マイクロソフト、ボリュームライセンス向けVistaのメディアを提供開始
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提供が開始されたWindows Vistaのインストールメディア。Business/Enterprise/Ultimateの3種のエディションが購入できる |
12月7日 提供開始
マイクロソフト株式会社は、12月7日より、Windows Vista(以下Vista)のボリュームライセンスユーザー向けインストールメディアの提供を開始した。
提供が開始されたのは、ボリュームライセンス所有者向けのVista Business、およびソフトウェアアシュアランス(SA)所有者向けのVista Enterprise、Vista Ultimateの各エディション。32bit/64bit版の双方が提供開始されている。
またthe 2007 Office systemのインストールメディアについては、12月1日より提供開始されている。価格は1セットあたり3,150円。
いずれもマイクロソフトマニュアルオーダーセンターまたは、ボリュームライセンスを扱うリセラーから購入可能であるが、購入に際してはボリュームライセンス契約を行なっていることを示す、ライセンス認証番号が必要となる。
販売が開始された製品のうち、BusinessとEnterpriseについては、ボリュームライセンスユーザー向けサイトで提供される専用のプロダクトキーが必要となる。このプロダクトキーは、Vistaのインストール時に入力する必要は無く、アクティベーションを行う際に入力する。BusinessとEnterprise、どちらのエディションがセットアップされるかはメディアによって異なるため、両方のエディションを使いたい場合には、それぞれ専用のメディアを購入する必要がある。
Vista Ultimate 32bit/64bit版では、ボリュームライセンスユーザー向けのプロダクトキーではなく、一般向けと同じシングルライセンス用のプロダクトキーがメディアに添付される |
注目したいのは、Ultimateについてのプロダクトキー提供方法だ。Ultimateでは、他のエディションと異なり、マルチプルアクティベーションキー(MAK)やキーマネジメントサービス用のキー(KMS)は提供されない。通常販売されるソフトウェア製品と同様、インストールメディア自体にプロダクトキーが添付されている。
このプロダクトキーは、インストール時もしくはアクティベーション時に入力が求められる。インストール時に入力をスキップした場合、Home、Home Premium、Ultimateの3種のうち、いずれのエディションをセットアップするかの問い合わせが行なわれる。
さらにプロダクトキーは、BusinessおよびEnterprise用に提供されるMAKと異なり、1台しかアクティベーションが行なえないようになっている。
以上のことから考えると、メディア自体にはボリュームライセンスユーザー向けである記載がなされているとはいえ、内容自体は2007年1月に発売されるリテール版のWindows Vistaと同等のものと思われる。
なお複数ライセンスを所有しているユーザーの場合、所有しているライセンス数を上限としてメディアを購入できるのはもちろん、ボリュームライセンスコールセンターに問い合わせることで、2台目以降のPCで使用するプロダクトキーの追加発行も可能になる予定だ。
□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.co.jp/
□Windows Vistaの製品情報
http://www.microsoft.com/japan/windowsvista/
□関連記事
【12月1日】マイクロソフト、Vistaのボリュームライセンスを提供開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1201/ms.htm
【11月30日】マイクロソフト、Vista/Office 2007の企業向けライセンスを提供開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1130/ms.htm
【11月9日】個人でも一足先にVistaを入手できるボリュームライセンス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1109/vista.htm
(2006年12月13日)
[Reported by 天野司]