ペガシス、「TMPGEnc 4.0 XPress」に
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NVIDIA CUDAロゴの入ったTMPGEnc 4.0 XPressのパッケージ |
8月25日 発表
株式会社ペガシスは25日、ビデオエンコードソフト「TMPGEnc 4.0 XPress」にNVIDIAと共同でCUDAを実装し、CPUの負担をGPUで処理することで最適化したと発表した。
今回発表されたのは、開発テストバージョンとしてTMPGEnc 4.0 XPressのフィルタ処理にCUDAを実装したもの。現状はテストバージョンとして短期間で効果を発揮させるため、フィルタ処理への実装にとどまったが、今後、エンコーダへの実装も考えているという。
環境設定のCPU/GPU設定にCUDAの項目 |
実装されたテストバージョンの環境設定に「nVIDIA CUDA 2.0 使用」のチェックボックスが用意されており、フィルタ処理、ハードウェアデコーダの2つが利用可能になっている。
また、ベンチマークも公開。テストは1,440×1,080ドットのHDVファイルをDVD規格サイズ(720×480ドット)にエンコード処理し、3分間の実行フレーム数を取得した。CPUはCore 2 Quad Q9450、GPUはGeForce GTX 260。
テストは5つのパターンで実施。インターレース解除/リサイズのみのテスト1、テスト1に2次元/3次元ノイズ除去を追加したテスト2では、CPUのみの実行がCUDAを上回っているが、輪郭強調、スマートシャープ、色調補正と、フィルタ処理を順次追加したテスト3~5は、CUDAが上回る。上記すべてのフィルタを適用した場合のテスト5では、CPUのみが208フレームなのに対し、CUDAでは928フレームと約4.5倍の処理性能を発揮したという。
CUDAを実装した製品については、TMPGEnc 4.0 XPressから随時リリース予定としているが、具体的な時期については改めて告知するとしている。
□ペガシスのホームページ
http://www.pegasys-inc.com/ja/
□ニュースリリース
http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/press/08_0825.html
□NVIDIAのホームページ(英文)
http://www.nvidia.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.nvidia.com/object/io_1219659328915.html
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(2008年8月26日)
[Reported by yamada-k@impress.co.jp]