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【やじうまPC Watch】
シャープ、IEEEマイルストーン認定記念電卓を限定発売

5月24日 発売

価格:3,465円

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EL-BN691

 シャープ株式会社は、IEEEマイルストーン認定を記念して、ゴールド仕様の電卓「EL-BN691」を5月24日より3,465円で発売する。限定3,000台。

 計算ドリル付き電卓「EL-BN611」をベースに太陽電池を加え、ゴールド仕様にした10桁電卓。計算ドリルは、川島隆太教授によって監修され、脳を活性化させる効果があるとしている。

 また、税率の変更に対応する税計算機能や、前回の計算と答えの一致を確認するアンサーチェック機能、2キーロールオーバー機能なども備える。

 TN液晶を搭載し、表示桁数は10桁。計算桁数は10桁で、概算11~20桁まで対応する。計算機能は加減乗除に加え、定数計算、メモリー計算、べき乗計算など。

 電源は太陽電池とリチウム電池を併用するツインパワー方式。1日1時間使用した場合、内蔵リチウム電池のみで約7年使用可能。本体サイズは113×185×25.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約190g(電池を含む)。

●マイルストーン認定と電卓の展開

副事業部長 長谷川実氏

 17日に行なわれた製品発表会では、パーソナルツール事業部 副事業部長の長谷川実氏が出席し、IEEEマイルストーン認定の経緯と同社製電卓の歴史を説明した。

 IEEEマイルストーンは、IEEEが電気・電子技術とその関連分野における歴史的偉業を認定するもの。認定条件として、25年以上にわたって評価されてきたものという条件も含まれる。

 同氏は、「国内では当社の電卓が5件目の認定で、国内の情報機器では当社が始めて」と語り、「'64年から'73年にかけて、電子卓上計算機の小型化、低消費電力化に対して技術革新を進めた技術力と独創性が評価された」と続けた。

 MOSのIC化、LSI化により筐体の小型が行なわれ、重量は'64年発売の「CS-10A」では25kgだったものが'73年の「EL805」では125分の1の0.2kgになった。'73年の薄型化の際には、民生用の製品としては初となる液晶をディスプレイに採用し、低消費電力化がさらに進行した。と、同氏は振り返り、これらの業績がエレクトロニクス産業の発展に大きく貢献したことが認定の理由だろうとした。また、'76年の太陽電池採用と併せて、電卓で培われた技術が液晶産業、半導体産業、太陽電池産業へと発展して行った、とまとめた。

 同社は現在業界2位で国内のシェアは20%、海外では10%だが、計算ドリル付き電卓の海外展開などを通じてシェア拡大を狙っていくとしている。

IEEEとIEEEマイルストーン マイルストーン認定のポイント
ソーラー事業の出発点 電卓のスパイラル展開

 なお、発表会会場では同社のマイルストーンに認定された電卓4台と、発売中のラインナップが展示されていた。

世界初のオールトランジスタ式卓上計算機のCS-10A。重量は25kgもあり、535,000円もした。 世界初のMOS-IC化電卓CS-16A。4kg、230,000円 世界初のMOS-LSI化電卓QT-8D。1.4kg、99,800円
世界初の液晶搭載電卓EL-805。0.2kg、26,800円 同社の発売中のラインナップ

□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/060317-a.html
□「IEEE マイルストーン」認定記念スペシャルサイト
http://www.sharp.co.jp/ieee/
□関連記事
【2005年12月1日】【やじうまPC Watch】シャープの電卓がIEEEマイルストーンに認定
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1201/yajiuma.htm

(2006年3月17日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

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