CEATEC JAPAN 2008レポート
【地デジ/WiMAX編】
|
三菱の地デジTVチューナ搭載21.5型ワイド液晶 |
会期:9月30日~10月4日
会場:幕張メッセ
このレポートではCEATEC JAPAN 2008に展示された地デジやWiMAX関連の製品などを紹介する。
●地デジ関連
三菱のブースでは、VISEOブランドの地デジTVチューナ内蔵フルHD(1,920×1,080ドット)表示対応21.5型液晶ディスプレイを参考展示。発売時期は10月末から11月上旬を予定している。
マルチメディア液晶らしく、各種操作が行なえるリモコンが付属。液晶パネルはTNタイプで、上下に対する視野角が狭いため、寝転がってTVを視聴するシーンを想定し、液晶の角度を変えることなく、下から見たときのコントラストを最適化する「ルックアップモード」を備える。
また、展示はなかったものの、ブースの説明員によれば、「MDT242WG」の後継機種「MDT243WG」も間もなく発売の予定という。
アイ・オー・データ機器のブースでは、発表済みで発売時期/価格未定のフルHD表示対応液晶ディスプレイ「LCD-DTV222XBR」、「LCD-MF221XBR」の2機種を展示。前者は地デジTVチューナ内蔵で21.6型、後者は3系統入力を備えた21.5型となっている。
LCD-DTV222XBRの入力インターフェイスはHDMI×2、DVI-D、D5端子、Sビデオ/コンポジットと非常に豊富。ミニD-Sub15ピンを省いた代わりにHDMIを1系統増やしたという。一方、LCD-MF221XBRはHDMI入力、ミニD-Sub15ピン、DVI-Dとオーソドックスな構成になっている。
このほかアイ・オーのブースでは地デジチューナを8基搭載し、8チャンネル同時録画をするというデモを展示している。地デジの録画に興味のある人は訪れてみるとよいだろう。
●WiMAX関連
今年のCEATECではWiMAX関連製品が、活気付いてきている。
富士通の製品に関してはレポートしたが、ほかにも、ミツミ、SamsungなどがUSB接続のWiMAXモジュールを展示していた。また、UQコミュニケーションズのブースでは、海外向けWiMAX端末ではあるものの、NokiaのN810やAnycall製端末などが展示されている。
さらに、Intelも無線LANとWiMAXに両対応した無線モジュールWiMAX/WiFi Link 5350/5150を参考展示してあり、ハードウェア面のプラットフォーム基盤は完成に向かいつつある。後はサービス開始を待つだけといえるだろう。
ミツミ製のUSBドングル型WiMAXモジュール | Samsung製のWiMAXモジュール各種 | 韓国向けのWiMAX対応MIDなども展示 |
PDA型のWiMAX端末も参考展示 | 米国向けのWiMAX端末「Nokia N810」。動画再生のデモを行なっていた | IntelのWiMAX対応無線LAN共用モジュール |
●SSD/BDドライブなど
そのほか目新しいところでは、TDKがSSDの次機種である「HS3」シリーズを参考展示。インターフェイスが1.5Gbps対応SATAから3Gbps転送に変わり、速度がリード200MB/sec、ライトが90MB/secに向上している。さらに暗号化も128bit AESから256bit AESに強化された。
TDKの次期SSD「HS3」シリーズ | HS3シリーズの主な概要 |
パイオニアのブースでは、BD-R/-R DLの8倍速書き込みに対応した5インチベイ用BDドライブや、BD-R/-R DLの4倍速書き込みに対応したスリムベイ用BDドライブを参考展示。いずれも発売時期や価格などは不明。
パイオニアのBD-R/-R DLの8倍速書き込みに対応した5インチベイ用BDドライブ | BD-R/-R DLの4倍速書き込みに対応したスリムベイ用BDドライブ |
なお、2008年のCEATECでは、HD DVDの撤退に伴い、BDアソシエーションのブースも昨年までと比較すると小規模になった。ブースには、Bru-ray関連のハードウェアはほとんどなく、コンテンツやメディアの展示にとどまっている。
BDアソシエーションのブース | 昨年(2007年)のBDアソシエーションブース。これに比較すると今年のブースは地味に感じる |
□CEATEC JAPAN 2008のホームページ
http://www.ceatec.com/
(2008年10月2日)
[Reported by ryu@impress.co.jp]