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VIA、二酸化炭素排出の評価を取り入れた「C7-D」
9月13日(現地時間) 発表 台湾VIA Technologiesは13日(現地時間)、CPUの電力消費による二酸化炭素排出を評価するシステム「TreeMark」を導入した新デスクトップ向けCPU「C7-D」を発表した。 TreeMarkは、製品寿命(3年と仮定)の間に利用される電力を合計し、火力発電所でその電力分を発電するのに排出される二酸化炭素を推定。そしてこの排出された二酸化炭素を相殺するために必要な広葉樹の本数をスコアとして評価する。 主にPC購入時に環境への影響バランスを考慮する企業向けに提案できるものとしており、パフォーマンスだけでなく、効率性およびコスト、環境負荷などの面で要求する企業に最適としている。 TreeMarkの評価は、同時に発表されたデスクトップ向けCPU「C7-D」に導入され、平均的なCPUの18本に対してC7-Dは4本で、80%以上優れるとしており、世界初の二酸化炭素を増加させない「カーボンフリープロセッサ」と謳っている。
C7-Dの主な仕様は従来の「C7」とほぼ同様で、“Esther”コアを採用し、動作周波数は1.5GHzまた1.8GHzを用意。パイプラインは16ステージ、L2キャッシュは128KB。90nmプロセスで製造される。 また、分岐予測技術「StepAhead」、およびSSE2/SSE3命令をサポート。パッケージはnanoBGA2で、サイズは21×21mm。消費電力は最大20W。対応チップセットはCN700。同CPUは現在出荷中。従来の「C7」との違いは、1.5GHz時の最大TDPが12Wから20Wになり、組み込みメーカー向けの5年保証が省かれた。また、C7のほうがより低いP-Stateをサポートしており、アイドル時の消費電力が低くなっている。 □VIA Technologiesのホームページ(英文) (2006年9月14日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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