NEC、Luiを体験できるイベントを東京駅構内で開催NECパーソナルプロダクツは、ホームサーバー・クライントソリューション「Lui」(ルイ)の発表にあわせて、4月16、17日の2日間、JR東京駅構内のオープンスペース「Break」において、体験イベント「NEC Luiタッチ&トライ」を開催した。17日は午後8時まで実施している。 Luiは、2007年12月にコンセプトを発表。4月15日に正式に製品発表を行ない、4月24日から販売を開始する予定にしている。 家庭内のメディアをホームサーバーで一元管理し、ホームネットワーク内で自由に楽しめるようにする“コンテンツオンデマンド”を実現する製品で、小型軽量な端末「PCリモーター」をターミナルとして、家庭内ネットワークやインターネットを通じてホームサーバーを操作。PCオンデマンドを実現する。ホームサーバーとなる「Lui SX」に、PCリモーターとしてノートPC型の「Lui RN」、ポケットタイプの「Lui RP」が用意されている。
今回のイベントは、Luiの出荷開始前に、実際に製品に触ってもらうことを狙ったもの。NECパーソナルプロダクツユビキタス事業開発部商品企画部の松井裕也マネージャーは、「Luiは、実際に体験していただかなければ、その特徴がわかっていただけない。会場でも、説明だけに留まらず、実際に触ってもらうことに重点を置いた」とする。 会場では、アンケートに答えた人に抽選で、ニンテンドーDSや「バザござ」オリジナルグッズが当たるアンケート抽選会を行なっていたが、このアンケートも、LuiのPCリモーターから行なう形にしており、「少しでも、触れてもらう場を増やす狙いから」(同)としている。 また、東京駅構内という場所を選んだのも、通勤途中のビジネスマンが数多く訪れる場所であること、情報感度の高い人に対して訴求したいとの狙いからだという。 実際、会場には、電車の乗り換えの途中に立ち寄ったり、列車の時間待ちに訪れるビジネスマンの姿が数多く見受けられた。
NECパーソナルプロダクツユビキタス事業開発部商品企画部の榎本浩二マネージャーは、「製品に初めて触れられる場になったことから、Luiに関心を持った人たちが来場している。一方、初めてLuiを見る人にとっては、PCリモーターを、モバイルノートPCやスマートフォンと勘違いする例もある。どういう環境で利用するのかといった概念を説明するのに時間がかかるが、それを理解していただいた人からは高い評価を得ている。一人当たりの説明時間は約5分。なかには30分以上説明を聞くという熱心な人もいる。購入を検討したいという声も出ており、手応えを掴んでいる」と語る。 だが、一方では、サーバーとPCリモーターをあわせた導入価格が高いことや、モバイルで利用する環境におけるインフラ整備に対する懸念、PCリモーターでの操作環境の強化を求める声などもあがっており、こうした声は、今後製品企画のなかにも反映されることになりそうだ。 「一般ユーザーの方々に、Luiの概念を理解してもらうには時間がかかるだろうが、NECから話題性のある情報を継続的に発信し、長期的な観点でLuiの浸透を図りたい。まずは初年度5万台の出荷目標を達成し、事業を継続的に成長させる地盤を作りたい」(松井マネージャー)としている。 なお、Luiは、4月18日から東京・新宿の同社ショールーム「NEC・くらし・PCわくわくリビング」で常設展示が行なわれるほか、24日からは量販店店頭での展示が開始されることになる。 □NECのホームページ (2008年4月17日) [Reported by 大河原克行]
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