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ラオックス、地域密着型店舗へ戦略転換
~秋葉原への依存度は今後も低下

5月31日 発表



 ラオックス株式会社は、平成18年度3月期の決算を発表した。

 連結売上高は1,034億600万円で、対前年で19.9%の減収。営業損失は4億3,500万円の赤字ながら、経常利益は3億8,300万円の黒字となった。ただし、不動産資産の減損損失などにより純損失は98億9,100万円の赤字となっている。

 ラオックスは2005年5月以来、新体制下でのリストラクチャリングを進めている。上期は秋葉原エリアの既存店のリニューアルが行なわれ、下期は関西地区への初進出も含めて新店舗の開店が進んだ。

 新規店舗は、「ソリューション・ストア」と名付けられており、“地域に密着してお客様に一歩近づいた小商圏型のビジネスモデルを構築し、お客様の電化製品の問題解決を行なう”としている。

 ラオックスでは、年間20店舗以上の積極的な新店舗開店を行ない、首都圏における「ソリューション・ストア」の他店舗展開による地域ドミナント(独占)戦略を進めるとしている。

 また、品揃えについても、推奨商品の絞り込みをすることで、集中仕入れによる原価低減を図り、売り場でも重点商品の大量展示/使い方提案、へと転換を図るとしている。顧客の来店を待つ秋葉原商法や、相対値引き商法からの脱却も謳われている。

 ラオックスは、ザ・コンピュータ館に代表される大型店舗と網羅的な売り場作りから、出店戦略や店舗作りの方針を大きく転換した印象だ。最近の出店例でも、百貨店やショッピングプラザへの出店が多い。一方では、中野ブロードウェイへのアソビットシティ、大阪チャイナモールへの免税店など、地域の特性にあわせた専門性の高い出店も行なわれている。

 なお、今回の決算時点での店舗数は直営が54店舗、グループ全体では113店舗に及ぶ。うち、秋葉原地区の売上は全体の約28%に留まっており、地区外への出店を進めていることから、今後も依存度は低下するとしている。

 来季の業績予想は、売上高1,124億円(対前年比8.6%増)、営業利益13億7,000万円、経常利益17億7千万円、純利益28億2,000万円を見込んでいる。


□ラオックスのホームページ
http://www.laox.co.jp/
□決算短信(PDF)
http://www.laox.co.jp/laox/press2006/060530_1.pdf
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【3月28日】ラオックス、リストラの一環で本社ビルなど売却
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0328/laox.htm
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(2006年6月1日)

[Reported by date@impress.co.jp]

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