915GM-MGFは、Intel 915GM Expressを搭載するmicroATXマザーボード。モバイルCPU対応のデスクトップ向け製品としては、現在はCore Duo対応製品の方が注目度は高いと思われる。だが、Pentium Mは同クロックのCore Duoより1~2万円近く安く、Celeron Mならその差はさらに大きい。そのため、Core Duoほどのパフォーマンスを必要としないユーザーや、なるべく安価に抑えたいと考えるユーザーにとっては、Pentium M対応製品もまだ存在価値が十分あると言えるだろう。
フォームファクタは一般的なmicroATXで、拡張スロットはPCI Express x16、PCI×2、PCI Express x1を備えるが、チップセットにビデオ機能を内蔵するため、拡張カードを一切使うことなく組み上げられる。ただし、ディスプレイインターフェイスはD-Sub15ピンなので、DVIを使いたい場合は別途ビデオカードを用意する必要がある。
チップセットもモバイル向けのIntel 915GMなので、発熱は比較的抑えられており、冷却もヒートシンクのみとなっている。CPUファンが標準で付属するのは、コストを抑える点ではうれしい配慮だが、こちらはファン付きとなる。静音性を高めたい場合は、CPUにヒートシンクのみを載せ、ケースに口径の大きい低回転ファンをつけるといった工夫が必要になってくるが、こういった作業も自作ならではの楽しみの1つと言える。
やや残念なのは、オーディオ端子が3個のみとなっている点だ。このため、6ch出力を利用する際は、ドライバで設定を切り替えて、マイク入力/ライン入力端子を出力として利用することとなり、同時に入力はできなくなる。
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