国内プリンタ市場は縮小傾向 ~主力はインクジェット複合機へ移行
9月11日 発表
ガートナー ジャパン株式会社は11日、2006年上半期における国内プリンタ市場動向の調査結果を発表した。
これによれば、ベンダー出荷台数は前年同期比3.6%減の364万8,000台となり、金額で同5%減の1,648億100万円となった。
市場が縮小した主な理由としては、インクジェットプリンタの出荷台数減少によるとしており、金額の減少率が高い要因としては、プリンタ本体価格の下落によるものと分析している。
インクジェット市場は2005年の好調が反動となり、マイナス成長となったが、インクジェット複合機は前年同期比27.6%増のプラス成長となり、インクジェット機出荷台数の58.2%を占めた。単機能プリンタとの価格差が縮まり、ラインナップが充実したことが成長に貢献したとみている。
また、モノクロレーザーはカラーレーザーの低価格化の影響で、1.1%減となったほか、カラーレーザーはA4サイズが高性能化/低価格化/小型化したことにより、A3サイズの置き換えとして購入され、同15%増の成長となった。
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日本における印刷技術別プリンタ出荷台数2005~2006年上半期(単位:千台)
出典:ガートナー データクエスト(2006年8月) |
ベンダー別シェアでは、キヤノンが37.5%で1位、エプソンは35.3%で2位となり、2005年通期の結果から逆転している。両社ともに激しい首位争いをしていたが、レーザープリンタの出荷台数が勝敗に影響したとみている。続いて3位は日本ヒューレット・パッカード(7.9%)、4位はブラザー(4.9%)、5位はリコー(3.3%)。
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2005年日本プリンタ市場シェア(出荷台数ベース)
出典:ガートナー データクエスト(2006年8月) |
□ガートナー ジャパンのホームページ
http://www.gartner.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.gartner.co.jp/press/pr20060911-01.pdf
□関連記事
【3月10日】2005年の日本プリンタ市場は前年比11.3%増
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0310/gartner.htm
(2006年9月11日)
[Reported by ryu@impress.co.jp]
PC Watch編集部
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