インテル株式会社マーケティング本部長 阿部剛士氏

2月24日 開催

　インテル株式会社は24日、報道関係者向けに「クライアント・レギュラー・アップデート」を開催。この中で、2006年後半に投入される次世代CPUコアの改良点などを紹介した。

　クライアント・レギュラー・アップデートは、発表されたクライアント向け製品やキャンペーンの情報を紹介するもので、今後も定期的に開催される予定。

　まず、同社マーケティング本部長 阿部剛士氏が、クライアント製品のアップデートについて紹介した。

　同社は2005年末から2006年初めにかけて、65nmプロセスのPentium Dや、Core Duo(Yonah)など多数の製品を発表。Core Duoを中心とする新Centrinoプラットフォームは好調だという。2006年後半には、デスクトップ向けの「Conroe」(コンロー：コードネーム)、モバイル向けの「Merom」(メロン：同)を投入する。2007年には新モバイルプラットフォームに刷新される。

　2006年後半に登場するConroe、Meromはデュアルコアで新しいアーキテクチャを採用したCPU。現行世代からの改良点として、4命令同時発行、14段のパイプライン、電力制御機能、共有L2キャッシュおよびL1キャッシュデータのコア間データ転送、プリフェッチの強化などが行なわれる。阿部氏は次世代CPUに関して「相当に良い」と自信を見せた。

　Core Duoの性能紹介では、シングルコアのPentium M 730(1.60GHz)と比較して、動画再生をしつつMP3エンコードをする場合は、Core Duo T2600が145%、同T2300が80%高速だとした。

2006年のクライアント向けCPUロードマップ	Conroe、Meromの次世代アーキテクチャ新要素	Core DuoとPentium Mの比較

　また、阿部氏はフラッシュメモリ事業についても進捗状況を紹介し、携帯電話などに利用されるNOR型フラッシュメモリは90nmプロセスの製品をNTTドコモの「N902i」向けに出荷中だという。将来的には45nmプロセスまで微細化できる見込みだとした。

　USBメモリやメモリカードに利用されるNAND型フラッシュメモリは、米Micronとの合弁会社「IM Flash Technologies」を2005年11月に設立し、事業を開始したばかりだが、2006年には米バージニア州に工場を新設し、その後も米ユタ州に新工場を建設する予定だという。なお、生産されるNAND型フラッシュメモリは当分の間Apple Computerへの供給で手一杯とし、USBメモリやメモリカードベンダーへの販売は2007年以降になる見通しだとした。

インテル株式会社マーケティング本部長 江田麻季子氏

　キャンペーンに関する情報は、同社マーケティング本部長 江田麻季子氏が解説。25日より、日本向けの新TV CMをオンエアすると発表した。今回は女優の深津絵里さん、俳優の岡田義徳さんを起用。2人は恋人同士の役として、これまでのCMと同様に「もし、インテルがはいっていたら～」をテーマに作られた。今回のサブタイトルは「みつばち編」と「犬編」。同社サイトの「The Box」でも27日より公開される。

　そのほか、広島の量販店デオデオと協力して体験型イベント(2月25日～26日)を開催し、40歳～60歳の男性をターゲットとした「Mensポータルサイト」を3月2日より同社サイトで公開するほか、デュアルコアCPU購入でプレゼントなどが抽選で当たるキャンペーンなどを紹介した。

新しいTV CMや販促キャンペーンを展開

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
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(2006年2月24日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]