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マイクロソフト、Office 2007の新機能を解説
〜過去10年のOfficeで最大の変化

5月30日 開催



 マイクロソフト株式会社は5月30日、「The 2007 Microsoft Office system Reviewer's Workshop」を開催し、Office 2007の展開や新機能などを説明した。

 説明会では、2007 Office systemのサーバー製品の概要、デスクトップ向け製品の概要、「Microsoft Office Open XML Formats」の説明が行なわれた。ここではデスクトップ製品の概要についてまとめる。

●過去10年のOfficeで最大の変化

インフォメーションワーカービジネス本部 Office製品マーケティンググループ マネージャ 田中道明氏

 同社 インフォメーションワーカービジネス本部 Office製品マーケティンググループ マネージャ 田中道明氏が、2007 Microsoft Office systemのデスクトップ製品概要について説明した。

 「Office 2007は、結果志向のユーザーインターフェイスやオープンなXMLファイルフォーマットの採用、グラフィックエンジンの刷新、サーバー製品群との連携を実現し、過去10年で最大の変化である」と語った。

 製品の出荷は、パッケージ、プリインストール、ボリュームライセンスの3形態で行なわれ、ボリュームライセンス製品は3種類のパッケージで展開されることが明らかにされた。基本となる「Microsoft Office Standard 2007」はOutlook、Word、Excel、PowerPointを含むパッケージ。2つ目は「Office Professional Plus 2007」で、Standardに加えて、Access、Publisher、InfoPath、Communicationを含み、ビジネスの生産性を向上させる包括的なツールになっているという。3つ目は、Professional Plusに加えて、OneNoteとGrooveを含み、コラボレーションとモビリティが拡張されているとした。

 発売時期は、Vistaと同時期の2006年第4四半期より企業ユーザー向けのボリュームライセンス提供が開始され、2007年第1四半期より個人ユーザー向けに提供が開始される予定。

 また、日本語版ベータ2は、Webダウンロードでthe 2007 Microsoft Office systemすべてのプログラムを提供中。今後は、ベータ2キットを実費1,575円で6月中旬以降より発送する予定のほか、雑誌にCD/DVDで添付する形でも提供していく予定。

ボリュームライセンス製品の構成 リリースのスケジュール

●結果志向のユーザーインターフェイス

過去10年のOfficeで最大の変化

 結果志向のユーザーインターフェイスについて同氏は、「繰り返しの手間を削減し、短時間でクオリティの高いドキュメント作成を実現するインターフェイス。必要としている機能を見つけやすく配置し、美しく見栄えのよいドキュメントを作成できるように支援する」と説明。

 「より良い結果をより早く実現するため」に、リボンやギャラリー、ライブプレビュー、コンテクスチャルツール、ミニツールバーなど、ユーザーが処理の結果を理解しやすいデザインにしたという。これらの機能はWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlook(一部)で採用されている。

 リボンは、これまでのメニューやツールバーに代わるもので、コマンドを参照しやすいように設計されたモードレスUI。ダイアログボックスの開閉がなく、特定の目的ごとに整理されている。また、リボンのタブは機能ごとに分かれたブロックからなり、そのブロックには機能ごとに関連性のあるコントロールがまとめられている。

 ギャラリーは、各コマンドの実行結果をアイコンで表示し、コマンドを探す時に視覚的に補助する。さらに、ギャラリー上でアイコンにマウスカーソルをあわせることで、編集中の内容にその選択結果が適用されて表示される「ライブプレビュー」機能を搭載。思い通りの書式を設定するために、選択、クリック、決定といった操作を繰り返す無駄を省く。

 コンテクスチャルツールは、オブジェクト選択/挿入時に、そのオブジェクトに対応するコマンドをリボン上に自動的に表示する機能。必要のないコマンドを表示しないことで、インターフェイスをシンプルな状態に保つ。

