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リーディング・エッジ・デザイン、写真展“機能の写像”を開催
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会期:5月13日~28日
場所:アクシスギャラリー(AXISビル4F)
5月13日から28日までの日程で、六本木にあるAXISビル4F「アクシスギャラリー」にて「LEADING EDGE DESIGN展 機能の写像 写真家清水行雄が18年間撮り続けた山中俊治の作品群」が開催されている。入場は無料。
リーディング・エッジ・デザイン 山中俊治氏 |
清水行雄氏はホンダや日産、資生堂など多分野の著名ブランドの広告写真を手がけてきた写真家。いっぽう、リーディング・エッジ・デザイン(L.E.D.)は、ウィルコムのPHS通信モジュール「W-SIM」やJR東日本「Suica」の改札機、ロボット「morph 3」などで知られる工業デザイナー 山中俊治氏が代表を務めるデザイン会社だ。
同展は、L.E.D.のプロトタイプ作品を撮り続けている清水行雄氏の写真の中から40点を選んで展示したもので、実際のプロトタイプ作品や作品スケッチも合わせて展示されている。昨年12月に開催された「MOVE:美しいテクノロジーを予見する10のプロトタイプ達」に続くイベントだ。
会場は、壁面に写真、中央にプロトタイプ実機が展示されるレイアウト。壁面では白あるいは黒を背景に被写界深度を深くとって、まるで浮かぶように撮影された各種プロダクトの写真が、大きく引き伸ばされて展示されている。また、会場内の四角いボックスのなかにはいくつかのプロトタイプの実物も展示されており、ガラス越しではあるが実機を見ることができる。
展示されていたプロトタイプのなかには、お馴染みのヒューマノイドロボット「morph3」や親指キーボード「tagtype」などの他、Nationalによる掃除ロボットや、Panasonicのデジタルカメラ「LUMIX」シリーズの前身などもあった。
「LEADING EDGE DESIGN展 機能の写像 写真家清水行雄が18年間撮り続けた山中俊治の作品群」の会期は16日間。展覧会に合わせて発刊された作品集『機能の写像』も販売されている。
アクシスビル。「デザインのある生活」をコンセプトに各種ショップ等で構成されている | ギャラリーは4F | 壁面に写真とプロダクトの解説が展示 |
中央のボックス中にはプロトタイプ作品の実機が展示されている | ヒューマノイドロボット「morph3」と8輪駆動電気自動車「ハルキゲニア01」。morph3は半ば解体された状態で展示 |
両手キーボード「tagtype」 | Nationalの掃除機ロボットプロトタイプ(2000年)と、ジャーポット('99) | 2001年にまだLUMIXというブランドがなかった頃に作られたデジカメのプロトタイプ |
オリンパス「O-product」('88)、同「ECRU」('91)、腕時計はイッセイミヤケ「INSETTO」(2001) | ショウルーム用の椅子「Arflex KITE」('97)。山中氏らは開発中は「一反木綿」と呼んでいたそうだ |
ニューヨークのブランドOXOによる日本向けキッチンツール(2006)。実際に販売されている。右端の大根おろしは、目詰まりしにくいように、おろし金の歯の高さや角度、穴の大きさなどが違うようにCAD上で設計されているそうだ | デザインスケッチも展示されている |
□リーディング・エッジ・デザインのホームページ
http://www.LLEEDD.com/
□「機能の写像」のホームページ
http://www.lleedd.com/pof/
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【2005年12月10日】リーディング・エッジ・デザイン、プロトタイプ展“MOVE”を開催
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【2005年7月7日】ウィルコム、PHS通信部分だけ独立させた「W-SIM」開発(ケータイ)
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1127/kyokai18.htm
(2006年5月15日)
[Reported by 森山和道]