富士通、漏れ電流を1/5に削減する45nmプロセス技術
6月18日 発表 株式会社富士通研究所と富士通株式会社は、漏れ電流を1/5に削減可能な45nm世代ロジックLSI向けプラットフォーム技術を開発したと発表した。 同技術では、新しい熱処理技術(ミリ秒熱処理)により、従来の熱処理方法と比べ高温のため、抵抗を低減できる。加えて、熱処理の時間が短いため、ソースおよびドレイン部を浅くして漏れ電流を従来の1/5に低減し、携帯電話の待ち受け時間を5倍に延長できるという。 また、誘電率が最も低い(k=2.25)層間絶縁膜材料である「Nano Clustering Silica (NCS)」を最小の配線間隔が適用される下層配線領域に導入。NCSは膜中に微少な空孔を持ち、低誘電率と高い機械的強度を両立。同社はNCSを65nm世代にも部分的に利用していたが、45nm世代では同一配線層間だけでなく、異種配線層間にも適用し、配線容量を低減した。
□富士通のホームページ (2007年6月18日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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