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アメディア、視覚障害者向け情報機器のイベントを開催

アメディアの望月優社長。自らも視覚障害者で、その立場から製品開発を続ける

12月23日開催



 視覚障害者向けの製品開発を行なう株式会社アメディアは、視覚障害者向けの情報機器などを紹介する「アメディアフェア」を23日、東京・中野の中野サンプラザで開催した。

 同イベントは、アメディアが過去15回に渡って開催しているもので、年を追うごとに規模を拡大。16回目となる今回は、アメディアをはじめ、視覚障害者向け製品を開発、販売する企業22社が出展する内容となった。

 開会式に駆けつけた中野区の田中大輔区長は、「中野で、こうしたイベントを開催していることを知り、誇りに思う。科学の進歩は、人間の制約を取り払うことができるものであり、インターネットを利用することで、これまでは不可能だった視覚障害者と聴覚障害者がコミュニケーションをとることができようになった。今後も科学の発展に期待したい」と挨拶。

 また、主催者であるアメディアの望月優社長は、「インターネットを通じて、人と人がコミュニケーションを取ることができるようになった。そうした世界を体験してもらいたい」と語った。

 展示会場では、視覚障害者向けの各種最新製品が展示され、午前中だけで150人を超える来場者となった。

 出展企業は、NEC、計画技術研究所、KGS、高知システム開発、シナノケンシ、日本福祉サービス、中日電子、点字ボランティアグループつつじフレンド、松下電器産業、メガネの田中チェーン、メルコム、ラビット、アスク、社会福祉法人桜雲会、エクストラ、大活字、通研電気工業、NTTドコモ、甲斐商店、KDDI、アメディア、アメディア山口。

 そのほか会場では、エッセイストである三宮麻由子さんの「心に元気、踏み出す勇気」と題した講演会に加え、ニッポン放送が当日放映していたデジタルラジオ番組「デジタル・チャリティ・ミュージックソン」の生中継や、「インターネットビジネス入門 ボイスサーフィンで儲けてみませんか?」などのセミナーが行なわれた。

挨拶に立った中野区の田中大輔区長 展示コーナーは、多くの視覚障害者や関係者が集まり、各社から展示された最新の視覚障害者向け情報機器に注目が集まった

点字を触って読むことができる点字ディスプレイや、点字でプリントアウトが可能な製品も数多く出展された

NECは、弱視者向けの画面拡大表示ソフト「ZoomText(ズームテキスト)」を展示 株式会社大活字では、弱視者向けの各種グッズを展示販売。キーボードを白黒反転させるキートップ用シールを展示

□アメディアのホームページ
http://www.amedia.co.jp/
□「アメディア・フェア」情報
http://www.amedia.co.jp/event/amediafair/16.html
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【9月28日】キングジム、視覚障害者用の点字テプラ入力ソフトを無償公開
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0928/kingjim.htm

(2005年12月25日)

[Reported by 大河原克行]

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