ジャストシステム、2007年3月期は増収も赤字拡大5月23日 発表 株式会社ジャストシステムは23日、平成19年度(2006年4月1日~2007年3月31日)の決算を発表した。 これによれば、売上高は前年比7.2%増の130億8,700万円となったが、営業損失は30億7,100万円、経常損失は32億8,700万円、純損失は24億6,000万円、1株あたりの損失は79円89銭となった。純損失は前年度9億3,000万円の赤字から悪化している。 今年度は新OS発売前の買い控えや、PC出荷金額の低下に伴い、同社製品を含むPC関連製品の販売が振るわなかった。 コンシューマ向け製品では、自社開発の「一太郎」や「ラベルマイティ」、「ATOK」などに加えて、セキュリティソフト「Kaspersky 6.0」などの国内外のソフトウェア製品を新たに投入し、売り上げに寄与した。 一方、法人向けに、韓国のHaansoftのプレゼンテーションソフト「Agree」を搭載した「JUST Suite 2007」を発売したが、インストーラの不具合により発売が延期され、3億円の売り上げ減少および1億5,000万円の在庫破棄損などの費用が発生し、売り上げに影響した。 また、XMLアプリケーション開発実行環境の「xfy」については、国内では7社の採用実績があるものの、欧米では売り上げ実績をあげるに至らず、知名度を向上させるにとどまった。xfyの宣伝広告費、人経費、外注費などにかかる費用などで事業単独での損失は32億円にのぼり、赤字の主因となっている。 □ジャストシステムのホームページ (2007年5月23日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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