デル、初のAMD CPU搭載ノートPC
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「Inspiron 1501」 |
発売中
価格:BTO
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デル株式会社は、初のAMD CPU搭載ノートPC「Inspiron 1501」を発売した。
エントリー向けノートPC「Inspiron 1300」の後継機種。CPUにモバイルSempronまたはTurion 64/同X2を採用し、同社初のAMD CPU搭載ノートPCとなる。本製品の投入をもって、デスクトップ/ノート/サーバーの3セグメントにおいてAMD CPUの搭載が完了した。
従来のミッドナイトグレーデザインの筐体から、シルバー&ホワイトを基調としたデザインに一新し、家庭でも利用しやすい設計とした。また、ベーシックモデルながらもデュアルコアCPUの選択、ExpressCard/54スロットの装備、DVD-ROM/CD-RWコンボドライブの標準搭載、6セル大容量バッテリの採用など、中級者層もターゲットに入れた製品構成となっている。
標準構成は、CPUにモバイルSempron 3500+(1.8GHz)、メモリ512MB、Radeon Xpress 1150チップセット(ビデオ機能内蔵)、60GB HDD、DVD-ROM/CD-RWコンボドライブ、1,280×800ドット(WXGA)表示対応15.4型ワイド液晶、OSにWindows XP Home Edition(SP2)などを搭載し、価格は95,025円。
推奨構成は、上記からCPUをTurion 64 X2 TL-56(1.80GHz)、メモリを2GB、HDDを80GB、光学ドライブを+R DL対応DVD±RWドライブ、液晶を「TrueLife光沢液晶」、OSを同Professionalに変更し、IEEE 802.11a/b/g対応無線LANを追加した仕様で、価格は180,600円。
インターフェイスは、ExpressCard/54×1、SDカード/MMC対応スロット、USB 2.0×4、ミニD-Sub15ピン、Ethernet、56Kモデムなどを備える。
バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約2.5時間(Sempron搭載時)。本体サイズは356×265.5×36mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.9kg。
発表会場に展示されたInspiron 1501 | 本体右側面にExpressCard/54スロットを備え、ワンセグチューナを装備 | 本体背面にEthernet、モデム、USB 2.0×2、ミニD-Sub15ピンを備える |
なお、同日よりエスケイネット製ExpressCard/34対応ワンセグTVチューナ「MonsterTV 1D Expressカード for DELL」もセット販売開始する。価格は11,000円。
同カードは国内初のExpressCard対応ワンセグTVチューナで、現在はデル製PCでのみ使用できるようになっている。機能としては視聴のほか、録画、EPG(電子番組表)、字幕、データ放送に対応している。
カードの単体販売も11月15日よりデルのサイトで開始される。価格は14,800円。デル製ノートInspiron 1501/640m/6400/1300およびXPS M1210の5機種のみに対応しており、他PCでは利用できない。
「MonsterTV 1D Expressカード for DELL」 | アンテナは曲げられるようになっており、不意に手を引っ掛けたときカード本体に負担がかからないように配慮している |
●高いコストパフォーマンスを実現した製品
デル株式会社 クライアント製品マーケティング本部 松尾圭介氏 |
11月7日に都内で行なわれた製品発表会では、同社 クライアント製品マーケティング本部 松尾圭介氏が挨拶。同氏は新製品のポジションをInspiron 1300の後継と位置づけながらも、「デュアルコアCPUが選択できるようになったことで、これまでローエンド向けだけだったターゲットを中級者層までに幅を広げる」とし、新製品の広いカバーレンジをアピールした。
また、新たにBTOオプションに加わったTrueLife光沢液晶についても触れ、「DVD動画の再生能力が向上しただけでなく、輝度も10%向上した」と説明した。
製品構成についても、Radeon Xpress 1150によるビデオ性能の向上、4基のUSB 2.0ポート、ExpressCardの装備、6セルバッテリの採用、+R DL対応DVD±RWドライブの用意、シルバー筐体の採用について説明し、「幅広い用途に対応でき、高いコストパフォーマンスを実現した製品」とした。
Inspiron 1501の製品ポジション | ローエンドからミドルレンジでの利用を想定したCPUの選択 | 中級者層も新たに取り囲む |
発表会には、日本AMD株式会社 マーケティング本部 デスクトップ/モバイル プロダクトマーケティングの土居憲太郎氏も招かれた。インターネットやマルチメディアアプリケーションの普及によるマルチスレッド対応へのニーズに対する答えがTurion 64 X2プロセッサであることや、内蔵メモリコントローラによるメモリアクセスの高速性、PowerNow!テクノロジの搭載による低消費電力などについてアピールした。
日本AMD株式会社 マーケティング本部 デスクトップ/モバイル プロダクトマーケティング 土居憲太郎氏 | 調査により、ユーザーは6つ以上のアプリケーションを同時に起動していることがわかったということから、マルチスレッドへのニーズの高まりがみられる |
エスケイネット株式会社 デジタルプロダクツ推進室 田野勉氏は、「MonsterTV 1D Expressカード for DELL」について説明。視聴だけでなく録画、EPGとデータ放送にも対応していること、シャープ製デジタルワンセグチューナおよび国産2段式ホイップアンテナの採用などをアピールした。
エスケイネット株式会社 デジタルプロダクツ推進室 田野勉氏 | データ放送用ブラウザも搭載 | 録画機能を搭載。予約録画についてはアップデータで対応する予定 |
質疑応答では、AMD CPU搭載PCの販売目標についての質問がなされ、松尾氏は、「販売台数や価格については開示できないが、Intel CPU搭載機種と同じようにラインナップを揃えていく」と答えた。
●法人向けデスクトップも2機種ラインナップ
また、同日付けで、法人向けデスクトップ「OptiPlex 740」、「同320」の2製品も発売した。
740はAMD製CPUを採用し、標準構成はAthlon 64 X2 3800+(2GHz)、メモリ1GB、80GB HDD、OSにXP Professionalを搭載し、価格は103,425円。
320はIntel製CPUを採用し、標準構成はPentium 4 531(3GHz)、メモリ512MB、80GB HDD、OSにXP Professionalなどを搭載し、価格は80,955円。
□デルのホームページ
http://www.dell.co.jp/
□ニュースリリース
http://www1.jp.dell.com/content/topics/
segtopic.aspx/pressoffice/2006/061107b?c=jp&l=jp&s=corp (Inspiron)
http://www1.jp.dell.com/content/topics/
segtopic.aspx/pressoffice/2006/061107c?c=jp&l=jp&s=corp (OptiPlex)
□製品情報
http://www1.jp.dell.com/content/
products/productdetails.aspx?c=jp&cs=jpdhs1&id=inspn_1501&l=jp&s=dhs (Inspiron 1501)
http://www1.jp.dell.com/content/
products/productdetails.aspx?c=jp&cs=jpbsd1&id=optix_740&l=jp&s=bsd (OptiPlex 720)
http://www1.jp.dell.com/content/
products/productdetails.aspx?c=jp&cs=jpbsd1&id=optix_320&l=jp&s=bsd (OptiPlex 320)
□関連記事
【10月31日】デル、初のOpteron搭載サーバーを国内でも発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1031/dell.htm
【9月13日】デル、AMD CPU初採用のスリムデスクトップ/ミニタワー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0913/dell.htm
(2006年11月7日)
[Reported by ryu@impress.co.jp]