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東芝、SpursEngineを搭載したAVノート「Qosmio G50/F50」
~上位モデルは1,920×1,080ドットの18.4型ワイド

7月下旬 発売

価格:オープンプライス



 株式会社東芝は、Cell Broadband Engine(Cell/B.E.)を映像処理向けに改良した独自の「SpursEngine」を搭載するAVノートPC「Qosmio G50」、「同F50」を7月下旬に発売する。価格はオープンプライス。

●映像処理コプロセッサ「SpursEngine」を追加

mini-PCI Expressスロット用のSpursEngine。メモリはエルピーダのXDR DRAM

 SpursEngineは、Cell/B.E.のストリーミングプロセッサ「SPE」を4基と、H.264およびMPEG-2のハードウェアデコーダ/エンコーダを内蔵したコプロセッサ。PCとの接続用にPCI Expressバス、専用メモリ用のXDR DRAMインターフェイスを持っている。

 今回の新型Qosmioに搭載されるSpursEngineは、mini-PCI Expressスロット用の小型モジュールに実装され、ローカルメモリとしてXDR DRAMを搭載。メモリ容量は512Mbitチップを2枚搭載し、128MBとなっている。メモリ帯域幅は12.8GB/sec。SpursEngine専用のメモリを持っているため、CPUやメインメモリへ負荷をかけず、マルチメディアファイルを処理できるのが大きな利点と言える。

 これをQosmioに搭載することで、映像処理の高速化を実現。内蔵の地上デジタルTVチューナの映像を録画する場合、MPEG-2 TSだけでなく、ビットレート2~10MbpsのH.264でリアルタイム録画ができる。録画済み映像の変換もハードウェアで行なえる。さらに、H.264ハードウェアエンコードの前処理でSPEを使って映像を解析し、映像中の人物の顔をインデックス化。出演者の顔のサムネール、音声レベル、一定間隔ごとのサムネールを表示する「顔 de ナビ」機能で、任意の場面から再生できる。

 また、DVD/DVのアップコンバート機能を搭載。独自の超解像アルゴリズムを用いて、ぼやけを鮮明にしながらジャギーを低減させ、1080pで出力できる。プリインストールされる編集ソフト「DVD Movie Writer」もSpursEngineに対応しており、ハードウェアエンコードにより高速な編集が可能。このほか、Webカメラに手をかざしてPC操作ができるインターフェイス「ハンドジェスチャーリモコン」の映像認識にも利用されている。

□SpursEngineスペシャルサイト
http://www3.toshiba.co.jp/pc/dyna_sp/spurs/

●Qosmio G50

Qosmio G50

 Qosmio G50は、ディスプレイに16:9の1,920×1,080ドット表示対応18.4型ワイド液晶を搭載する製品。店頭予想価格は、HDD 500GB(250GB×2)を搭載する上位モデル「G50/98G」が33万円台半ば、HDD 250GBを搭載する下位モデル「G50/97G」が29万円台半ばの見込み。

 CPUは「次世代インテルCore 2 Duoプロセッサー」、チップセットは「次世代インテル チップセット」となっており、発売時期からMontevina(Centrino2)プラットフォームになると推測される。GPUはGeForce 9600M GT(512MB)を搭載する。

 そのほかの仕様は、メモリ2GB、DVDスーパーマルチドライブ、地デジチューナ×2、OSにWindows Vista Home Premium、Office 2007 with PowerPoint 2007を搭載。インターフェイスはUSB 2.0×3、eSATA/USB 2.0共用ポート、IEEE 1394、ExpressCard/54スロット、マルチカードリーダ、IEEE 802.11b/g/nドラフト2.0無線LAN、Gigabit Ethernet、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、130万画素Webカメラ、FeliCaポートなどを備える。

 バッテリはリチウムイオンで駆動時間は約4時間。本体サイズは約452.3×311×48.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.8~4.9kg。専用リモコン、小型化した室内地デジアンテナが付属する。

□製品情報
http://www3.toshiba.co.jp/pc/catalog/qosmio/080623g5/index_j.htm

●Qosmio F50

Qosmio F50

 Qosmio F50は、1,280×800ドット(WXGA)表示対応15.4型ワイド液晶を搭載する製品。「F50/88G」の1モデルのみが用意され、店頭予想価格は25万円台半ばの見込み。F50もG50と同様のCPU/チップセット表記となっており、Montevinaを採用するとみられる。GPUはGeForce 9600M GT(512MB)を搭載する。

 そのほかの仕様は、メモリ2GB、HDD 250GB、DVDスーパーマルチドライブ、地デジチューナ×2、OSにWindows Vista Home Premium、Office 2007 with PowerPoint 2007を搭載。インターフェイスはG50とほぼ同じだが、Webカメラは搭載しない。

 バッテリはリチウムイオンで駆動時間は約2.4時間。本体サイズは約369×278×47mm(同)、重量は約3.4kg。専用リモコン、小型化した室内地デジアンテナが付属する。

□製品情報
http://www3.toshiba.co.jp/pc/catalog/qosmio/080623f5/index_j.htm

●dynabook Qosmio FX

dynabook Qosmio FX

 また、Qosmio F50から地デジチューナやSpursEngineを省いたシンプルな15.4型モデル「dynabook Qosmio FX」を7月下旬に発売する。店頭予想価格は20万円台半ばの見込み。

 主な仕様は、次世代インテルCPU/チップセット、GPUにGeForce 9600M GT、メモリ2GB、HDD 200GB、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows Vista Home Premium、Office 2007 with PowerPoint 2007を搭載。

 インターフェイスはUSB 2.0×3、eSATA/USB 2.0共用ポート、IEEE 1394、ExpressCard/54スロット、マルチカードリーダ、IEEE 802.11b/g/nドラフト2.0無線LAN、Gigabit Ethernet、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、130万画素Webカメラなどを備える。

 バッテリはリチウムイオンで駆動時間は約2.4時間。本体サイズはF50と同じ。重量は約3.3kg。

□製品情報
http://www3.toshiba.co.jp/pc/catalog/d_qosmio/080623fx/index_j.htm

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2008_06/pr_j2301.htm
□関連記事
【4月8日】東芝、CellのSPEを搭載したストリーミングプロセッサ「SpursEngine」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0408/toshiba.htm
【1月16日】東芝、Penrynを搭載したAVノート「Qosmio G40/98E」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0116/toshiba.htm
【2007年10月15日】【本田】東芝「SpursEngine」に見るPCの可能性
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1015/mobile395.htm
【2007年10月2日】【CEATEC】東芝が「SpursEngine」搭載Qosmioを展示
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1002/ceatec01.htm

(2008年6月23日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]

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