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マイクロソフト、デジタルライフをアピールするキャンペーン
~有楽町ビック、ヨドバシAkibaの様子を公開



 マイクロソフト株式会社は1日、Vistaを中心にしたキャンペーン「チャレンジ! デジタルライフ2008」が量販店でどう実践されているのか、有楽町ビックカメラ、ヨドバシカメラ秋葉原での取り組みを公開した。

 今回のキャンペーンは、「CEATEC JAPAN 2007」を皮切りに、デジタルライフスタイルを実現するPCの活用法として、(1)PCと写真、ビデオの連動活用、(2)エンターテイメントを楽しむPCの使い方、(3)メールやインターネットなど、PCを使ったコミュニケーション、(4)PCの使いやすさの追求という4つのシナリオを柱に構成。Windows Vistaをはじめとしたマイクロソフト製品だけでなく、PCや周辺機器、ソフト、サービスなどパートナー企業の製品やサービスを組み合わせ、新しいデジタルライフスタイルのシナリオを一般ユーザーに提案していくというもの。

マイクロソフト Windows本部コンシューママーケティング部の藤本恭史マネージャ

 「これまでマイクロソフト製品の訴求というと、PCやソフトの機能訴求になることが多かったが、今回狙っているのは生活を変えていくための提案。1日11時からキャンペーンサイトをオープンしたが、ここでも家族がPCをどう活用していくのかを提案している。同様に店頭のキャンペーンにおいても4つのシナリオにフォーカスし、当社の製品だけでなく、パートナー製品を含めた生活提案を行なう内容としている」(マイクロソフト Windows本部コンシューママーケティング部 藤本恭史マネージャ)。

 店頭キャンペーン自体は、今回公開したビックカメラ、ヨドバシカメラだけでなく、マイクロソフト製品を取り扱う全販売店に対して、ポップやキットを配布している。

 また、今回の提案がハード、ソフト、周辺機器など売り場が異なる製品を含めた内容となっているため、マイクロソフト側が販売店を対象とした教育プログラムも用意。「コンシューマ製品の販売においても、ソリューション提案ができるよう、当社だけでなく業界あげてプラスとなる提案としていくことを目指す」(マイクロソフト 藤本マネージャ)という。

●店頭でのキャンペーンを開始

 ビックカメラ有楽町店では、Windows Vistaへのアップグレードを検討中の来店者を対象キャンペーン「あんしん割、あんぜん割 キャッシュバックキャンペーン」を訴求する売り場を、4階のソフト売り場の開設している。

 このキャッシュバックキャンペーンは、Windows Vistaへのアップグレードを検討しているユーザーが、安心かつ安全に移行できるようにサポートすることを目的に、11月1日から2008年1月31日の期間で実施する。

 「あんしん割」は、Windows Vista パッケージ製品いずれか1製品と、キャンペーン対象メーカー(バッファロー、アイ・オー・データ機器、エレコム)の512MB以上のシステムメモリ5,000円以上を同時に購入したユーザーであれば、後日申し込みを行なうことでマイクロソフトから5,000円をキャッシュバックする。

 「あんぜん割」は、Windows Vista パッケージ製品いずれか1製品と、対象ウイルス対策ソフトウェア(シマンテック、トレンドマイクロ、ソースネクストのいずれかのメーカー製品)を同時に購入すると、3,000円をキャッシュバックする。

株式会社ビックカメラ有楽町店 PCソフトコーナー 古岡寛 主任

 ビックカメラではWindows Vistaに対して、「お客様の話を聞いていると、どのバージョンを購入すればわからない、アップグレードを行なうのは敷居が高いと感じているという方もまだまだ多い。困っていらっしゃるお客様に対しては、対面形式で要望を聞いて、必要なものをオススメするという形態をとっているが、今回のキャンペーンはVistaへのアップグレードを躊躇っていたお客様を後押しするよいきっかけとなるのではないか」(株式会社ビックカメラ 有楽町本館 4階 PCソフトコーナー 古岡寛主任)と今回のキャンペーンを前向きに捉えている。

 売れ行きから見ても、「やはり発売時にはWindows Vistaの売り上げは大きく伸びたものの、その後、売れ行きが落ち着いた時期が続いた。今回のキャンペーンでその状況を打破できるのでは」(古岡主任)と期待を寄せているという。

 ちなみに、顧客がWindows Vistaへのアップグレードを敷居が高いものと感じる最大の要因が、Windows VistaがDirectX 9対応ビデオカードもしくは、グラフィック内蔵チップセットを必須としている点。「これまでのWindowsには必要なかったものだけに、敷居が高いと感じるお客様が多いようだ」と分析している。

ビックカメラ有楽町店の4階に設けられた、「あんしん割、あんぜん割 キャッシュバックキャンペーン」を訴求するコーナー。ちょうどこの売り場の向かい側がセキュリティソフト売り場となっている

株式会社ヨドバシカメラ取締役 カテゴリマネージャ兼事業副本部長 竹下雅浩氏

 ヨドバシカメラ秋葉原店では、1階に「プレミアム デジタルライフ コーナー」を開設した。このコーナーは以前、Windows Vistaの特徴をアピールするためのものだった。この内容を一新した理由を、株式会社ヨドバシカメラ 取締役 カテゴリマネージャ兼事業副本部長の竹下雅浩氏は次のように説明する。

 「これまでWindowsのアップグレードといえば、使いやすさ、テクニカルな部分を前面に押し出しアピールされてきた。Vistaについても、当初は3D、ガジェットといった見た目をアピールしていたが、それではわざわざ買い換えをする必要がないと考えられたお客様も多かったようだ。そこで、今回のコーナーはビデオ、タブレットなど各種デバイスとPCを繋げたものを実際に置いて、華やかではないが使い勝手が向上しているところや、利用することで得られる生活が豊かになる点などをアピールするものにしている」。

 デジタルカメラで撮影した写真の保存や活用方法など、テーマ別デモンストレーションを10分程度行ない、来店者にWindows Vistaに興味を持ってもらう仕掛けも作っていく。

 「この秋冬モデルの注目点については、CPU、メモリの強化という点ではなく、メーカー各社が工夫したアプリがインストールされていることだと考えている。スペック比較ではわからない良さをこのスペースでアピールできれば」と竹下取締役は説明している。

 いつまでコーナーを設けているか現時点では未定だが、当面は12月末まで設置することを決定しており、その後は反響などを参考に検討していく計画だという。

ヨドバシカメラ秋葉原店に設けられた「プレミアム デジタルライフ コーナー」。ビデオやタブレット、薄型大画面テレビなどとPCを一緒に紹介することで、新しいPCの活用を呼びかけるのが狙い プレミアム デジタルライフ コーナーにはデモンストレーションスペースが設けられ、「デジタルカメラで撮影した写真の活用法」などいくつかのテーマを10分程度で紹介している

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□キャンペーンサイト
http://www.microsoft.com/japan/windows/digitallife/
□関連記事
【10月31日】マイクロソフト、Vistaを核とした年末店頭イベントやキャッシュバック
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1031/ms.htm

(2007年11月1日)

[Reported by 三浦優子]

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