5月23日 発表

　株式会社ジャストシステムは23日、平成18年3月期(2005年4月1日～2006年3月31日)の決算を発表した。

　連結の売上高は122億1,300万円、営業損失は11億2,100万円、経常損失は9億500万円となった。XMLのアプリケーション開発実行環境「xfy」への投資が主因で赤字に転落した。

　同社では「今回の損失はxfy事業への先行投資による一時的損失」としており、配当も行なう。また、「xfyへの投資はここ数年のうちに大きく結実し、今後の当社の大きな成長の柱となる」としている。なお、xfyの売上への寄与は2006年度に発売を予定している「xfy Enterprise Solution 1.0」の出荷以降となる見込み。

　事業部門別では、パッケージソフトを扱う「ビジネス&パーソナル関連事業」が対前年比4.6%のマイナス、ConceptBaseなどの「ビジネスシステム事業」も前年割れ。インターネットディスク事業は好調で対前年比36.3%増となった。

　パッケージソフトでは、一太郎やラベルマイティなどが不調だった。売上全体に占める一太郎への依存度は平成9年3月期の83%から36%へ低下している。一方で、ATOKやShurikenなどのライセンス販売が好調で、数年ぶりに前期実績を上回った。

　なお、同社では6月23日に予定されている株主総会に向けて、定款の一部変更を準備している。特に、海外の顧客に違和感なく受け入れられることと、海外進出の意志を明確に示すために「JUSTSYSTEM CORPORATION」から「JUSTSYSTEMS CORPORATION」に変更される。

□ジャストシステムのホームページ
http://www.justsystem.co.jp/
□決算資料
http://www.justsystem.co.jp/just/finance02.html
□関連記事
【2005年5月19日】ジャストシステム、2期連続の黒字
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0519/just.htm

(2006年5月23日)

[Reported by date@impress.co.jp]