コンシューマPC、Vista効果薄く3月も前年割れか
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Windows Vistaの発売によって、2月には13カ月ぶりに前年同月比プラスに転じたコンシューマ向けPC市場だが、3月には、また前年割れの公算が強くなってきた。
株式会社BCNが全国の量販店2,254店舗のデータを集計しているBCNランキングによると、3月に入ってからは、PCの販売台数/金額ともに、毎週前年割れで推移している。
同調査によると、2月には前年同月比1.2%増と、わずかに前年実績を上回ったが、3月5~11日の集計では、台数ベースで前年同週比4.3%減、3月12~18日の集計では同3.9%減。さらに、最新週となる3月19~25日では同9.9%減と、2桁のマイナスも目前という状況だ。
また、Vista発売によって単価上昇が期待された金額ベースの集計でも、3月に入ってからは、3月5~11日が5.3%減、3月12~18日で3.9%減、3月19~25日では9.8%減と、こちらも振るわない。
2006年3月も前年割れとなっていたが、Vista発売という起爆剤を擁しても、それをさらに下回る実績となっている。
とくに不振なのがデスクトップPC。台数、金額ともに、前年同週比20%前後のマイナス成長で推移している。これに対して、ノートPCは、3月5~11日の集計で2.8%増(台数ベース)、3月12~18日の集計で2.2%増と、前年をわずかに上回っている。だが、価格下落の影響は激しく、金額ベースでは、3月単月集計で前年割れとなりそうだ。
デスクトップ+ノート 販売台数・金額前年同期比 2007年1月29日~3月25日 |
一方、搭載OS別では、最新週となる3月19~25日では、Vista Home Premiumを搭載したPCが台数ベースで44.2%に達したのに加え、金額ベースでは52.0%と、発売以来初めて過半数を突破した。次いで、Vista Home Basicの37.3%(台数ベース)となり、Home Premiumをあわせると8割を突破している。なお、Vista Businessは1.6%、Windows XPは13.1%、Mac OSは3.7%となった(いずれも台数ベース)。
3月の需要期を迎えたものの、コンシューマ向けPC市場では、Vista効果が発揮できない厳しい状況になっている。
デスクトップ+ノート 0S別販売台数 2007年3月19日~3月25日 |
□BCNのホームページ
http://www.bcn.jp/
□BCNランキングのページ
http://bcnranking.jp/
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(2007年3月28日)
[Reported by 大河原克行]