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NVIDIA GeForce 8800 GT速報レビュー

XFXのGeForce 8800 GT搭載カード「PV-T88-YDFP」

10月29日(現地時間)発表



 米NVIDIAは29日(現地時間)、新GPU「GeForce 8800 GT」を発表した。今回、そのGPUを搭載したXFXのビデオカード「PV-T88-YDFP」を試用する機会を得たので、早速その性能を検証してみた。

 GeForce 8800 GTは、Streaming Processorの数が112個、メモリバス幅は256bitで、型番的にもGeForce 8800 UltraやGTXの下位に位置づけられるモデルだが、プロセスが90nmから65nmにシュリンク。コアクロックは600MHz、シェーダクロックは1.5GHz、メモリクロックは1.8GHzと、GTXと同等かそれ以上のクロックで動作し、映像高画質化エンジンはGeForce 8800シリーズで初めて第2世代のPureVideo HDを搭載するなど、ハイエンド製品に勝るとも劣らない仕様になっている。

 また、GeForce 8800シリーズの中で唯一シングルスロット構成になり、電源コネクタも1個ですむため、SLI構成でも扱いやすくなっている。詳細については、ニュース記事を参照されたい。

GeForce 8800シリーズで初めて1スロット構成になった SLIにも対応 電源端子は1つのみ

 今回、評価時点でGeForce 8800 GTのSLIに対応したドライバが未完成だったため、評価はシングルカードのみとなっている。SLIの結果や、より詳細な比較は後日お伝えする。

 評価に用いた環境は、CPUがCore 2 Extreme X6800(2.93GHz)、メモリはDDR2-800 2GB、マザーボードはXFXのnForce 680i LT SLIチップセット搭載の「MB-N680-ILT9」、HDDにWestern Digital WD5000AAKS(500GB/SATA)、OSがWindows Vista Ultimate。

 比較用のビデオカードは、エルザジャパンの「GLADIAC 988 GTX 768MB」(GeForce 8800 GTX)と、リードテックジャパンの「WinFast PX8600 GTS TDH」(GeForce 8600 GTS)を用意した。なお、WinFast PX6800 GTS TDHはオーバークロック製品だが、今回は標準クロックに変更して使用している。ビデオドライバはGeForce 8800 GTに対応した、ForceWare 167.37に統一している。

GeForce 8800 GTXを搭載したエルザジャパンの「GLADIAC 988 GTX 768MB」 GeForce 8800 GTはカード長もGTXより短い
GeForce 8600 GTSを搭載したリードテックジャパンの「WinFast PX8600 GTS TDH」 nForce 680i LT SLIチップセットを搭載したXFXの「MB-N680-ILT9」

 まず、3DMark06(グラフ1)の結果を見てみると、GeForce 8800 GTはほとんどの状況で、GeForce 8800 GTXに肉薄する数値を出しており、SM2.0ではGTXを若干ながら上回る場合すらある。この程度であれば、その差を体感することは不可能で、同等レベルの性能といって差し支えないだろう。

【グラフ1】3DMark06

 続いては、World in Conflict(グラフ2)。設定は、Very High(DirectX 10)にしている。こちらも、最低と平均フレームレートでは、GTはGTXとほぼ同じレベルの結果を残している。ただし、最高フレームレート、つまり負荷が軽い状況では、GTXに3割前後の差をつけられている。

【グラフ2】World in Conflict

 Call of Juarez(グラフ3)では、いずれの解像度でも最高/最低/平均フレームレートは、GTとGTXとで2割前後の差となっている。

【グラフ3】Call of Juarez

 Lost Planet Extreme Condition(グラフ4)は、今回の環境で解像度の設定に問題があったため、UXGAとWXGAの2つの解像度で計測した。設定は全て高にし、可能な項目はDirectX 10の設定にしてある。

 GPUの性能がそのまま反映されるSnowの結果を見ると、GTはGTXの約3割ほど差をつけられている。一方、CPUの性能も影響が強いCaveでは、その差が縮まり、WXGA環境ではほぼ同レベルのスコアとなった。

【グラフ4】Lost Planet Extreme Condition

 Unreal Tournament 3(グラフ5)は、低負荷でやや差が大きくなっているものの、SXGAやUXGA環境ではGTとGTXの差はほとんどないという、World in Conflictと同様の結果が出た。

【グラフ5】Unreal Tournament 3

 リリースされたばかりのCrysis Single Play Demo(グラフ6)も計測してみた。Very High設定ではGeForce 8800 GTXをもってしても重いが、GTではほぼその2割減といったスコアになっている。なお、GeForce 8600 GTSは途中でハングアップしてしまったため、結果を掲載していない。

【グラフ6】Crysis

 以上の結果を見ると、GeForce 8800 GTは、まず絶対性能の面において、最新のDirectX 10対応ゲームを最高画質環境で遊ぶのに十分な性能を持っている。UXGA以上の環境ではやや辛くなることもあるかと思われるが、そう言った場合はSLIにすることで対応できるだろう。

 相対性能を見ると、GeForce 8800 GTXには最大で3割程度の差をつけられる。しかし、GTの米国の価格は199〜250ドルとされており、国内価格は3万円から3万5千円程度といったとこだろう。これは、8万円台前後のGTXの半分以下の価格である。

 今回、検証はしていないが、PureVideo HDが第2世代となったことで、BDビデオやHD DVDビデオ再生時の負荷は、GTXより遙かに低くなる。つまり、価格性能比でいうと、GTはGTXを遙かに凌駕しているといっていい。

 この年末以降、DirectX 10対応のビッグタイトルが相次いで発売となる。そんな中で、GeForce 8800 GTは有力な選択肢となるだろう。

□NVIDIAのホームページ(英文)
http://www.nvidia.com/
□関連記事
【10月30日】NVIDIA、1スロットのハイエンドビデオカード「GeForce 8800 GT」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1030/nvidia.htm

(2007年10月30日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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