1月29日 開催

　東京・有楽町のビックカメラ有楽町店本館では、Windows Vistaおよび2007 Office Systemをいち早く手に入れたいユーザーをはじめ、約500人弱が、午前0時の発売前の店頭を取り巻いた。

　午前11時には、漫才コンビ「クワバタオハラ」が、ビックマルチビジョン側入口の1階店頭ピロッティに設置された特設ステージに登場。Vista発売がまもなく迫っていることを告知すると、入口にはあっという間に人だかりができた。

10時45分の段階ではまだくす玉の設置作業が行なわれていた	店頭の装飾もVistaに変更。店内でも急ピッチで装飾が進む

特別特価商品も店頭に並んだ	まずは、漫才コンビ「クワバタオハラ」が店頭を盛り上げる	店頭には徐々に人が集まりだした

　11時35分には、駆けつけたマイクロソフトのダレン・ヒューストン社長が、ビックカメラの宮嶋宏幸社長、マイクロソフト執行役常務ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏とともに登壇。佐分利執行役常務が、「Vistaのキャッチフレーズは、“WOW!”。みんなで、一緒にかけ声をお願いします」といって、店頭を囲んだユーザーとともに、「WOW!」と叫び、店頭を盛り上げた。

　11時45分には、スペシャルゲストとして招かれた眞鍋かをりさんが登場。「私は、これまで8年間、Windowsしか使ったことがありません」とWindowsユーザーであることをアピール。「すでに、5階の売り場でVista搭載のdynabookを予約し、取り置きしてもらいました。みなさんも早くVistaを使ってくださいね」と呼びかけていた。ちなみに、今回のVista搭載のdynabookで、3台目だという。

発売直前の29日午後11時30分には、マイクロソフトのダレン・ヒューストン社長(中央)が来店	【動画】佐分利ユージン執行役常務は、店頭を囲んだユーザーとともに、「WOW!」と叫び、店頭を盛り上げた	スペシャルゲストとして眞鍋かをりさんが登場。「すでに、Vista搭載のダイナブックを予約した」という

　その後は、駆けつけたPCメーカーの首脳陣などが相次いで登壇し挨拶。NTT東日本の古賀哲夫副社長は、「待ちに待ったVistaは、言い方を変えれば、遅れに遅れたVista。光の能力を最大限に発揮してくれるのがVistaであり、期待している」とコメント。インテルの吉田和正共同社長は、「Core 2 Duoの最新のプロセッサとの組み合わせで、ユーザーのみなさんに最高の環境を提供できる」とした。

　また、富士通経営執行役パーソナルビジネス本部長 山本正己氏は、「'80年代はデータ処理の時代、'90年代はインターネットの時代、そして、2007年はデジタルコンテンツの時代が始まることになる」とVistaによる新たな時代の到来を指摘。東芝執行役常務PC&ネットワーク社副社長 下光秀二郎氏が、「待ちに待ったVista。それにあわせて使いやすいPCを用意した」とすれば、日立製作所のユビキタスプラットホームグループユビキタスシステム事業部長の金子徹氏は、「より楽しめるPC、よりきれいな画像を利用できるPCを用意した。一緒に業界を盛り上げていきたい」と語り、NECパーソナルプロダクツ取締役執行役常務 由水憲治氏は、「VistaにするならばNEC。それだけを覚えて欲しい」として会場の笑いを誘った。また、ソニーマーケティングの小関知秀氏は、「VAIOでは35モデルを投入した。ぜひ、VAIOでVistaを楽しんでほしい」と語った。さらに、NTTコミュニケーションズ ネットビジネス OCNサービス部 小林洋子部長は、「Vistaの登場は、待ちに待った恋人を待っていたような気分。Vistaで利用するコンテンツは重いので、ぜひOCNで快適に利用してほしい」と語った。

NTT東日本の古賀哲夫副社長	インテルの吉田和正共同社長	富士通 経営執行役 パーソナルビジネス本部長 山本正己氏

東芝 執行役 常務PC&ネットワーク社副社長 下光秀二郎氏	日立製作所 ユビキタスプラットホームグループ ユビキタスシステム事業部長 金子徹氏	NECパーソナルプロダクツ 取締役 執行役常務 由水憲治氏

