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三菱、地上/BS/CSデジタルTV内蔵の21.5型フルHD液晶
~MP MODEの明るさを高めた24.1型「MDT243WG」も

11月7日 発売

価格:オープンプライス



 三菱電機株式会社は22日、デジタルTVチューナ内蔵の21.5型ワイド液晶「VISEO MDT221WTF(BK)」と、MDT242WG後継となる24.1型ワイド液晶「VISEO MDT243WG」を発表した。11月7日より発売する。価格はオープンプライス。

●VISEO MDT221WTF(BK)

VISEO MDT221WTF(BK)

 MDT221WTF(BK)は、1,920×1,080ドット(フルHD)表示対応の21.5型ワイド液晶ディスプレイ。店頭予想価格は8万円前後の見込み。CEATEC JAPAN 2008で参考展示されていた。

 液晶ディスプレイ単体として業界初となる、地上/BS/110度CSデジタル対応の3波チューナを内蔵。デジタル放送のEPG(電子番組表)、データ放送をサポートするほか、視聴予約、字幕放送など、液晶ディスプレイながらデジタルTVと同等の機能を備える。また、PC入力などからTVに切り替える際に、チューナに通電しておくことでTV起動を高速化する「クイック起動」モードを搭載する。

 2画面機能は、小画面を出すPinPと、親画面/小画面を左右に並べるPoPを用意。PoPでは単純に左右に同じ大きさの画面を並べるのではなく、PCの操作性が考慮されており、親画面が1,280×1,024ドット(SXGA)のドットバイドットで表示される。

 パネルはTN方式。TNは上下の視野角が狭く色相が反転しやすいが、「ルックアップモード」を搭載することで、下から見上げても色が変化せず、寝転びながらの視聴に対応した。デジタルカメラを頭上に持ち上げて撮る際に、液晶を見やすくするハイアングルモードと似た機構だ。

 主な仕様は、解像度1,920×1,080ドット、表示色数約1,677万色(RGB各色10bit)、応答速度5ms、輝度300cd/平方m、コントラスト比1,000:1(CRO動作時2,000:1)、視野角が上下160度/左右170度。インターフェイスはDVI-D(HDCP対応)、ミニD-Sub15ピン、HDMI×2、D5端子、Sビデオ/コンポジットを装備。

 スピーカーは音を解析して歪みを抑える「DIATONEリニアフェイズ」技術を採用した3W+3Wのステレオスピーカーを内蔵。音声入力はD端子、Sビデオ/コンポジット用のRCAステレオ入力、PC用のステレオミニジャック、音声出力はTV(ステレオ)用のS/PDIF、ヘッドフォン用ステレオミニジャックを備える。TVのチャンネル、番組変更時にノーマライズして音量が大幅に変わるのを防ぐ「おすすめ音量」機能を持つ。

 付属のリモコンはTVの各種操作、OSD操作が行なえるほか、各入力を1ボタンで呼び出せる。また、ルックアップモード専用ボタンも備えている。

 本体サイズは513.8×255×403.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約7.3kg。

本体背面にB-CASカードスロット、PC入力、デジタルTVアンテナ入力など 左側面にHDMI、D5端子などAV入力を備える 付属のリモコンはチャンネルなどのTV操作のほか、1ボタンでの入力切り替え、OSD操作などが可能
OSDメニュー「映像モード」 OSDメニュー「画質」 OSDメニュー「音声」
OSDメニュー「2画面」 OSDメニュー「ツール」 2画面機能の例。親画面はSXGAで表示され、PC側の解像度を変更すればドットバイドットでの表示が可能

●VISEO MDT243WG

VISEO MDT243WG

 MDT243WGは、1,920×1,200ドット(WUXGA)表示対応の24.1型ワイド液晶ディスプレイ。店頭予想価格は12万円前後の見込み。本体色は光沢のあるクリアピアノブラックだが、つや消しのサテンブラックモデル「MDT243WG-SB」も3,000台限定で用意される。

