デル「Optiplex 740」

発売中

　デルの「Optiplex 740」はAMD CPUを搭載したビジネス向けワークステーションだ。デルではコンシューマ向けとして、AMD CPUを搭載した「Dimension C521/E521」というモデルを先に発表しており、今回のOptiplexは、Dimensionに続いてのAMD CPU搭載機だ。

　ミニタワー、デスクトップの2モデルがラインナップされているが、今回はデスクトップモデルを試用した。

　本体サイズは114.3×395.9×347.7mm(幅×奥行き×高さ)、と、ミニタワーモデルの189.6×411.4×431.8mm(同)よりもスリムに作られている。形状から考えると、どちらかといえば横に置くよりも縦に置いて使用するユーザーのほうが多いのではないだろうか。

　デルの他モデル同様、工具類なしで主なパーツの取り外しが可能で、メンテナンス性は高い。拡張スロットもLowProfile対応PCI Express x16×1、LowProfile対応PCI×2が用意されており、スリムタイプであっても必要とされる拡張性は確保している。

CD-ROMケースと比較(正面)。フロントパネルはシンプルなデザイン	CD-ROMケースと比較(側面)。ダークグレー調のカラーを採用

背面のインターフェイス。USB 2.0×5、Ethernet、D-Sub15ピン、シリアルポート、パラレルポート、音声入出力を備える	拡張スロットのフレームは、側板を外すとこのように取り外し可能	本体上面後方の、ケンジントンロック用鍵穴を兼ねたリリーススイッチ。手前に引くと側板を取り外し、ケース内部にアクセスできる

筐体内部。レイアウトはすっきりして手が入れやすい	チップセットはNVIDIA Quadro NVS 210S(ビデオ機能内蔵)+nForce 430。拡張スロットはLowProfile対応PCI Express x16×1、LowProfile対応PCI×2	メモリスロットはCPUヒートシンクと光学ドライブの間に4本用意されている

CPUヒートシンクを取り外す。CPUの向こう側に見えるのはCPUファンを兼ねたケースファン。ヒートシンクはカバーごとヒンジのように90度回転させて取り外し可能	ケースファンは日本電産製

取り外したCPUヒートシンク。ファンは搭載されていない	CPUはAthlon 64 X2 3800+(2GHz)を搭載

電源は、長めのドライブも取り付けられるよう、あらかじめ干渉しそうな部分の角を切り落とした構造になっている	光学ドライブは東芝サムスンの+R DL対応DVD±R/RWドライブ、TS-H553。右側の青色に着色されたレバーを操作してドライブは取り外し可能	HDDはWestern Digitalの80GBを搭載

●ベンチマークテスト

　この試用機を用いて、ベンチマークテストを行なった。主な仕様はAthlon 64 X2 3800+(2GHz)、チップセットにNVIDIA Quadro NVS 210S(ビデオ機能内蔵)+nForce 430、HDD 80GB、メモリ512MB、+R DL対応DVD±R/RWドライブ、Windows XP Professional(SP2)を搭載。この構成の場合、直販価格は93,450円(1月22日現在)となる。

　CPUは上記の通りだが、内蔵のビデオ機能を使用していること、メモリが512MBということもあって、数値はおとなしめだが、必要十分ではある。Windows XP Professionalを搭載したビジネスPCが今すぐ欲しい、という向きには、導入候補に入れるべきだろう。

HDBENCH Ver3.40 beta6

PCMark05

3DMark06

□デルのホームページ
http://www.dell.co.jp/
□Optiplex 740の製品情報
http://www1.jp.dell.com/content/products/productdetails.aspx/
optix_740?c=jp&l=ja&s=bsd&cs=jpbsd1
□関連記事
【2006年11月7日】デル、初のAMD CPU搭載ノートPC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1107/dell.htm
【2006年10月12日】写真で見る「デル Dimension C521/E521」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1012/dell.htm

(2007年1月24日)

[Reported by ishid-to@impress.co.jp]