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インテル、クライアント・レギュラー・アップデート
~45nmプロセッサのPenrynをデモ

吉田和正氏

8月10日 開催



 インテル株式会社は10日、月例のクライアント・レギュラー・アップデートを開催。発表から1年が経過したCore 2 Duoについて振り返るとともに、45nm世代の製品について紹介を行なった。

 同社代表取締役共同社長の吉田和正氏は、これまでの1年間で、サーバー/ワークステーションからデスクトップまで世界初のx86対応クアッドコアプロセッサを投入したこと、バッテリ持続時間を保ちながらノートPCの性能を倍増させ、ノートPCにもCore 2 Extreme製品を展開したことなどについて言及。

 停滞が続くPC市場で、アーキテクチャを変え、多くの試みを投入するなど、ユーザーの立場に立った製品をリリースできたと自己評価した。

 続いて、技術本部技術部長の土岐英秋氏が、45nmプロセスを採用した次期製品について紹介した。同社は45nmプロセスでHigh-Kと金属ゲートを用いた新しいゲート絶縁膜を採用。これにより、2割以上のトランジスタスイッチング速度の向上や、3割以上のトランジスタスイッチング電力の削減を実現した。

 同社では2年おきに、新プロセスと新アーキテクチャの投入を交互に行なっている。例えば、現行のCore 2 Duoは65nmプロセスでCoreマイクロアーキテクチャを採用しているが、「Penryn」(ペンリン:コードネーム)では基本的なアーキテクチャは引き継ぎつつ、プロセスを45nmに縮小。その後の「Nehalem」(ネハーレン:コードネーム)は、45nmのままアーキテクチャを刷新する。

 PenrynはCoreマイクロアーキテクチャを踏襲するが、プロセス(集積度)に余裕ができたことで、いくつかの点において技術的に洗練されている。一例としては、ワイド・ダイナミック・エクゼキューションが拡張され、除算速度が約2倍に高速化された。このほかにも、動作周波数あたりの性能向上、動作周波数の高速化、電力効率の向上を目標とした改良が組み込まれている。

 会場では2.6GHz動作のデュアルコア「Wolfdale」(ウルフデール:コードネーム)と、3GHz動作のクアッドコア「Yorkfield」(ヨークフィールド:コードネーム)の試作品を使ったデモも行なわれた。

 Nehalemでは、複数レベルの共有キャッシュ(Core 2 DuoではL2のみ)、仮想マルチスレッド技術による最大16スレッド同時実行、グラフィックス機能の内蔵、メモリコントローラの内蔵といった大がかりな改良が予定されている。

土岐英秋氏 Penrynの特徴 Nehalemの特徴
Penrynのウェハ Penrynのクアッドコア(Yorkfield)とデュアルコア(Wolfdale)製品によるCineBench 10でのデモも行なわれた

 最後にマーケティング本部長の江田麻季子氏が、小学生を対象にした神宮球場での野球/PC教室(8月20日開催)、エコロジー啓蒙を目的とした神宮球場でのヤクルト対巨人戦におけるイベント(9月11日開催)を紹介した。

江田麻季子氏 8月から9月に神宮球場で2つのイベントを開催する

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□関連記事
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0713/lenovo.htm
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0329/intel.htm

(2007年8月10日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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