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【WWDC 2008基調講演速報】
iPhone 3Gを7月11日に世界同時発売
〜8GBモデルは半値の199ドルで登場

会期:6月9日〜13日(現地時間)

会場:San Francisco「Moscone Center West」



 米AppleによるWWDC(Worldwide Developers Conference:世界開発者会議)が、同社のスティーブ・ジョブズCEOを中心とした基調講演で幕を開けた。本稿では速報として講演の概要と、いくつかのスライドをピックアップして紹介する。

 最大のトピックスは、事前に噂されていたとおりに「iPhone 3G」がジョブズCEOによってアナウンスされたこと。iPhone 3Gは、7月11日に全世界一斉に販売が開始される。米国における価格は8GBメモリ搭載モデルで199ドル。従来のiPhoneの価格が、同じ8GBモデルで399ドルであったことを考えると、一気に半値になったことになる。

iPhone 3Gの価格は8GBメモリ搭載モデルで199ドル。一気に半値になったことで、このスライドと同時に、会場からは大歓声があがった 発売日は全世界一斉の7月11日に決まった。正式発表はまだだが、日本でも準ずるものと推測される

 16GBモデルも用意されて、こちらは299ドル。iPhone 3Gの背面は黒のプラスチックが基本となるが、16GBモデルでは背面が白のモデルも選択が可能になる。

 3G対応モデルの特徴としてジョブズCEOがピックアップしたのは5つのポイント。まず3G化によるデータ転送速度の大幅なアップを強調。従来モデルとの比較デモでその高速さをアピールしたほか、Wi-Fiにも匹敵するとした。なおiPhone 3GにはGPS機能も搭載されている。2つめは、エンタープライズサポート。MicrosoftのExchange ServerやCISCOによるセキュリティルーターへの対応など、企業における導入に対してiPhoneの対応状況を明らかにした。

 3番目が、講演の序盤で紹介されていたサードパーティアプリケーションの導入だ。iPhoneユーザーはApp Storeからのダウンロードで、任意のアプリケーションを利用することができるようになる。

 4番目が各国対応。日本では既報のとおりソフトバンクモバイルがキャリアとなる。基調講演で述べられた内容によると、発売は世界一斉となるため7月11日、価格もほぼ為替レートどおりということになりそうな気配である。日本語などの入力に関しても、同時期に登場する2.0ソフトウェアで完全対応している。

 そして5番目が冒頭でも紹介した価格面。従来モデルの399ドルから199ドルという思い切った価格設定を行なったことで、新規に発売される国はもちろんのこと、従来モデルが出荷済みの国々でも、普及にはずみがつくものと予想される。

 そのほか、基調講演ではiPhone対応のソフトウェア開発環境として、「iPhone SDK」をiPhone Software担当上級副社長のScott Forstall氏が紹介。現在アプリケーションを開発中であるサードパーティのいくつかを壇上へと招き、それぞれがデモを披露した。

 また、従来「.Mac」としてMac OS向けに提供されていたサービスを「mobile me」という新名称とともにリニューアル。Mac OSはもちろん、PC、そしてiPhoneを統合したサービスとなることが明らかにされた。ちなみに既存の.Macユーザーは、自動的に移行が行なわれるという。

 既存のiPhoneユーザーに対する2.0ソフトウェアの提供、そしてmobile meへの切り替えはいずれも7月上旬と紹介されていたが、これらのアップデートもiPhone 3Gの導入にあわせてほぼ同時期に行なわれるものと予想される。

 およそ2時間に及んだ講演のほとんどは、iPhoneに関連する内容に費やされた。冒頭でジョブズCEOは、次期Mac OS Xのコードネームとして「Snow Leopard(雪豹)」の名を口にしたが、基調講演においてはそれ以上触れられることはなかった。

講演するスティーブ・ジョブズCEO SEGAがiPhone向けに開発した「スーパーモンキーボール」。iPhoneに搭載される加速度センサーにより、本体を傾けてプレイできる。9.99ドルでApp Store開始と同時に提供される予定
CowMusic、MLB.com、DIGITAL Legend entertainmetなどからも、アプリケーションが紹介された
iPhoneの2.0ソフトウェアでは、iWorkやMicrosoft Office形式のファイルを表示することができるようになる。スライドはそれぞれ、KeynoteとPoewrPoint 2.0ソフトウェアで利用可能になる日本語入力キーパッド
2.0ソフトウェアへのアップグレードは無料。ただしiPod touchでは9.95ドルと有償だ App Storeの概要。有償のタイトルは70%がデベロッパの取り分。無償のソフトウェアの配布に料金はかからない .Macがアップデートして、MacだけでなくPC、iPhoneとも連携する「mobile me」となった
Push式で、メールやコンタクトリスト、スケジュールなどを同期、更新する mobile meのトップ画面。従来の.macユーザーは自動的に移行が行なわれる mobile meは、7月上旬にスタート。iPhone 3Gの出荷とほぼ同時期と予測される
従来モデルと比べて高速なデータ転送を、実際にWeb画面を表示させてデモ 3Gにおけるデータ転送速度は、Wi-Fiにも匹敵するとジョブズCEOはアピールした iPhone 3Gでのバッテリ駆動時間の概要
iPhone 3GにはGPSを搭載。位置情報のデモではサンフランシスコで有名な、クネクネ道「Lombard St.」で、Wi-Fiのスポッティングなどに比べて、精度の高さを紹介した iPhone 3Gを利用できる国々の紹介は、「It's a Small World」の曲に乗せて行なわれた。日本は70番目に登場 iPhoneのサービスを提供する各国キャリア。ソフトバンクモバイルのロゴは残念ながら、聴衆の頭のかげになってしまった
16GBモデルは299ドルの価格設定 16GBモデルのみ、背面のカラーで白色を選ぶことが出来る 7月11日の時点でiPhone 3Gが投入される22カ国を紹介。もちろん日本も含まれている

□Appleのホームページ(英文)
http://www.apple.com/
□WWDC 2008のホームページ
http://developer.apple.com/jp/wwdc/
□関連記事
【6月4日】ソフトバンク、「iPhone」を年内に発売へ(ケータイ)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/40236.html
【6月9日】【WWDC 2008 前日レポート】
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0609/wwdc00.htm

(2008年6月10日)

[Reported by 矢作晃]

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