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ソニー、新しい小型コミュニケーション端末「mylo」を公開12月中旬 発売 価格:約45,000円(予定) ソニーは、新しい小型端末「“mylo(マイロ)” COM-1」をマスコミ向けに公開した。 myloは、米国で9月末に発売した製品で、VAIO事業部の中に担当部署を作り、開発を進めた。日本では12月から販売を開始し、2007年2月中旬に商品供給を開始する予定となっている。 ソニーでは、「PCやPDAとは異なる全く新しいコミュニケーションに特化した新しい情報機器。時代の半歩先を行っている製品ととらえており、今回のように発売前に製品を公開することでコンセプトなどを理解してくれる人を増やしていきたい」と説明している。 myloは123×63×23.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量150gの筐体に、バックライト付きの2.4型のTFTカラー液晶ディスプレイ、スライド式のフルキーボード(QWERTY配列)を搭載。ヘッドセット端子、Hi-Speed USB端子、メモリースティックデュオ対応スロットを搭載している。
機能としては、コミュニケーション、Web閲覧、AVという3カテゴリの機能を搭載。 コミュニケーション機能としては、Skype搭載による音声通話、メッセージング、ファイル転送、留守番電話機能、Google Talk搭載によるメッセージングサービス、ワイヤレスLANアドホック通信機能を用いたmyloユーザー同士の音楽データ共有機能などが搭載されている。Skypeで音声通話を行なう場合、ヘッドセットを接続して利用することも可能だが、マイクとスピーカーが内蔵されているのでmylo単体で通話機器として利用することもできる。 Web閲覧は、Operaをベースにmylo用に改変されたフルブラウザによるWebブラウジングを実現。ブックマーク、ページ丸ごとの保存、ズーム、スクロールなどの機能をもち、Cookie、Java Scriptにも対応している。 AV機能としては、内蔵している1GBのフラッシュメモリ、メモリースティックデュオを利用することによって、音楽、静止画、動画を再生できる。音楽で対応しているCODEC/DRMは、mp3/ATRAC3(OpenMG対応)/WMA(Windows Media DRM対応)。転送方式は、SonicStage、Windows Media Player、エクスプローラーを使用したドラッグアンドドロップ。静止画が対応しているCODECは、JPG、PNG、BMP。デジタルスチルカメラで撮影した写真をメモリースティックを経由して閲覧したり、スライドショー表示することができる。動画は、メモリースティックビデオフォーマット準拠のMPEG-4に対応。映像コンテンツについては、PCにインストールする「Image Converter」経由で転送し、閲覧することができる。 バッテリ駆動時間は、音楽再生時で約45時間、SkypeやGoogle Talkの待ち受け時間10時間、Skypeの連続通話時間は約3.5時間、動画再生は約8時間、Web閲覧は約7時間となっている。 ソフトウェアとしては、付属ソフトウェア「mylo Utility」を搭載。PCで設定したワイヤレスLANのプロファイルやIEのお気に入りページなどをmyloに転送したり、PC上の静止画を転送することなどができる。ソニー側からソフトのアップデートは行なえるものの、ユーザー自身では新しいソフトをmyloにダウンロードして、インストールすることはできない。 価格は45,000円を予定している。ソニーではこの価格について、「携帯電話に比べると高価な印象があるかもしれないが、myloはワイヤレスLANを利用して音声通話やメッセージのやり取りを行なうので、購入後通信料金を必要としない。それを含めて考えると、決して高額ではないのではないか」との見解を示している。 販売はソニーのeコマースサイトであるソニースタイルと、その提携店を通じて行なう。これは、「無線LANの普及が進んでいるとはいえ、myloは新しいカテゴリの商品であり、全ての人がすぐに使いこなせる製品であるとは考えていない。最初は無線LANやSkypeなどの知識が豊富な人に使ってもらって、その後、口コミで利用者を増やしていくことを考えている」ためだという。 発売前の告知活動として、11月初旬に大阪にあるソニースタイルストア、11月中旬に東京・銀座ソニービル、12月に東京・お台場ソニースタイルでエンドユーザー向けイベントを開催する予定だ。
□ソニーのホームページ (2006年10月18日) [Reported by 三浦優子]
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