 MDT242WGの後継となる製品。バックライトスキャニング/黒挿入、オーバードライブ回路で動画の残像低減を行なう「MP ENGINE」が「MP ENGINE II」に進化。新しいバックライトと「ダイナミックドライブコントロール」技術で、MP MODE ON時の輝度を約20%向上させた。また、従来製品ではMP MODEのON/OFFで輝度の差が大きかったため、その都度、輝度調整を行なう必要があったが、MDT243WGでは、MP MODE/DV MODEごとに輝度の設定/保存が可能になった。

 パネルはA-MVA形式を継承。そのほかの機能面はMDT242WGとほぼ同等。

 主な仕様は、解像度WUXGA、表示色数約1,677万色(RGB各色10bit)、応答速度6ms(中間色)、コントラスト比1,000:1(CRO動作時2,000:1)、輝度500cd/平方m、視野角が上下/左右ともに178度。

 インターフェイスは、HDCP対応DVI-D、ミニD-Sub15ピン、HDMI×2、D5端子、Sビデオ/コンポジットの各入力、5W+5Wのステレオスピーカーと、S/PDIF出力、ヘッドフォン出力などを備える。

 本体サイズは558.5×270×406.3mm(同)、重量は約11.2kg。

残像低減回路が「MP ENGINE II」になり、MP MODE中の輝度が向上 MP MODEの比較。左側がMDT243WG、右側がMDT242WG。映像はコナミの「メタルギアソリッド4」


●目標はマルチメディア市場シェア4割

 同社は10月22日、都内で発表会を開催。デジタルメディア事業の基本方針、新製品の狙いなどを説明した。

三菱電機 役員理事 リビング・デジタルメディア事業本部 副事業本部長 梅村博之氏
三菱電機 役員理事 デジタルメディア事業部 事業部長 中島均氏

 まず、三菱電機 役員理事 リビング・デジタルメディア事業本部 副事業本部長の梅村博之氏が事業本部の基本方針を話した。同社は「真に強い事業構造」のため、選択と集中、戦略投資拡大を実施しており、シェアが高く強い事業を集中的に強化している。

 その中で、デジタルメディア事業では小型ディスプレイから大型のオーロラビジョンまで、映像ソリューションを提供でき、シームレスなラインナップの強みを訴求する。PCディスプレイ市場では、POSデータをもとにしたBCNアワードを9年連続で受賞するなど、国内で高いシェアを誇る。そのブランドのさらなる強化として、今回の新製品投入となった。

 新製品の要点は“個室・自室で必要なディスプレイ”と説明。TVを見たいがそろそろデジタルに移行したいユーザー、PCも使う、ゲームをする、Blu-ray/DVDを見る、などの需要を1台で対応する製品として、デジタルTVチューナを搭載し、多彩な入力端子を装備する製品が「MDT221WTF(BK)」となる。

 続いて、同社 役員理事 デジタルメディア事業部 事業部長の中島均氏が、三菱電機の見解を解説。デジタルメディア事業の拡大に向け、フルラインナップ提供の継続、オンリーワン製品によるライフスタイル/ビジネススタイルの提案、お客様満足度の向上を基本方針として挙げた。

 そこで、快適なデジタルライフスタイルの実現に向け、マルチメディアディスプレイの強化を進める。ブロードバンドの普及による動画の需要、TVのデジタル放送への移行、ゲーム機の高解像度化など、表示ニーズが多様化し、それに応えられる製品をマルチメディアディスプレイと位置付けた。HDMI入力のある製品をマルチメディア市場と定義し、今回の新製品、そして10月15日に発表した20型/22型の新製品を軸として、マルチメディア市場のシェア40%を目標として掲げた。

□三菱電機のホームページ
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2008/1022-b.htm
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2008/1022-a.htm
□関連記事
【10月2日】【CEATEC】三菱が地デジ搭載フルHD 21.5型液晶を展示
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1002/ceatec10.htm
【5月27日】三菱、24.1型液晶「MDT242WG」の枠つや消し限定モデル
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0527/mitsubishi.htm
【2007年11月14日】三菱、リモコン付属の24.1型マルチメディア液晶「MDT242WG」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1114/mitsubishi.htm

(2008年10月22日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]

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