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東芝、1.8インチ120GBプラッタのHDD試作に成功
~記録密度を1.5倍にするDTR技術を開発

「ディスクリートトラックレコーディング」の概念図

9月6日 発表



 株式会社東芝は6日、HDDの記録密度を1.5倍まで高められる技術を開発し、1.8インチHDDでディスク1枚120GBのHDD試作に成功したと発表した。

 試作に成功したHDDは、「ディスクリートトラックレコーディング」(DTR)と呼ばれる技術を採用。DTR技術は、ディスク上のトラック間に物理的な溝を形成することで、トラック間の相互干渉を低減。トラックのピッチを狭めることが可能になり、記録密度が向上する。あわせて、信号の品質を高めるという効果もある。

 これにより、通常の垂直記録式HDDの1.5倍の記録密度を実現。1.8インチHDDで1枚120GBを可能にした。DTR技術を使ったHDDの試作は世界初としている。さらに、ヘッドの位置を決めるための基準信号のサーボパターンもディスク上に形成している。

 ディスクの溝の形成は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の国家プロジェクト「ナノメータ制御光ディスクシステム」の成果を用いて開発された電子ビーム露光装置で行なったという。この加工工程は1.8インチや2.5インチの小径のメディアに容易に適用でき、小型HDDの大容量化が期待できるとしている。

通常の垂直磁気記録HDD(左)との比較。DTR技術を使うとメディアの表面にパターンによる回折光が見える DTRパターンの詳細。データトラックとサーボパターンが並ぶ

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2007_09/pr_j0601.htm
□関連記事
【9月6日】東芝、業界最大容量の160GB 1.8インチHDD
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0906/toshiba.htm

(2007年9月6日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]

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