デル、中国・上海でLatitude ONを初めてデモ
10月22日(中国時間) 実施 米Dellは、10月22日(中国時間)、報道関係者およびアナリストを対象に「Dell APJ Media and Analyst Day」を中国・上海で開催。Latitide Eシリーズに、Latitude ON機能を搭載したプロトタイプをデモストレーションした。 発売時期などは明確にしなかったが、プロトタイプのデモストレーションをするのは、今回が初めてのこと。Latitude ONは、液晶部を開くと、自動的にメールやスケジュールソフトなどが起動し、すぐに利用できるというもので、日本でも、9月から発売となっているLatitide E4200の付加機能として、今後搭載されることが明らかになっていた。 米Dell プロダクトグループ ビジネス製品担当上席副社長のジェフ・クラーク氏は、実機を手に持ちながら、「スクリーンを開ければ、モバイル環境でまず必要とされるものがすべて起動する。そして、すぐに接続し、メールやネットで情報が確認できる」として、そのメリットを訴求。製品化の時期が間もなくであるとした。 Latitude ONでは、OSを起動せずに、Latitude ON専用の低電圧版サブプロセッサを搭載することで、これを実現しているのが特徴。他社にはない、Dell独自の機能といえる。 「飛行機には、飛行のために利用する主エンジンとは別に、地上待機中に稼働させているサブエンジンがある。仕組みはこれと一緒。サブプロセッサの活用などによって、バッテリ寿命時間を延長でき、2週間程度待機状態にしておける」という。
一方、米Dellのマイケル・デルCEOは、「12.1型の液晶パネルを搭載し、長時間バッテリ駆動を実現しているLatitide E4200は、日本の市場の要求を反映し、その市場性を考慮して開発した製品。軽量であり、パワフルな仕様を実現している。こうした製品の投入もあり、日本の市場で一貫して成長を続けている」とコメントし、Latitide E4200シリーズの出足の良さが、シェア拡大に貢献していると自己評価した。 今後、Latitude ON機能を追加することで、売れ行きにもさらに加速すると見ている。 また、デルCEOは、ネットブックの動向についても言及。「ミニラップトップの需要は旺盛であり、Dellにとってもチャンスはある。Dellは、mini 12も用意しており、それを売るための販売ルートも整備している。コンシューマ向けには全世界15,000店舗の小売店での販売が可能になる。ネットブック市場に向けては、ボーダフォンをはじめとする3Gの環境での利用を提案しており、サイズ、価格、携帯性という点でも、他社に比べて競争力がある。まだシェアは小さいが、需要の伸びは大きなチャンスだと捉えている」などとした。
□Dellのホームページ(英文) (2008年10月24日) [Reported by 大河原克行]
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