 ミニツールバーは、よく使うコマンドに簡単にアクセスできるようにする機能。オブジェクトを選択すると、そのオブジェクトに対応するコマンドが小さなツールバーとしてマウスの右上に表示され、クリックすることでコマンドを実行できる。マウスでのコマンド操作を効率的にするという。

 このほか、表示を拡大縮小するズームバーや、テキストと図形を同時に管理するSmartArtグラフィック機能、新グラフィックエンジン、Officeアプリケーションの情報を統合した検索エンジンが新たに搭載されている。SmartArtは、80種以上のパターンを内蔵し、箇条書きテキストなどを組み合わせやフローでグラフィカルに作成できる。

赤枠:リボン
青枠:タブ
緑枠:コンテクスチャルツール
各コマンドの実行結果をアイコンで表示するギャラリー機能
ミニツールバー 箇条書きテキストをグラフィカルな表示に変換するSmartArt

●Word、Excel、PowerPoint、IMEの新機能

 Office 2007の各アプリケーションで取り入れられた新機能を紹介する。ドキュメントの作成を容易/高速化する機能や、ドキュメント作成時のコラボレーションを促進する機能が追加されている。

クイックパーツ機能で画像を挿入

 Word 2007では、よく使う文章やヘッダーを前もって登録し、それをパーツとして挿入する「クイックパーツ」機能や、ドキュメントを旧バージョンや他のドキュメントと比較するス文章比較機能、ドキュメントをパブリッシュする前の最終処理を確認する機能などが紹介された。

 クイックパーツは、ヘッダーやフッター、表や定型分、会社のロゴなど、繰り返し利用する要素をパーツとして登録し、メニューから数クリックでドキュメントへ挿入できる。ドキュメントの迅速/効果的な作成を支援する。

 また、書式やレイアウトの設定をアイコンから選択できるように改善されたほか、文章閲覧用の機能の強化や、ブログへパブリッシュする機能が追加されている。

 Excel 2007では、条件付書式によるセルの色分けやアイコン表示が可能になったほか、セルの最大表示数が1,024倍に、また、印刷時のページ構成を確認しながら作業できる「ページレイアウト表示」機能の追加が行なわれている。

 このほか、セルを高速でスクロールさせているときに、スクロールの行き過ぎを防止する機能が搭載され、小さな機能ながらも作業効率を高めるとしている。

条件付書式によるセルの色分け/アイコン表示/グラフ表示 ページレイアウト表示機能

 PowerPoint 2007では、PPTファイルをスライド単位で管理する「スライドライブラリ」機能の追加や、「スライドマスタ」のカスタマイズ性の向上が行なわれている。

 スライドライブラリは、SharePoint 2007が提供する機能で、スライドの再利用やスライド(マスタ)の変更を容易にし、組織内でのプレゼンテーション共有や再利用による生産性の向上を促進する。

 また、グラフィックエンジンが変更されたことにより、文字やグラフィックの3D化やグロウ、反射などの効果をPowerPointで実現できるようになった。

 日本独自の製品として、Microsoft Office IME 2007が紹介され、Trigram/SLMを採用した新しい変換エンジンを搭載したことや、前後の文章を考慮した変換候補の表示が行なわれるようになったことが説明された。

 また、Outlookの連絡先やグローバルアドレス帳と連携し、アドレス帳そのままの人物名やアドレスの入力が可能になった。

 以上のアプリケーション以外でも、Access 2007ではテンプレートによる容易なデータベース作成が、OneNote 2007ではOCRで画像内の文字を検索に含めることが可能になった。また、InterConnectでは、登録された情報から連絡先同士の関係を自動で整理する機能などが新たに搭載される。

PowerPointで文字やグラフィックの3D化や反射などの効果を実現 変換精度が向上した

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□2007 Microsoft Office system preview site
http://www.microsoft.com/japan/office/preview/
□関連記事
【5月24日】マイクロソフト、次期Officeのβ2を提供開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0524/ms.htm

(2006年5月31日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

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