7年目を迎えたパナソニック「Let'snote工房」に48組が参加8月23日 開催 パナソニックは23日、ノートPCの組み立て体験イベント「Let'snote工房 2008」をパナソニック神戸工場で開催した。今回で7年目、9回目の開催となる。 Let'snote工房は、同社が開催する夏休み恒例となったノートPCの組み立てを体験できるイベント。今回の機種は、重量約1,179gで約11時間駆動の1スピンドル12.1型モバイル「Let'snote T7」で、スペックはCore 2 Duo U7600、HDD 120GBなどを搭載する夏モデルの「CF-T7D」。実売価格は22万円前後だが、参加費12万円で当日組み立てたPCを持ち帰ることができる。 今回の参加者は、小学4年生から高校2年生の48組(男子25組、女子23組)。応募総数は1,052組と過去最多で、年々、女子の割合が増えてきているという(今回は42%)。北海道から沖縄まで日本全国から応募があった中、約21倍の競争率から抽選で当たった幸運な親子が組み立てに挑戦した。茨城や長崎からの参加者も居たという。
イベントは午前9時30分に開校式からスタート。パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部プロダクトセンターの白土清所長が「このイベントを楽しみにしていた。みなさんが目を輝かせて作っている姿を見ると、私たちも元気をもらえる。自分を信じて、頑張って組み立ててください」と挨拶した。 続いて、レッツ博士が登場し、PCの仕組みや内部構造、Let'snote T7の1,179gの重量「軽い」、約11時間駆動の「長持ち」、高い耐衝撃性「強くて丈夫」などの特徴を軽妙なトークで紹介し、イベントのテーマを「KY」に設定。“空気が読めない”ではなく、「(K)神戸に来て(Y)良かったぁ~!!」になるよう呼びかけ、「世界に1台だけのLet'snoteを組み立てよう」とエールを送った。 開校式の終わりに、参加者それぞれの担当の先生が登場。4つの班に分かれ、先生に引率されて組み立て教室を行なう会場へ移動し、10時に組み立て作業が始まった。
今回、参加者が行なう組み立ては23工程。15点の部品に、11種類35本のネジを使用する。ちなみに、Let'snote T7は1,733点(うち、マザーボードが1,497点)の部品を使用しており、組み立てに用意された15の部品は、あらかじめマザーボードとその配線、インターフェイス類などが装着された状態。モバイルノートPCは筐体が小さく、細かな難しい作業が多くなるため、子供たちが実際に作業できる範囲に配慮されていた。 今回用意されたPCは、直販サイトの「マイレッツ倶楽部」と同様にカスタマイズが可能で、天板、キーボード(日本語標準、ローマ字すっきり)、ネームプレートを選択できた。天板の1番人気はブルーアップルで、オレンジコンポート、レッドベリーと続く。キーボードは30組が標準、18組がローマ字すっきりを選択した。以下、組み立ての様子を写真で追っていこう。
組み立て作業は11時40分に完了。司会者の合図で一斉に電源スイッチを入れ、無事に全員のPCが起動し、Panasonicのロゴが表示された。これまで、7年間、延べ9回のLet'snote工房を実施しているが、動かなかったものは1台もないという。 組み立てが終わり、昼食休憩に。食堂には「神戸工場検定に挑戦」と題した特設コーナーが設けられ、参加者は10問の問題にチャレンジ。「初のLet'snoteの型番」などを始めとした3択問題が並び、8問以上正解すると「工場長」の認定証が送られた。 休憩を挟み、12時50分から組み立て教室の検査編を開始。工場見学で、高温/低温条件での動作確認を行なう機械に、参加者が実際に入って温度を体感したり、防滴試験で水がかかっているTOUGHBOOK、落下試験を行なうTOUGHBOOK、基板製造などの施設を見て回った。
その後、エージング作業が終わった組み立てたばかりのPCを、参加者自らが検査。検査台で各インターフェイスが正常に動作しているか、各種LEDがきちんと光っているか、画面の輝度調整が働くか、無線LAN/アナログモデムが接続できるか、など多数の項目を確認していった。この確認用のプログラムはLet'snote工房のため、専用に作られたもので、毎年アップデートを加えながら参加者に分かりやすいように改良されている。検査が無事に終わると、Windows Vista Businessのインストールを行なうところへ移動し、USBのドライブを使って自動でOSのインストールを実施した。 OSのインストール中は、防滴性能や耐荷重を体験できるコーナーへ。TOUGHBOOKの上にぬいぐるみを置き水鉄砲で倒しながら、水がかかっても動作しているTOUGHBOOKを見たり、Let'snoteの上に3人ほど乗ることで100kg耐荷重を体感。また、電動ネジ締めでロボットに挑戦したり、職人さんのPC組み立ての早業を見たりと、さまざまなコーナーが設けられていた。
全員のPCにOSのインストールが完了し、梱包作業を実施。参加者それぞれの専用ネームプレートを本体裏面の左下に貼り付け、クロスで本体を磨き、製品を箱へ収めた。 15時過ぎに閉校式となり、「KY」になったか、との質問に、参加者全員が手を挙げ、一様に「楽しかった」と感想を述べた。閉校式の終了後、スタッフ全員が笑顔の参加者たちを見送り、2008年のLet'snote工房が幕を閉じた。
□パナソニックのホームページ (2008年8月25日) [Reported by yamada-k@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
|