[an error occurred while processing the directive]

日立、持ち運び可能な立体映像表示装置の技術を開発
~12方向の表示に対応

小型立体映像表示装置の仕組み。多角錐状の鏡を液晶ディスプレイの上に逆さまに置くシンプルな構造

8月6日 発表



表示例

 株式会社日立製作所は6日、12方向からの映像を映し出せる、小型で持ち運びが可能な立体映像表示装置技術を開発したと発表した。

 この装置は、12型の液晶ディスプレイを用いて、12方向からの映像を、画面中央に逆さまに設置された多角錐状の鏡に映し出すことで、立体映像を実現するもの。隣の面の映像が重複して映りこまないよう仕切り(フィン)を設けており、視聴者が鏡の周囲を回ることで、違う像が見えるというシンプルな機構を採用した。

 これにより、従来の立体表示装置「Transpost」のように回転する機構を省くことができ、軽量/小型化を実現。本体サイズは200×200×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1kgで、持ち運びを可能とした。像の表示サイズは幅約20mm、高さ約40mm。

 映像表示に用いる合成映像は、従来のTranspostと同様であり、既に同社が開発済みの専用撮影システムと併用することで、リアルタイムの立体映像表示を行なうことが可能。また、表示サイズも液晶ディスプレイのサイズに応じて変更することができる。

 同社は、同技術により、立体映像をより身近で気軽に利用できるようになるとしており、ビジネス用途においては顧客先での商品デザインの紹介、教育用途においては美術品などの紹介に利用できるとしている。

□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/08/0806.html
□関連記事
【2004年2月24日】日立、リアルタイム映像を投射可能な新型立体映像システム
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0224/hitachi.htm

(2007年8月9日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

【PC Watchホームページ】


PC Watch編集部 pc-watch-info@impress.co.jp
お問い合わせに対して、個別にご回答はいたしません。

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.