アメディア、視覚障害者向けイベント「アメディアフェア」を開催
12月23日開催 視覚障害者向けの製品開発を行なう株式会社アメディアは23日、視覚障害者向けの情報機器などを紹介する「第17回アメディアフェア」を、東京・中野の中野サンプラザで開催した。 これまで同イベントはアメディアによる単独開催だったが、今回はNTTドコモを特別協賛に迎え、2社による共催という形で開催。出展企業/団体は計24社と前回を上回り、フェアの成長を物語っている。 アメディア 代表取締役 望月優氏は「2006年は国連総会で障害者権利条約が採択された重要な年であり、とても喜ばしいこと」と挨拶。来場者に配られた、視覚障害者への声のかけ方を記した「声かけカード」の使い方を例に挙げ「声かけカードを交流のきっかけにしてほしい」と呼びかけた。 開会式に登壇した中野区 田中大輔区長は、「中野区には『障害のある人ない人みな区民 共に歩こう中野の町を』という標語があるが、障害とは“人”にあるものなのだろうか」と参加者に疑問を提示。「人にあるのはあくまでも個性や差異であり、誰もが同じように社会に交われるようにしなければならない。それが社会参加への妨げになるとすれば、障害は人にあるのではなく、社会そのものにある」と語った。 そして、障害者自立支援法を取り上げ、「これからは、こういった制度が発展しなくてはならない。中野区では地域生活支援は原則無料で提供する」と、区政による支援取り組みを披露した。
会場では参加者向けイベントとして、NTTドコモの音声読み上げ対応携帯電話「FOMAらくらくホン3」の紹介や視覚障害者のリアルユーザーを迎えてのデモンストレーション、アメディアのデジタル録音図書(DAISYデータ)対応レコーダ「おしゃべりレコーダー」の紹介や、ニッポン放送「デジタル・チャリティ・ミュージックソン2006」街頭募金隊の出陣式が行なわれた。
展示会場では、各社の視覚障害者向け製品を展示。うち一部は特別価格販売も行なわれた。 出展企業/団体は、アスク、エクストラ、NEC、おんでこ、ケージーエス、計画技術研究所、廣済堂スピーチオ販売、点字ボランティアグループつつじフレンド、日本福祉サービス、めがねの田中チェーン、ラビット、レハ・ヴィジョン、甲斐商店、マイクロ・シーエーデー、NPO法人 モンキーマジック、NTTドコモ、中野視覚障害者協会、社会福祉法人桜雲会、GLDパブリッシング、シナノケンシ、大活字、体表点字研究プロジェクト、パナソニック(松下電器産業)、アメディア。
□アメディアのホームページ (2006年12月25日) [Reported by ishid-to@impress.co.jp]
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