日本HPの小出新社長「実践躬行でリーダーシップを」
12月12日 開催 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、12月1日付けで小出伸一氏が代表取締役 社長執行役員に就任したことに合わせ、12日に都内で新社長就任の会見を行なった。 小出氏は、日本アイ・ビー・エム 社長補佐、米IBM(出向)で取締役 金融システム事業部長/ITS・アウトソーシング事業部長、ソフトバンクテレコム代表取締役副社長 COOなどを経験。青山学院大学経済学部経済学科卒の49歳。 今回の会見では、社長に就任して10日なため、具体的な戦略などには触れず、自身の目標やスタンスを述べるに止まった。今後の目標については、30日までのフェーズで現在の課題に取り組み、60日までから90日までのフェーズで、出来るだけ現場や顧客と話し合いを行ない具体的な戦略を策定するとした。「当面の数値にとらわれず、基本に立ち返って現場を見て取り組んでいきたい」と展望を語った。 同氏は社長に就任した理由として、「ITのバックグラウンドを持つこと、また日本テレコムで事業の再生を行なってきたことが、HPが次のステージへ進むために必要だったのではないか。また、IBMでのグローバルな経験と、日本での経験を併せ持つことが評価された」と自己分析。 HPについて、ガレージから発祥した歴史のある会社で、IT業界の中でもダイナミックでスピードのある経営を実現することでナンバーワンに成長した数少ない企業と位置づけた。一方、日本HPについては、外資系だが日本の文化も併せ持つ会社とし、HPには今よりも成長できる可能性が数多くあるという認識を示した。 具体的な戦略は今後表明するが、口だけでなく自分からすすんで実践することを意味する「実践躬行(じっせんきゅうこう)」を挙げ、リーダーシップを発揮してHPを新たなステージへ飛躍させたいと目標を語った。 このほか、Q&Aでこれまでのキャリアで尊敬する経営者について問われると、まずは元IBMのルイス・ガースナー氏を挙げ、選択と集中によるメリハリの効いた経営をその理由とした。次いで、ソフトバンクの孫正義氏を挙げ、若手の現場の意見を良く聞き行動する、その革新性や先進性のある舵取りは、変化を起こす側の経営であると評した。 そのほか、コンシューマー向けではPC用プリンタが苦戦しているが、こちらは法人向けなどの大型タイプやソリューションとしての提供にフォーカスしていくというビジョンを明らかにした。 □日本ヒューレット・パッカードのホームページ (2007年12月12日) [Reported by matuyama@impress.co.jp]
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