2-GT-8NPR)を介して接続。PCの環境は下に示したとおりである。

テスト環境
CPUCore 2 Quad Q8200
メモリPC2-6400 DDR2 SDRAM 4GB
マザーボードMSI P35 Platinum
ビデオカードRadeon HD2400 PRO
OSWindows XP Professional SP3
オンボードLANRealtek RTL8111B
スイッチングHUBバッファロー LSW2-GT-8NPR

 結果を見ると、PCからLS-Q2.0TL/R5への書き込み、LS-Q2.0TL/R5からPCへの読み出しともに、RAIDモードの違いによる差はそれほど大きくないことがわかる。このことから、基本的には容量と冗長性のバランスに優れるRAID 5モードで利用するのが最もおすすめとなる。

 TeraStation Proとの比較では、書き込み、読み出しとも劣っていることがわかる。LS-QL/R5シリーズでは、コストダウンのために搭載プロセッサのパフォーマンスが低くなっているようで、その影響によるものだろう。とはいえ、家庭での利用をメインターゲットとする製品としては十分なパフォーマンスであり、不満を感じることはない。

 Jumbo Frame設定の違いでは、標準設定以外は速度がかなり向上するものの、数値を大きくした方がより高速になるというわけでもないようだ。とはいえ、標準設定ではかなり遅くなってしまうため、PCやLS-Q2.0TL/R5を接続するHubもしくはルーターがJumbo Frameをサポートしている場合には、Jumbo Frameの設定もしっかり確認すべきだ。

約866MBのファイル1個 LS-Q2.0TL/R5 TS-H2.0TGL/R5
RAIDなし RAID 0 RAID 1 RAID 5 RAID 10 RAID 5
書き込み 読み出し 書き込み 読み出し 書き込み 読み出し 書き込み 読み出し 書き込み 読み出し 書き込み 読み出し
ドラッグ&ドロップ ファイルコピー
ジャンボフレーム:標準 1分49秒 51秒 1分34秒 53秒 1分55秒 52秒 1分50秒 49秒 1分51秒 55秒 1分10秒 41秒
ジャンボフレーム:4,102Byte 1分24秒 41秒 1分12秒 38秒 1分28秒 42秒 1分30秒 36秒 1分8秒 40秒 54秒 31秒
ジャンボフレーム:7,422Byte 1分27秒 41秒 1分28秒 38秒 1分29秒 42秒 1分33秒 38秒 1分31秒 39秒 54秒 32秒
ジャンボフレーム:9,694Byte 1分25秒 1分1秒 1分25秒 1分2秒 1分27秒 1分0秒 1分20秒 1分0秒 1分30秒 1分6秒 54秒 33秒
FTP転送
ジャンボフレーム:標準 1分26秒 41秒 1分18秒 39秒 1分32秒 42秒 1分34秒 38秒 1分32秒 40秒 1分9秒 34秒
ジャンボフレーム:4,102Byte 56秒 32秒 1分7秒 25秒 1分17秒 31秒 1分9秒 26秒 58秒 39秒 1分9秒 25秒
ジャンボフレーム:7,422Byte 56秒 34秒 55秒 26秒 1分9秒 35秒 1分9秒 26秒 1分2秒 40秒 1分7秒 39秒
ジャンボフレーム:9,694Byte 55秒 44秒 1分16秒 45秒 1分18秒 44秒 1分19秒 41秒 1分19秒 43秒 1分8秒 40秒

290個のファイル
総容量約749MB
のフォルダ1個
LS-Q2.0TL/R5 TS-H2.0TGL/R5
RAIDなし RAID 0 RAID 1 RAID 5 RAID 10 RAID 5
書き込み 読み出し 書き込み 読み出し 書き込み 読み出し 書き込み 読み出し 書き込み 読み出し 書き込み 読み出し
ドラッグ&ドロップ ファイルコピー
ジャンボフレーム:標準 1分34秒 51秒 1分36秒 51秒 1分44秒 51秒 1分38秒 49秒 1分40秒 51秒 56秒 40秒
ジャンボフレーム:4,102Byte 1分15秒 42秒 1分14秒 39秒 1分19秒 43秒 1分20秒 38秒 1分7秒 42秒 49秒 31秒
ジャンボフレーム:7,422Byte 1分18秒 43秒 53秒 39秒 1分19秒 43秒 1分22秒 39秒 1分22秒 42秒 49秒 32秒
ジャンボフレーム:9,694Byte 1分15秒 1分0秒 1分14秒 1分6秒 1分17秒 1分10秒 1分5秒 59秒 1分20秒 1分2秒 49秒 32秒
FTP転送
ジャンボフレーム:標準 1分4秒 47秒 1分3秒 49秒 1分6秒 48秒 1分16秒 44秒 1分46秒 49秒 1分11秒 42秒
ジャンボフレーム:4,102Byte 1分1秒 37秒 1分1秒 35秒 1分3秒 38秒 1分13秒 36秒 1分4秒 49秒 1分11秒 33秒
ジャンボフレーム:7,422Byte 1分0秒 38秒 1分0秒 44秒 1分2秒 39秒 1分14秒 37秒 1分3秒 47秒 1分10秒 39秒
ジャンボフレーム:9,694Byte 1分1秒 51秒 1分4秒 48秒 1分5秒 51秒 1分15秒 50秒 1分6秒 51秒 1分11秒 41秒

 ちなみに、今回測定に利用したPCのオンボードLANであるRealtek RTL8111Bでは、Jumbo Frameの最大値が7KBまでとなっているため、LS-Q2.0TL/R5のJumbo Frameの最大値である9,694Bよりも小さいためか、LS-Q2.0TL/R5のJumbo Frameを9,694Bに設定した場合には逆に速度が遅くなる場合があった。このあたりは、利用するLANコントローラによって変わってくると思われるので、実際にいろいろな設定を試してみて、最適の設定を見つけるのがいいだろう。

●価格も手ごろで、家庭用大容量NASとしておすすめ

 LS-QL/R5シリーズには、容量が1TB、2TB、4TBの3モデルが用意されている。今回はその中から容量2TBのLS-Q2.0TL/R5を試してみたが、本体の小ささに優れた静音性、RAID 5対応による冗長性の高さなど、家庭で利用するNASとして非常に多くの魅力を備えた製品と言える。また、手ごろな価格が実現されている点も見逃せない。特に容量2TBのLS-Q2.0TL/R5は希望小売価格が74,300円(税込78,015円)、オンラインショップでは55,000円を切っている場合もあり、シリーズの中でも特にお買い得感が高い。

 家庭で利用するNASは、大容量化が進むにつれて、保存データの安全性が問題になりつつあるが、保存データのバックアップを行なっていないという人が多いのも事実。そういった中で、大容量化とRAID 5による冗長性を兼ね備えつつ、家庭での利用を想定したコンパクトなボディと優れた静音性を実現したLS-QL/R5シリーズは、現在販売されている家庭用NASの中でもトップクラスの魅力を備えている。大容量NASの購入を予定している人はもちろん、保存データの安全性に配慮したNASを購入したいと思っている人など多くの人におすすめしたい製品だ。

□バッファローのホームページ
http://buffalo.jp/
□製品情報
http://buffalo.jp/products/catalog/storage/ls-ql_r5/
□関連記事
【9月19日】【元麻布】小さくなった個人向けRAID NAS「バッファロー LS-QL/R5」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0919/hot570.htm
【9月3日】バッファロー、小型化したHDD×4搭載のRAID 5対応NAS
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0903/buffalo.htm

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(2008年10月29日)

[Reported by 平澤寿康]


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