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CEATEC JAPAN 2007レポート【サイバーリンク編】

著作権保護コンテンツを再生するDLNAクライアントソフト

DLNAブースでのサイバーリンクコーナーで製品説明した高木修一 代表取締役

会期:10月2日~6日

会場:幕張メッセ



 CEATEC JAPAN 2007のDLNAブースでは、サイバーリンクのDLNAクライアントソフト「SoftDMA」をデモしている。同ソフトは、DLNA対応の家電と連携し、著作権保護されたコンテンツの再生をストリーミングで受信し、クライアントのPC上で再生できるのが最大の特徴だ。

 これまでのDLNAクライアントは、著作権保護がされていないコンテンツのストリーミング受信しかできなかった。そこで同社は通信を128bit AESで暗号化した転送規格「DTCP-IP」を採用することで、著作権保護コンテンツの再生を可能とした。ストリーミングは無線LANと有線LANのいずれにも対応している。

 デモでは、ソニーのHDDレコーダ「スゴ録」および東芝のHDDレコーダ「VARDIA」とネットワーク経由で接続し、クライアントPCから、両機に入っている地上デジタル放送の録画を再生した。

 なお、SoftDMAの基幹技術である「DTCP-IP」自体は既にソニーと東芝にOEM供給済みで、ソニーは「VAIO Media」として、独自のフロントエンドを搭載し、対応のソニー製PCを所持しているユーザーに対しては無償提供されている。一方、東芝はQosmio G40の2007年秋冬モデルにSoftDMA自体がプリインストールされている。

SoftDMAとスゴ録上で同じコンテンツを再生したところ スゴ録上のコンテンツ一覧を参照している画面。操作はWindows Media Centerに酷似している

 現時点のVAIO Mediaでは、独自の機能を盛り込んでいるため、DLNAサーバーはソニー製である必要があり、そのためスゴ録などとしか連携できない。しかし、Qosmio G40に入っているSoftDMAは相手機器の認証がなく、同社のVARDIAのみならず、スゴ録などと接続できるようになっているという。

 会場で製品説明をしたサイバーリンクの高木修一 代表取締役は、「我々の(著作権保護コンテンツ非対応の)SoftDMAは、国外ではHPなどに採用されており、認知度が高いが、国内では日立のPriusに採用されている程度で、認知度が低かった。また、これまではSoftDMAが著作権保護されたコンテンツの再生に対応しておらず、その時点ではユーザーにアピールしにくかった。今回新たに著作権保護コンテンツに対応することで、ようやくユーザーのニーズに応えたものができたと自負しており、Qosmio G40発売のタイミングとあわせて、改めて紹介したい」と述べた。

 なお、SoftDMAクライアントの単体販売の予定について同氏は、「ネットワークのバンド幅の違いへの対応や、著作権保護の観点から、パッケージ販売するまでにもう少し調整が必要だ。そのためもう少しOEM供給で、市場の動向を見極めながら、慎重に検討していきたい」と語った。

□CEATEC JAPAN 2007のホームページ
http://www.ceatec.com/
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(2007年10月5日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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