ソニーマーケティングの小関知秀氏	NTTコミュニケーションズ ネットビジネス OCNサービス部 小林洋子部長

　30日午前0時の発売にあわせて、10秒前からカウントダウンを開始。ビックカメラの宮嶋宏幸社長、マイクロソフトの佐分利ユージン執行役常務、眞鍋かをりさんの3人が、発売を記念した「くす玉割り」を行い、Windows Vista/ 2007 Office Systemの発売を祝った。

　一方、勤務している浜松町の会社からの帰りに駆けつけ、午後8時から並んだという先頭の男性は、「どうせ購入するならば早い方がいいと思って、今朝から決めて駆けつけた。グラフィック面が強化されている点などに期待しており、Vistaを使ってみるのが楽しみ。今日はそのまま寝るが、明朝、出勤したら、いの一番に会社のPCにVistaをインストールしたい」と語っていた。

　また、ビックカメラ有楽町店本館では、Windows Vistaおよび2007 Office Systemの購入者を対象に大抽選会を開催。20型液晶TVやハイビジョンレコーダ、Xbox 360などを賞品に用意した。

【動画】午前0時の発売カウントダウンの様子	最初の購入者にWindows Vistaが手渡された

店頭では続々とVistaを購入する人の姿が見られた

　本誌のインタビューに答えた宮嶋社長は、「これまでPC売り場は停滞していたが、今日の盛り上がりを見て安心した。待ちに待った瞬間がやってきたといえる。Vistaは体験してもらうとその良さがわかる。ビックカメラでは店頭にも体験できるコーナーを数多く用意したので、ぜひ体験して欲しい。すでに、かなりの数量が売れており、今日の勢いを見ると、PC売り場は、ひと足早く春商戦が始まった感じだ。これからが本番。ぜひ、盛り上げていきたい」と語った。

　また、佐分利ユージン執行役常務は、「予想以上に多くの人に集まっていただいたことに感謝している。今日、集まっていただいた人は熱いユーザーばかりだ。一刻も早く、多くの人にVistaを導入していただきたい。PC業界は、今日を境に盛り上がるのは間違いない」と語った。

　さらに、富士通の山本経営執行役は、「低迷していたPC業界が今日をきっかけにして、回復することになるだろう。Vistaによって、これまでにない新たなPCの世界が訪れることになり、楽しい世界を多くの人に届けることができるようになる」と語った。

　なお、同店では、発売にあわせて、26日から5階のPC売り場に「Windows Vistaご相談カウンター」を開設しており、これを報道関係者に公開した。

　同コーナーは、既存のWindowsユーザーが所有しているPCで、そのままVistaが動作するかを相談したり、買い換えの相談に対応するコーナーとして設置したもの。「先週の土日にも、一日あたり20～30人が相談に訪れており、Vistaへの関心が高いことを裏付けている」としている。既存のPCで動作するのかどうかを相談するには、「PCの型番はぜひ控えてきてほしい。使用している周辺機器やインターネットプロバイダーの契約などがわかるとさらに的確なアドバイスができる」と同店では語っている。相談は無料。有楽町店のほかにも、主要な店舗で、同様のコーナーを設置するという。

佐分利ユージン執行役常務は「ぜひ、Vistaで新たなデジタルライフスタイルを楽しんでください」とコメントした	ビックカメラの宮嶋社長も「Vistaによって、PC売り場には、ひと足早く春商戦が訪れたようだ」とコメント

Vista購入者を対象に行なわれた大抽選会の様子	ビックカメラ有楽町店本館5階に設置された「WindowsVistaご相談カウンター」。この白いジャンパーを着ているのが同カウンターで相談を担当する専任スタッフだ

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□ビックカメラのホームページ
http://www.biccamera.com/
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【1月30日】Windows Vista深夜発売レポート【ヨドバシAKIBA編】
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0130/vista01.htm
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～5つの利用シナリオごとに新機能を紹介
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1222/akibax.htm

(2007年1月30日)

[Reported by 大河原克行]