マイクロソフト、XP Home/MCEのサポートを2014年4月まで延長
1月25日 発表 マイクロソフト株式会社は25日、Windows XP Home EditionおよびMedia Center Edition 2002/2004/2005のサポート期間を2014年4月8日まで延長すると発表した。 これまで個人向けのWindows XP Home/MCEのサポート期間は、メインストリームサポートフェーズのみで2009年4月14日までとされていたが、今回、法人向けのProfessional/Tablet PC Editonと同様に2014年4月まで提供されることとなった。 延長サポートでは引き続き、無償でセキュリティ更新プログラムの提供および有償サポートが受けられるが、メインストリームフェーズで用意される仕様変更/新機能のリクエスト、セキュリティ関連以外の修正プログラム、およびインシデント制無償サポートは打ち切られる。 また、現在はService Pack 2(SP2)適用済システムを前提にしたサポート期間となっているが、将来的にSP3が提供された場合、SP2のサポートはSP3提供後1年で打ち切られる予定で、SP3適用済のシステムのみが2014年4月までサポートされる。
●日本ユーザーの声を反映
同日に都内で開かれた記者説明会では、同社 Windows本部 本部長 ジェイ・ジェイミソン氏が出席し、サポート期間延長の決定までの経緯を説明した。 同氏は、今回のサポート期間延長については「日本のユーザーの声を反映したもの」と強調。2006年に入ってからXP Home搭載PCを購入したユーザーから、2009年までのサポート期間では、新規に購入したPCのセキュリティの確保の期間が短すぎるという不満が多く寄せられたため、これに応えるべく延長を決めたという。 同氏は、「日本市場はPC市場に限らず、世界市場と比較して製品品質に対する要求が高く、高水準であることは認知されている。当社は、この日本市場での声を本社に反映し、検討した結果、世界全体で適用すべきだと判断し、サポート期間延長を決定した。これによって、当社のニーズへの反映度の高さや、セキュリティに対する投資のコミットメントが証明されることになった」と述べた。 7年間というサポート期間に関しては、2006年中に新規にXPを購入したユーザーのサポートを最優先に考慮し決定しただけでなく、一般的な家電製品と同様に、サポート期間を決め、明確に公開する必要があると判断したという。また、OSのサポート期間は一般層への認知度が低いが、今後は透明性の高い情報を提供し、ユーザーの啓蒙活動に努めていきたいとしている。 質疑応答では、Windows Vista Home BasicおよびHome Premiumのサポート期間について質問がなされ、同氏は、「Vistaに関してはまだサポート期間を公開できないが、XPと同様にユーザーのフィードバックを受けた上でサポート期間を再考する」と答えた。また、SP3の提供時期については「SP3に関してまだリリースすると約束できないが、もし出すとしたら2008年上半期を予定している」とした。 □マイクロソフトのホームページ (2007年1月25日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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