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インテル、UMPCへの取り組みや筑波デスクトップ・ラボを紹介
4月27日 開催 インテル株式会社は27日、都内にて「インテル クライアント・レギュラー・アップデート」第2回を開催した。各国のIntel Developer Forum(IDF)で発表された製品やモバイルWiMAXへの取り組み、デュアルコアCPUの販促キャンペーンの紹介などが行なわれた。 クライアント・レギュラー・アップデートは、同社のテクノロジーやプラットフォーム、クライアント向け新製品、エンドユーザー・キャンペーンの最新状況を報道関係者向けに紹介する説明会。今後定期的に開催し、次回開催は6月下旬の予定。 説明会では、まず代表取締役共同社長 吉田和正氏が登場し、IDFを振り返って紹介したほか、台湾での「Common Building Blocks」を取り上げ、安価なホワイトボックス的なノートブックで低価格帯の市場を切り開き、モバイル市場を加速させている現状などを語った。 続いて、IEEE 802.11nやWiMAXなど、ワイヤレス・ブロードバンドの実現に向けた法整備が進行中であることを説明。802.11nについては、9月に答申が出される予定で、関係規定の整備が行なわれる見込み。WiMAXについては、KDDIが実証実験に成功したほか、NTTドコモが実証実験用無線局の免許を取得するなど、通信事業者がモバイルWiMAXの導入にむけて取り組みを強化していると語った。 ●A5より下でPDAより上のUMPC
次いで、Ultra Mobile PC(UMPC)について、マーケティング本部長 阿部剛士氏が説明した。 UMPCについて同氏は、「A5サイズより下で、PDAよりも上の領域を狙い、新たにマーケットを作り上げる」とし、PCの代替ではなく、市場を創出していくものであると語った。また、現状の目標として電力を挙げ、Low Power Intel ArchtectureでCPUのTDPを現在の10分の1にあたる、0.5Wにすると語った。 また、「携帯機器に対する要望はまだ満たされていない」とした上で、「より良いインターネットの“視聴”ができること」、「より幅広いメディア形式に対応できること」、「ゲームが十分に楽しめること」、「多機能な機器であること」という点で、UMPCが従来の携帯機器にない利点を持っていることをアピールした。 質疑応答でUMPCと「Origami」との関係について問われると、「まったく関係ないことはない」としながらも、同社としてはOSありきで決めるのではなく、柔軟に対応していくとした。また、UMPCの価格について問われると、「500~800ドルが目標だが、300ドル程度でコンテンツを含んだサブスクライブ型も検討している」と答えた。
●日本発のニーズに対応する筑波デスクトップ・ラボ 同社の取り組みとして、日本の文化に応じたPCを追求する「筑波デスクトップ・ラボ」が紹介された。 '93年に筑波オフィスに併設され、オーバードライブプロセッサの検証から始まり、USBやPCIバス機器、メモリなどの検証を行ない、'90年代後半にはヒートシンクや熱設計などの評価/解析を行なってきた。2002~3年にはNECのスーパーサイレントPCの製作にも協力したという。 現在は静音PCへのニーズに合わせて、ISO7779に準拠する音響評価チャンバーを設置。サウンドプレッシャーやパワーを測定/解析し、ノイズや音圧を改善して静音性の高いPCの検証に取り組んでいるという。
●vProの展開など
最後に、マーケティング本部長 江田麻季子氏が、先日発表された「vPro」の展開について説明した。vProは、従来の展開とは異なり、ブランドの発表、認知、製品投入といった流れで展開し、経営管理者層やITプロフェッショナルにアピールしていくと説明した。 ブランドの認知に向けては、印刷物およびオンラインで広告を展開。そして、製品発表後に、具体的な利用モデルをテストケースなどを通じて訴求していくとし、プロスポーツをイメージした「Go Pro」をキャッチフレーズとして展開していくと語った。 そのほか、デュアルコア促進キャンペーンが好評だったことを受けて、その第2弾となる「ボックス版 インテル デュアルコア・プロセッサーを買って、BMW Sauber F1 Teamを応援しよう」を行なうことを明らかにした。2006年5月19日より開催され、ボックス版のデュアルコア・プロセッサを購入してキャンペーンサイトより応募することで、F1日本グランプリへの招待や、デジタル家電、オリジナルグッズが当たる。
□インテルのホームページ (2006年4月27日) [Reported by matuyama@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
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