エルピーダ、2007年中間期はメモリ価格下落も利益確保10月24日 発表 エルピーダメモリ株式会社は24日、2007年第2四半期(7月~9月)および2007年9月中間期(4月~9月期)の決算を発表した。 これによれば、第2四半期の売上高は1,116億円、営業利益は61億円、経常利益は1億円、純利益は33億円となった。 中間期の売上高は前年同期比8.8%増の2,210億3,700万円、営業利益は同62.3%減の98億8,300万円、経常利益は同83.8%減の38億3,900万円、純利益は同8.7%減の178億2,800万円となった。 2007年前期は、PC向けの主要製品であるDDR2 SDRAM製品のスポット価格が、メーカー各社の供給増と在庫圧縮などにより、半年間で約50%下落し利益に影響した。しかし同社はモバイル機器やデジタル家電向けのプレミアDRAMに注力し、生産量と歩留りの向上、70nmプロセス製品の割合増加などにより利益を確保した。 売上高の構成比は、プレミアDRAMが1,210億円で54%、コンピューティングDRAMが1,000億円で45.2%。コンピューティングDRAM分野の出荷量は、Windows Vistaの後押しにより伸びたが、価格下落により最終的には前年同期比8%減となった。 同社は第2四半期中に、世界初の1,066Mbps駆動2Gbit DDR2 SDRAMと世界最速のXDR DRAMを発表した。また、4月には台湾Powerchip Semiconductor(PSC)とのDRAM合弁製造会社「Rexchip Electronics」の操業も開始している。 今後の目標としては、PSCとエルピーダを足したシェアで世界一を目指すとしたほか、UMCとの提携強化、モバイル向けDRAM製品の増強、組み立てラインの強化などを目指す。なお、第3四半期の業績予測については、DRAM製品の価格変動が激しく予測困難なため、現時点では開示されなかった。 □エルピーダメモリのホームページ (2007年10月24日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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