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Let'snote組立教室に48組が参加し全員稼働
~5年目を迎え約900人が応募

8月26日 開催



松下電器産業のITプロダクツ事業部神戸工場

 パナソニック(松下電器産業)は、8月26日、兵庫県神戸市の同社神戸工場において、「手づくりLet'snote工房2006」を開催した。

 今回で5回目を迎える「手づくりLet'snote工房」は、小学校4年生から高校3年生までを対象に、国内生産の地の利を生かして、Let'snoteを組み立ててもらおうというもので、北海道から沖縄まで、全国から914人が応募。その中から、抽選で選ばれた48組が、北は秋田、南は熊本から駆けつけ、組み立てに挑戦した。男女の比率は30人対18人。

 組み立てたのは、1スピンドルノートの「Let'snote T5」。参加費用は12万円で、天板のカラーを14色の中から選択し、名前が入れられるなど、自分だけのノートPCを組み立て、持ち帰ることができる。

 松下電器パナソニックAVCネットワークス社システム事業グループITプロダクツ事業部 高木俊幸事業部長は、「松下電器では、日本でしか作れないノートPCづくりに取り組んでいる。それに触れていただくと同時に、モノづくりの楽しさをぜひ感じてもらいたい。今日は、自分だけのノートPCを作って、持って帰って欲しい」とした。

 午前10時から開校式を行ない、組み立てに関する基本的な説明や、PCの構造などを解説。その後、製造ラインの一部を利用した作業場に移動して、午前10時40分頃から組み立てを開始した。

開校式で挨拶する高木俊幸事業部長 着ぐるみを着た社員による説明は、「手づくりLet'snote工房」の定番に。子供たちからは笑いも 神戸工場で一番エライ人と紹介された藤田尚住工場長は、なんとゴジラの着ぐるみで登場
組み立てをサポートしてくれる神戸工場の社員たち 社員は全員、Let'snote10周年の記念Tシャツを着用 いよいよ組立教室がスタート。48組の親子が挑戦した

 組み立ては16個の部品と7種類24本のネジを使う。

 T5には、約1,470点の部品が使われており、そのうち、マザーボードには約1,200点の部品が搭載されているという。

 専門的な技術が必要な部分は、あらかじめアセンブリしてあったが、ノートPC特有の細かな配線や接続や、慣れないドライバのネジ締めに苦労する子供の姿も見られた。

組み立てる部品は16個。これを7種類24本のネジを使って完成させる
天板はこの14色の中から選べる。一番人気は上から2列目中央の「アイスキューブ」 最初の作業はHDDの接続。フレキを差し込んだ後、HDDをガードするクッションに乗り上げないようにして本体に固定 続いて液晶パネルの取り付け。お父さんやお母さんが参加して液晶を固定。パネルとボトムケースの穴をあわせる
液晶パネルの開閉時の際に効果を発揮する補強金具を取り付ける。コツがいる作業 液晶パネルと本体をネジ締めで固定 液晶パネルのケーブルを接続する。ノートPC特有の細かい作業。溝にあわせてケーブルの処理を行なう
トップケースを取り出し、フレキの接続 慎重にボトムケースに差し込む トップケースのネジ締めを行なう
なんとなくノートPCらしい形になってきた 続いてスピーカーケーブルを接続 キーボードを取り付ける。まずはケーブル接続
放熱板を装着。グリス面が下になるように取り付ける ツメにあわせてキーボードを取り付け ここで半分の作業が完了。時間は午前11時35分
後半戦の最初は、アンテナ基板の取り付け アンテナ基板の上にアンテナカバーを取り付ける 2つのキーボード固定金具を入れる。この作業が意外にも難しい
背面部分から16本のネジで固定。ひたすらドライバーを回す ケーブルコネクタまわりの保護シートを貼り付ける バッテリを装着して組み立ては完了
【動画】ここで全員で電源を入れる。無事全員のPCが起動し、拍手が起こる(MPEG-1形式、4.8MB) 参加者自らが検査をしたのちに、自分で作ったPCを磨く 名前入りのシールを貼る。これで世界に1台の自分のPCになった
梱包して、そのまま持ち帰れる形に
これで全工程が完了 全員に修了証が手渡された

 組み立ては12時5分に終了。その場で電源を入れたところ、全員のPCが無事稼働した。

 これまで4回に渡る教室では240人が参加したが、今年も全員が稼働。組み立て教室における不良率0%を維持した。

 昼食後には、製品検査や梱包などのほか、お楽しみイベントや工場見学が行なわれ、午後3時25分には、閉校式が終了した。

 閉校式では、神戸工場の藤田尚住工場長が挨拶。「パナソニックは、最初から日本でのPC生産にこだわり、それが多くの人に支持していただいている理由の1つ。今回の組み立て教室は、約3カ月前から準備を進め、みなさんに喜んでもらえるように努力してきた。今回の体験が夏休み一日だけの思い出になるのではなく、一生の思い出になれば幸い。出来上がった瞬間のみなさんの笑顔を見たら、工場の社員全員が、この1年、もっとがんばろうと気持ちになれる」などと語った。

 参加した子供たちの間からは、「普段は体験できないことを体験でき楽しかった」といった声のほか、「こうした機会があれば、また参加したい」などといった声が聞かれていた。

お楽しみイベントのクイズでは、15問中14問を正解した女の子が1位。1GBのSDカードが賞品 クイズは、こんな難問も登場。答えは35機種 閉校式では、「組み立て教室が楽しかった」と答えた子供が多数だった
参加者全員で記念撮影 最後は、社員全員で参加者を見送った 高木事業部長も自ら旗を持って参加者全員が帰るまで見送っていた

□パナソニックのホームページ
http://panasonic.co.jp/
□手づくりLet'snote工房のホームページ
http://panasonic.biz/pc/news/koubou2005/
□関連記事
【6月21日】松下、15時間駆動ノートを組み立てる「手づくりLet'snote工房2006」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0621/pana.htm
【4月25日】松下、Core Solo U1300搭載「Let'snote W5/T5/R5」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0425/pana2.htm
【2005年8月29日】松下電器、夏休み恒例の「手づくりLet's note工房」開催
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0829/pana.htm

(2006年8月28日)

[Reported by 大河原克行]

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