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マイクロソフト、Vista SP1で海賊版OSの対策を強化

12月4日 発表



 マイクロソフト株式会社は4日、海賊版ソフトウェア対処への取り組みの一部として、Windows Vistaを保護する新しい対策手法を発表した。

 これは、Vistaのライセンス認証プログラムの2つの悪用手段を無効化するための更新プログラムで、2008年第1四半期にリリース予定のVista Service Pack 1(SP1)に含まれる。また、新しいサーバーOSのWindows Server 2008にもこの対策が実装される。

 VistaはあらかじめWGA(Windows Genuine Advantage)を組み込むことにより、XPよりも高度な偽造対策を施している。しかし、偽造品を生成する悪用手段として、主に2つのパターンが存在している。

 1つはシステムファイルとマザーボードのBIOSを変更し、OEMによってプリインストールされたOSで実行される認証を模倣するもの。もう1つは、インストールとライセンス認証の間の猶予期間を悪用し、この猶予期間をリセットしようとするもの。

 SP1で組み込まれる対策によって、これらの悪用手段が用いられていた場合、持続的に注意事項が表示され、正規品の入手方法が示される。これによってOSの機能が制限されるということは無いが、正規品でないことが明示され、対処を求めるメッセージが表示されるという。VistaのRTMバージョン(2006年11月リリース)では、システムの一部を一時停止する措置を採っていたが、SP1からは上記のように変更される。

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3291
□関連記事
【2005年7月26日】マイクロソフト、正規版認証プログラム「WGA」正式運用開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0726/ms.htm
【2005年3月15日】マイクロソフト、新認証プログラム「WGA」の試験運用を開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0315/ms.htm

(2007年12月4日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]

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