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MSI、Core Duo対応マザーやベアノートなどを一斉発表
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945GT Speedster |
2月22日 発表
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社(MSI)は22日、Core Duo対応製品など3月以降に発売される新製品の発表会を開催した。
●ATX/microATX両対応のCore Duoマザー
「945GT Speedster」は、Core Duoプロセッサに対応するマザーボード。発売は3月16日で、店頭予想価格は28,800円前後となる見込み。
基板下部が着脱できる構造になっており、microATXとATXの両方のプラットフォームに対応できる。microATX時は、PCI Express x16、PCI×2、PCI Express x1の構成で、下部に基板を装着すると、PCIが2スロット増える。
チップセットはIntel 945GT Express+ICH7Rで、ビデオ機能を内蔵。メモリスロットはDDR2 SDRAM DIMM×2で、最大2GBまで搭載可能。ストレージインターフェイスは、IDE×1、シリアルATA×4、FDD×1。
このほか、PS/2×2、D-Sub15ピン、DVI、Sビデオ出力、IEEE 1394、USB 2.0、Gigabit Ethernet×2、7.1chオーディオなどを備える。
会場ではCore Duo T2600を搭載してデモを行なっており、温度計によるCPU温度は27度程度となっていた。
下のPCIスロット×2の部分は着脱できる | Core Duo T2600の動作時の温度は27度程度 |
●Core Duo/Turion 64対応ベアノートPC
ベアノートPC「MEGA BOOK」シリーズでもCore Duo対応モデル2製品が用意。「MS-1057」は1,280×800ドット(WXGA)表示対応の12.1型液晶ディスプレイ搭載のモバイル機。3月30日発売で、店頭予想価格は108,000円前後となる見込み。
チップセットはIntel 945GM Express(ビデオ機能内蔵)+ICH7M、光学ドライブは+R DL対応スーパーマルチDVDドライブを搭載する。
インターフェイスは、SO-DIMM×2、USB 2.0×3、IEEE 1394、S/PDIF出力、Ethernet、ExpressCardスロット、SDカード/MMC/メモリースティック対応スロット、D-Sub15ピン、56Kモデム、別売の無線LANアダプタ用Mini PCIスロットを備える。
本体サイズは303×225×26mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.9kg。バッテリはリチウムイオンで、参考駆動時間は約2時間。
「MS-1034」は15.4型のWXGA液晶を搭載したA4サイズ機。発売は3月23日で、店頭予想価格は118,000円前後となる見込み。
チップセットはIntel 945GM Express(ビデオ機能内蔵)+ICH7M、光学ドライブは+R DL対応スーパーマルチDVDドライブを搭載する。
インターフェイスは、SO-DIMM×2、USB 2.0×4、IEEE 1394、S/PDIF出力、Gigabit Ethernet、Type2 PCカードスロット、SDカード/MMC/メモリースティック対応スロット、D-Sub15ピン、別売の無線LANアダプタ用Mini PCIスロットを備える。
本体サイズは358×259×33mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.9kg。130万画素CCDカメラを搭載する。バッテリはリチウムイオンで、参考駆動時間は約3時間。
【お詫びと訂正】初出時に、MS-1057の仕様が誤っておりました。お詫びして訂正させていただきます。
MS-1057 | MS-1034 |
MS-1036 |
また、Turion 64対応の「MS-1036」が3月9日より発売される。店頭予想価格は、158,000円前後。
チップセットはATI Radeon Xpress 200M(ビデオ機能内蔵)+SB450、光学ドライブは+R DL対応スーパーマルチDVDドライブで、1,680×1,050ドット(WSXGA)表示対応の17型液晶ディスプレイを搭載。
インターフェイスは、SO-DIMM×2、USB 2.0×3、IEEE 1394、S/PDIF出力、Gigabit Ethernet、Type2 PCカードスロット、ExpressCardスロット、SDカード/MMC/メモリースティックPRO/xD-Picture Card対応スロット、別売の無線LANアダプタ用Mini PCIスロットを備える。
本体サイズは395×278×35mm(同)、重量は3.5kg。バッテリはリチウムイオンで、参考駆動時間は約3時間。
●MXM SLIカードなどが参考展示
このほか、参考展示としてInternational CES 2006で公開されたMXMを用いたSLIカードが持ち込まれ、実際に動作させるデモを行なった。MXMはNVIDIAがノートPC向けに提唱したGPUモジュールの規格。MSIはこのMXMを1枚の基板に2個載せて、SLIで動作するようにした。
デモカードに搭載されていたのは、GeForce 6600。ファンは小振りなものが搭載されていた。同社では今年後半からMXM対応製品が数多く出荷されることから、その頃を目処に製品化を検討中。その際はGeForce 7シリーズを搭載する予定だという。
MXM SLIビデオカード | カード裏面は吹き抜けに。ただし、製品版ではデザインは全く変わる可能性があるという | GPUはMXMなので交換/アップグレードも可能 |
同社は、ここ最近オーディオプレーヤー系の新製品を出していなかったが、今年はこの分野に再注力するとのことで、3月下旬に8GB 1インチHDD搭載のポータブルオーディオプレーヤーを発売する。
MP3/WMAに加え、Motion JPEGムービー、JPEG静止画の再生、ボイスメモ機能、FMチューナを搭載。また、USB OTG機能により、PCなしでUSBマスストレージクラスデバイスのデータをコピーできる。価格は静電タッチパッド/SDカードスロット搭載の「MEGA Player(仮称) 536」が4万円前後、非搭載の「同540」が3万円前後。
また、フラッシュメモリ搭載機も予定されている。
●2006年は売上高17%増を目標
Vincent Lai氏 |
今回の発表にあわせて、MSI台湾本社でMarketing Directorを務めるVincent Lai氏が来日し、挨拶した。
Lai氏はまず、同社の生い立ちを紹介。MSIを設立した5人の創業者は、20年前台湾ソニーのサーバー部門で働いていたが、業績不振により解雇されたことを契機にMSIを創立。その後2年は振るわなかったが、オーバークロック機能を搭載したIntel 80286用マザーボードがヒットし、軌道に乗り始めたという。
その後20年が経過し、現在では売上高21億ドルにまで成長。従業員も世界中で15,300人を抱える。近年、PC業界は全体的に低迷しているが、同社では高い成長を見せている第3市場に営業拠点を新設するなどし、売上の拡大を図る。Lai氏は「2006年のPC業界成長率は、日本は6%、世界平均は10%程度と見込まれているが、当社は17%の売上増を狙う」との意気込みを示した。
□MSIのホームページ
http://www.msi-computer.co.jp/
□関連記事
【2月11日】MSIもDual Core対応マザーを動作デモ開始、サイズは可変(AKIBA)
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20060211/etc_msicddemo.html
【1月7日】【CES】東芝、ディスプレイのみで操作できるノート
~MSIはGPU交換型ビデオカード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0107/ces04.htm
(2006年2月22日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]