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2007 International CESレポート【Creative/Logitech編】

Creative、PCI-eとExpressCardのX-Fiサウンドカード
~Logitechはスタイリッシュキーボードや無線オーディオ

Creativeブース

会期:1月8日~11日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Centerなど



 今回のCES会場では、大手メーカーからHD対応の動画再生セットトップボックス/DMA (Digital Media Adaptor)や、無線対応オーディオシステムが多数発表されている。これらの製品はこれまで、ややニッチな存在であったが2007年は本格的に普及していきそうな気配だ。

 周辺機器大手のCreative TechnologyやLogitech(日本法人ロジクール)も、そういった無線対応オーディオ製品を展示している。

●いよいよ登場、PCI Express版X-Fi

 派手なショーやデモを行なっているCreativeのブースにあって、ひっそりと展示だけが行なわれているものの、PC関係者の目を引いているのが、PCI Express版とExpressCard版のSound Blaster X-Fiサウンドカードだ。

 マルチチャネル対応のサウンドチップがマザーボードに標準搭載されている昨今、サウンド拡張カードは不要という声も強いが、Creativeの製品はゲーマーを中心に根強い人気を誇っている。

 そして、PCIからPCI Expressへと移行が進む現在、PCI Express版のX-Fiサウンドカードは、それらのユーザーにとってまさに待望の製品といった感じだろう。残念ながら、近くのスタッフに聞いても、これらの製品の具体的な出荷時期や、製品ラインナップ、価格は分からなかったが、カードを見る限りではすでに完成しているようであり、製品出荷はさほど遠くはないと思われる。

PCI Express版Sound Blaster X-Fi バックパネルには7.1ch出力とS/PDIF入出力を装備 ExpressCard/54版。カードからケーブルでモジュールをつなぎ、ここにオーディオケーブルを接続

 2006年10月に発表された高音質化モジュール「Xmod」の新製品として、無線による遠隔再生が可能な製品3シリーズが展示/デモされている。1つがPC用の「Xmod Wireless」、もう1つがiPod用「Xdock Wireless For iPod」、もう1つがZEN用の「Xdock Wireless For ZEN」だ。

 Xmodは、音源とスピーカーの間にかますことで、X-Fi Crystalizerと呼ばれるチップにより、高音質化を図るもの。上記3製品は、この基本用途を踏襲しつつ、IEEE 802.11bによる無線機能を新たに搭載した。

 いずれも単体でも動作するが、別売の「X-Fi Wireless Receiver」を組み合わせることで、リモコン操作で離れたところにあるスピーカーやオーディオ機器から音楽を再生できる。つまり、書斎にあるPC内の音楽を、寝室のスピーカーから再生できるというわけだ。

 Xdock 2製品は、iPodないしZENのコネクタを装備し、それらオーディオ機器を直接挿して利用する。ただし、充電はできるがPCとの同期には対応しない。

 出荷時期は、PC用/iPod用が3月、ZEN用が下半期。価格はiPod用が299ドル、レシーバーが149ドル。

Xmod Wireless。無線機能を内蔵したため、本体は従来のXmodよりだいぶ大きい X-Fi Wireless Receiver Xdock Wireless For ZEN。こちらはまだモックの状態
Xdock Wireless For iPod。黒と白の2モデルがある 背面端子。ビデオ出力もある。なお、旧iPod Nanoには対応しない 同社が開発した「Made for Me」という幼児向けMP3プレーヤー
これがMP3データを記録するユニット。PCとはUSBで接続 これをプレーヤー本体にはめて再生する。幼児自身が聴くと言うより、親が音楽や自分の声などを聴かせたりするのに使う 本体にはバリエーションがあり、こちらは音楽再生以外に、ボタンを押すと中身が動く
こんな大がかりな本体も。いずれも今秋発売予定 Webカメラの「LIVE! CAM OPTIA」。VGAサイズの動画撮影が可能 付属のユーティリティは、ほぼリアルタイムで顔を追跡して、エフェクトをかけたりできる。これだけでも結構遊べる

●スタイリッシュキーボード「diNovo Edge」がいよいよ日本上陸か

 Logitechブースでは、2006年後半以降に発表された製品を中心に展示が行なわれている。

 「diNove Edge」はBluetoothに対応したワイヤレスキーボード。洗練されたデザイン、ワイヤレス、LEDによるギミック、充電対応といったマニア心をくすぐる仕様で、米国での2006年10月の発表時は日本でも大きな反響があったが、同社担当者によれば、現在、日本での発売も前向きに検討しているという。時期や価格は不明だが、米国では199ドルで発売されている。

diNovo Edge。黒い部分はアクリル仕上げで、パームレスト部はアルミ製 左側にズームイン/アウトなどのボタン 右側にはMedia Centerボタンやタッチパッドを装備。縦長の囲みの部分はタッチセンサーの音量調整
Fnキーを押すと、各種ファンクションのアイコンが浮かび上がる 本体は2cmを切る薄さ 充電ドックに装着したところ。なお、このドックにはBluetooth機能はなく、別にPCに取り付ける

 Logitechもワイヤレスオーディオ製品を展示。その1つが「Wireless DJ Music System」。基本的な利用方法はCreativeのXmod Wirelessと同じで、リモコン操作でPC内の音楽を離れた場所にあるスピーカーから聴くというものだが、Logitechの製品はリモコンに小型液晶ディスプレイと、ダイヤル式インターフェイスを装備している。

 これにより、多数の曲をプレイリストに登録していても、画面を見ながら特定の曲を探し出して再生することができるほか、リモコン操作でプレイリストを編集できる。米国では249.99ドルで販売されているが、残念ながら現時点で日本での発売予定はない。

Wireless DJ Music System スタンドはリモコンの受信と充電が可能で、スピーカー出力を装備 インターフェイス部分。グレーの円の部分はダイヤルで、iPodの様に操作できる
液晶を装備するので、曲名の確認だけでなく、リモコン単体でプレイリストの編集も可能 青いLEDがついているのが、PCに接続するワイヤレスアダプタ 同社子会社の3DConnexionが開発した3次元インプットデバイス「SpaceNavigator」。左右の回転、上下左右の傾け、押し引きといった操作が可能。日本でもAmazon.co.jpで発売中。個人向け版は9,980円

□2007 International CESのホームページ(英文)
http://www.cesweb.org/
□Creative Technologyのホームページ(英文)
http://www.creative.com/
□Logitecのホームページ(英文)
http://www.logitech.com/
□関連記事
【2006年10月4日】Logitech、スタイリッシュデザインの充電式Bluetoothキーボード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1004/logitech.htm
【2006年10月4日】Creative、MP3を元のCD以上の音質にするUSBオーディオ「Xmod」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1004/creative.htm

(2007年1月11日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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