新社長に就任する樋口泰行氏(今年1月撮影)

4月7日 発表

　日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、5月1日付けで高柳肇社長が退任し、後任に樋口泰行執行役員が就任すると発表した。また、寺澤正雄会長がCEOを兼任する。4月に開催予定の臨時株主総会で正式に承認される予定。

　高柳肇社長は、日本IBM出身、日本タンデムコンピューターズ社長、コンパックコンピュータ社長を経て、昨年11月に日本HP社長に就任した。退任の理由は、合併後の新会社としての基盤が整ったためとしている。

　後任の樋口泰行氏は、松下電器産業出身、アップルコンピュータ、コンパックコンピュータを経て、日本HPの執行役員インダストリースタンダードサーバ統括本部長の職にある。樋口氏は代表取締役社長(COO)に就任し、CEOは前日本HP社長で現会長の寺澤正雄氏が兼務する。

　日本HPは、昨年11月のコンパックコンピュータとの合併以来、高柳氏の主導による積極的な価格政策で、IAサーバーを中心に攻勢に出ていた。今後、コンパック出身の樋口氏と、日本HP生え抜きの寺沢氏との共同体制となることで、営業政策の変化が注目される。

□日本HPのホームページ
http://www.jpn.hp.com/
□ニュースリリース
http://www.jpn.hp.com/info/pr/fy2003/fy03-075.htm
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(2003年4月8日)

[Reported by date@impress.co.jp]