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円盤型USBメモリ「バッファロー RUF-Q16/4P」を試す
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「RUF-Q16/4P」のパッケージ |
発売中
価格:オープンプライス
連絡先:サポートセンター
Tel.03-5781-7260
株式会社バッファローから、円盤型のUSBフラッシュメモリ4個セット「RUF-Q16/4P」が発売された。M-Systemsの「FlashDisc」構想を採用したUSBメモリで、1枚あたり容量は16MBと、いまどきのUSBメモリ製品としては最小の部類に入る。価格はオープンプライスだが、実売価格は3,480円前後。コンセプトとしてはFDの後継を狙っているという。今回1セット入手したので、レポートをお届けする。
製品のパッケージ内容は、スピンドルケース、USBメモリ×4、シールラベル×8、マニュアルと至ってシンプル。本体はCD-Rバルクパッケージのようなケースに収納されている。色はレッド、イエロー、グリーン、ブルーの4色で、Windowsのロゴと同じ色。CDを模した円盤型デザインは、「ディスク」という概念を強調しているのだろう。本体の作りはチープな印象を受ける。
デザインを重視した反面、本体サイズは60×9mm(直径×高さ)と一般的なUSBフラッシュメモリと比較すると大型で、積み重ねた場合はFDよりかさばる。キャップを外した後の形は扇形で横幅もあるため、デスクトップPCの背面のUSBコネクタなどに装着すると、隣のUSBポートが使えなくなるというデメリットがある。製品に延長USBケーブルなどが同梱されていると良いと思う。
パッケージを斜めから見たところ | パッケージ内容 | 一般的なUSBメモリとの大きさ比較 |
キャップを外すと扇型になる | USBコネクタが隣接していると干渉して挿せないことも | ノートPCに挿してみたところ |
■■ 注意 ■■
・分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなります。 |
分解も行なってみたが、部品点数が少なく組み立ては容易そうである。量産が進めばコストを下げる余地はありそうに感じる。
本体を分解してみたところ。部品点数は少ない | 基板表面 | 本体裏面のICチップは封入 |
続いてHDBENCHでベンチマークを行なってみた。環境はPentium M 1.7GHz、メモリ512MB、150GB HDD、OSはWindows XP Home Edition(SP2)。結果はシーケンシャルリードが846KB/sec、ライトが457KB/secで、USBフラッシュメモリとしてはかなり低速だが、USB 1.1対応であることを考えれば妥当で、容量も小さいのでさほど問題にはならないだろう。
HDBENCH Ver.3.40 beta6の結果 |
デザインは奇抜だが、中身は小容量の遅いUSBメモリそのものだ。FDの後継としては1枚当たり870円と高価なのも難点だ。CD-R/RWなど単価の安いメディアに比べると、データを入れてそのまま人にあげるのは躊躇してしまう。また、CD-R/RWメディアはコンビニなどでも購入できるのに対し、この製品はPC売り場でないと購入できないため入手性が悪い。低価格化および販路拡大が今後の課題だろう。
□バッファローのホームページ
http://www.buffalo.jp/
□製品情報
http://buffalo.jp/products/catalog/item/r/ruf-q16_4p/
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【4月12日】バッファロー、4個1組の円盤型USBメモリ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0412/buffalo.htm
【3月16日】msystems、FDの後継を狙う小容量USBフラッシュ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0316/msystems.htm
(2006年4月27日)
[Reported by ryu@impress.co.jp]