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インテル、クアッドコアやSanta Rosaの展開方針を解説

代表取締役共同社長 吉田和正氏

10月27日 開催



 インテル株式会社は27日、メディア向けにテクノロジーの動向やキャンペーンを説明する「クライアント・レギュラー・アップデート」を開催した。今回で5回目の開催となる。

 説明会では、代表取締役共同社長 吉田和正氏が、「10月はCEATECやWPCなどで忙しい月だった。11月に入っても業界のイベントということではないが、インテルは発表会やセミナーを用意している。その1つの目玉が、中頃に発表を予定しているクアッドコアCPUだろう」と挨拶。

 クアッドコアCPUとSanta Rosa、UMPC、Viivなどのプラットフォームの展開について説明が行なわれたほか、今後のキャンペーンやイベント、コンテストが紹介された。

●クアッドコアは11月中頃に投入

Core 2 Extreme(左)、パッケージを取り除いたもの(右)

 同氏はまず、Core MAに基づいた世界初のx86 クアッドコアプロセッサの展開を説明。11月中頃にデスクトップ向けのハイエンドセグメント向けにCore 2 Extreme「QX6700」が投入される。また、2007年第1四半期にはCore 2 Quadがデスクトップのボリュームゾーン向けに投入される。

 ボリュームゾーンにはCore 2 Duoもこれまで同様に提供されるが、2007年の夏にはクアッドコアが大きく入ってくることになるという。その理由として、同社がロードマップと価格の両面からメニイコアに向けて移行をアグレッシブに進めていることと、産業界とコンシューマの両面からHDコンテンツへの要求が高まりがクアッドコアへのモチベーションとなっていることを挙げた。

 このほか、プロセッサのトピックとして、1チップでTera FLOPSを実現したことを紹介。'96年には50億の予算を掛けてPentium Proを1万個搭載した、世界初のTera FLOPSコンピュータ「ASCI RED circa」を開発したが、それと同レベルの性能がオンダイで実現したことになる。同氏は「大変な技術革新であり、このレベルの性能が今の価格帯でエンドユーザーに届くのはまだ先だが、3年先、5年先にむかって、大きく技術革新が起こっていくだろう」とコメントした。

クアッドコアCPUの展開 1チップでTeraFlopsを実現

●Santa RosaとUMPCの未来

 続いて、マーケティング本部長 阿部剛士氏がSanta RosaやUMPC、Viivプラットフォームの展開について説明した。

 Santa Rosaは、2007年前半に投入されるノートPC向けプラットフォーム。CPUにMerom、チップセットにCrestline+ICH8M、無線LANにKedronこと802.11n対応無線LAN、以上の3要素で構成される。Robsonテクノロジーと3G/WiMAX対応についてはオプションとなる。

 802.11n対応については、正式承認が2007年後半に見込まれているが、それに先だってSanta Rosaがリリースされることになる。そこで、接続性への懸念を払拭するために、国内外でアクセスポイントをリリースしているバッファロー/アイ・オー・データ機器/Linksysとともに相互運用性のテストを事前に行なう。

 また、CrestlineはFSBが677MHzから800MHzまで拡張される。FSBの向上にともない、バスをドライブするために消費電力が上昇することになるが、アイドル時にはバスのスピードを半分に落とすなどの省電力機能が搭載されることになるという。

 同氏は、3G/WiMAXへ対応に触れ、「ブロードバンドの接続性提供することで、Santa Rosaを搭載したノートPCは、ブロードバンドのワイヤレスに対応したソリューションとして位置付けられるだろう」と語った。

マーケティング本部長 阿部剛士氏 Santa Rosaプラットフォーム

 そして、UMPCの展開についても言及。現在の超低電圧版CPUのTDPとサイズを1とした場合、2007年前半にはそれぞれ1/2と1/4に、2008年には1/10と1/7にするロードマップになっており、将来的には集積度を高めたSystem-on-Chipにする。目標はバッテリが7〜8時間もつデバイスを実現することだという。

 現在日本のメーカーとも話を進めている最中で、「将来的には新しいモバイルの利用形態を確立していきたい」とした。

 そのほか、Viivプラットフォームについて、DigiOn(DiXiM DMA HAK)やバッファロー(LinkTheater)の製品がViivテクノロジーへ対応し、プラットフォームが広がっていく現状をアピールした。また、Centrino PCをDNA(Digital Network Adaptor)にする、つまり家庭内で、ノートPCからリビングに設置したViiv対応PCのコンテンツをストリーミングで楽しめるようにするソフト「メディア・シェア・ソフトウェア」が公開された。同ソフトはダウンロードなどでの提供はなく、PCメーカがPCに組み込んで提供する予定。

UMPCの展開 メディア・シェア・ソフトウェア

●デジタルヘルスケアへ参入

 説明会の最後には、吉田氏が同社がデジタルヘルスケアへの参入を予告。11月13日にはカンファレンスを開催し、詳細を説明するという。

 また、今後開催されるイベント4つが紹介された。

インテル ブルー・タルト

 1つ目は、FURLAとのコラボレーション第2弾。インテルの技術協力の下、FURLA銀座店カフェが11月1日より無線LANサービスを提供する。それに併せて、11月30日までの期間限定で、無線LANを利用しワンドリンクを注文すると、「インテル ブルー・タルト」がサービスされる。

 2つ目は、つくばエクスプレスとのコラボレーションで、IT列車1周年とCore 2 Duo発表を記念して、約2,000個のプロセッサを使ったクリスマスツリーをエクスプレス秋葉原駅構内に設置する。11月10日より実施される。

 3つ目は、同社のテクノロジーを体験できるというエンドユーザー向けイベント「Intel in your life」が11月23日〜26日まで、福岡の天神ソラリアプラザビル1Fで開催される。

 4つ目は、オンキヨーと共同で、2007年1月14日に「ニューイヤーガラコンサート」を開催する。コンサートの模様がe-onkyo music storeで後日配信されるほか、Viivテクノロジー搭載PC体験イベントが併設される予定。

 このほか、米Intelは賞金総額100万ドルのViivテクノロジー対応PCのデザインコンテストを開催する。グランプリには開発費が30万ドル、加えて共同マーケティング費40万ドルが支給される。PCメーカーやデザイナーだけではなく、一般からの応募も可能。詳細なルールなどは、同社ウェブサイトで確認できる。

マーケティング本部長 江田麻季子氏

 イベントの紹介を行なったマーケティング本部長 江田麻季子氏は、「今後もPCの楽しさや便利さをユーザーへ訴求するイベントの企画やマーケティング活動を継続していく」と説明会を締めくくった。



□Intelのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□関連記事
【6月23日】インテル、Viivバージョン1.5をデモ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0623/intel2.htm

(2006年10月27日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

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