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ビル・ゲイツ氏、Microsoft経営の一線から引退
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左からゲイツ氏、マンディー氏、オジー氏、バルマー氏 |
6月15日(現地時間)発表
米Microsoftは15日(現地時間)、ビル・ゲイツ会長兼CSA(Chief Software Architect)が2008年7月をもって同社経営の一線から退くことを明らかにした。ゲイツ氏は、今後2年をかけて自身の権限を移行する。
同日をもって、CTO(Chief Technical Officer)であるレイ・オジー氏がCSA職を引き継ぎ、ゲイツ氏とともにソフトウェア開発の陣頭指揮に当たる。また、同じくCTOのクレイグ・マンディー氏が新たに研究開発の最高責任者であるCRSO(Chief Research and Strategy Officer)に就任する。
ゲイツ氏は'75年にポール・アレン氏とMicrosoftを設立。'86年に会長兼CEO(Chief Executive Officer)に就任。2000年にCEO職をスティーブ・バルマー氏に移管させた後も、ソフトウェア開発の最高責任者として指揮を執っていた。
2008年7月以降は非常勤の会長となり、重要な開発プロジェクトにのみ助言を与え、同氏個人の慈善活動に注力する。
Microsoft パメラ・パスマン コーポレート バイスプレジデント |
なお、本日都内で開かれた、MicrosoftのCSR活動に関する記者会見において、同社グローバルコーポレートアフェアーズ担当のパメラ・パスマン コーポレート バイスプレジデントからも、本件について同様の説明が行なわれ、国内でも公式に確認された。
パスマン バイスプレジデントは、「30年前、大きな箱だったコンピュータが果たした機能を、今日は携帯電話でも実現できるようになったのは、まさしくビル・ゲイツが掲げたビジョンが実現したからに他ならない。ソフトがもたらすマジックと、ビル・ゲイツの熱意に影響され、憧れ、多くの社員がマイクロソフトに入社した。これは2年後も変わることがないだろう」と社員への影響力は変わりなく続いていくとの見通しを示した。
□Microsoftのホームページ(英文)
http://www.microsoft.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2006/jun06/06-15CorpNewsPR.mspx
□ニュースリリース(和文)
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2722
□関連記事
【2000年1月14日】米Microsoft、ビル・ゲイツ会長がCEOを辞任。後任はスティーブ・バルマー社長
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000114/ms.htm
【'98年7月22日】米Microsoftの社長にスティーブ・バルマー氏が就任
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980722/ms.htm
(2006年6月16日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]