「パソコン新世代体験」を実現するVistaとCore 2 Duo
2月1日 実施 インテル株式会社は2月1日、クライアント向け製品やキャンペーンを紹介する「クライアント・レギュラー・アップデート」を開催した。 冒頭では、同社 代表取締役共同社長 吉田和正氏が挨拶。2006年8月に投入したCore 2 Duoと、デジタルコンテンツの増加によって、世の中がダイナミックに変化しつつあることを紹介し、「2007年は、Core 2 Duoの後押しとWindows Vistaの登場により、これらのコンテンツの管理への革新的なプラットフォームが誕生し、意味を持った年になるだろう」と述べた。 また、「Core 2 Duoにより、“新しい当たり前”という概念をユーザーに届けている。Vistaを性能の高いプロセッサの上で実行することにより、ユーザーに革新的な体験と新しい夢をもたらせる。今後はVistaとCore 2 Duoの組み合わせにより、“パソコン新世代体験”が実現することをユーザーに訴えていきたい」と語った。
●広がる“新しい当たり前” マイクロソフト株式会社 執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当 佐分利ユージン氏も登壇し、多くのユーザーが集まった深夜販売や、PCメーカー各社の支持により、Vistaローンチは成功したとアピール。Vistaが備える4つの基本コンセプトである「簡単」、「安全」、「楽しさ」、「モバイル」を実現するためには、高性能なプラットフォームが必要だと強調し、「Core 2 Duoはその要求に応えた製品」とした。
具体的な例として、同氏は今朝の家庭のPC利用状況を紹介し、「キッチンにおいてあるCore 2 Duo搭載の自作PC 1台だけで、私はメールをチェックしながら、音楽を無線LANでベッドルームに流し、子供たちにリビングにあるXbox 360に録画した番組をMedia Center Extender機能で観させ、米国にいる両親にも日本の番組をストリーミング配信させた。これらの作業をすべて同時に行なっても8割のCPUリソースしか使われていない。Core 2 DuoとVistaによって、今後はこうした“新しい当たり前”がやってくるものだろう」と語った。 インテル株式会社 マーケティング本部長 阿部剛士氏は、Centrino、Viiv、vProプラットフォームの中心であるCore 2 Duoをデモ。Celeron D 346(3.06GHz)とCore 2 Duo E6700(2.67GHz)を搭載したPCを用意し、PowerPointのスライドからPDFに変換するベンチマークや、1080pのフルHD映像をMPEG-2からWMVに変換しつつ、Windowsフォトギャラリーを使って高品質フォトムービーを同時作成するデモを見せ、Core 2 Duoの高性能をアピールした。 同氏は、「どちらもVistaが稼動しているが、“使い物になるかどうか”は別の問題。デモで見ても明らかだろうが、Celeronに関しては満足できないだろう。今後の市場はSDからHDに変化していくが、まだまだ現在のCPUのパフォーマンスでは物足りない。今後も高性能と低消費電力を両立させたCPUの開発を継続していく」と述べた。 ソニー株式会社 コーポレート・エグゼクティブSVP VAIO事業本部 本部長 石田佳久氏も招かれ、Core 2 Duoを搭載した円形のリビングPC「VGX-TP1」を紹介。インターネット上のHDコンテンツをリモコンで楽しめるだけでなく、独自の映像解析エンジンを搭載した「Emotional Player」によって、録画した番組の中のCMだけを切り取り、CMのメーカーWebサイトにジャンプできる機能や、テロップだけキャプチャして重要な情報だけをピックアップしていく機能を見せ、「これらはCore 2 Duoという高性能なCPUがあったからこそ実現できたもの。今後もハードウェアだけでなく、CPUの性能をフルに活かしたソフトウェアの開発をしていきたい」と語った。
Core 2 Duoのプロモーション展開について、インテル株式会社 マーケティング本部長 江田麻季子氏が紹介。2月下旬より、Core 2 DuoとVistaを搭載したソニー製品を触れられるスペース“パソコン新世代ユーザー体験イベント”を、東京、大阪、福岡で順次実施する。同氏は、「今後もこうしたパートナーとのコラボレーションによるイベントを、積極的に展開していきたい」と語った。
□インテルのホームページ (2007年2月1日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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