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国内個人向けPC市場は5年ぶりのプラス成長
~メーカーシェアはNECが1位

2月2日 発表



 ガートナー ジャパン株式会社は2日、2005年度の日本PC市場の出荷統計速報を発表した。これによれば、デスクトップPCとノートPCの合計出荷台数は1,415万台で、前年比7.4%増となった。

 個人向け市場では、景気の好転、買い替え需要、ベーシックノートPCの価格低下などの要因により、4年続いたマイナス成長から前年比9.7%増へ転じた。同社では幅広い範囲で値ごろ感のある製品の増加が、個人の1人1台の需要を促進したとみている。

 法人向け市場では、2004年にピークを迎えたため需要は少なくなり、前年比5.7%増と成長幅は縮小。政府/官公庁市場のマイナス成長と教育市場の不調などが影響したが、中小規模企業市場で堅調だったため3年連続のプラス成長を維持した。

 教育市場は、e-Japan戦略で2006年3月末までに生徒5.4人にPC1台の設置を目標としていたが、授業での活用が浸透も鈍く、実質予算の不足もあり、7.6人に1台まで(2005年9月末時点)にしか設置が進まず、ゼロ成長となった。

日本PC市場エンドユーザー別出荷台数成長率(暫定値)
出典:ガートナー データクエスト
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
法人
19.9%
1.5%
-11.2%
6.6%
10.0%
5.7%
個人
42.9%
-14.7%
-8.1%
-1.8%
-3.8%
9.7%
全体
30.6%
-6.8%
-9.7%
2.6%
3.8%
7.4%

 ベンダー別シェアでは、NECがシェア20.6%(成長率11.6%)で1位を堅持。ベーシックノートPCと液晶一体型デスクトップの製品群が個人消費者の人気を獲得し成長を牽引した。また、ソニーは2004年の出荷台数を下回ったが、レノボのシェアが減少したことで6位から5位にランクアップしている。

 そのほか、富士通が2位(シェア17.5%)、デルが3位(11.4%)、東芝が4位(9.2%)。

日本PC市場ベンダー別出荷台数シェアおよび成長率(暫定値)
出典:ガートナー データクエスト
ベンダー
2005年
2004年
順位
シェア
成長率
順位
シェア
NEC
1
20.6%
11.6%
1
19.9%
富士通
2
17.5%
-1.1%
2
19.0%
デル
3
11.4%
20.2%
3
10.2%
東芝
4
9.2%
18.8%
4
8.3%
ソニー
5
6.2%
-0.6%
6
6.6%
その他  
35.0%
4.7%
 
35.9%
合計  
100.0%
7.4%
 
100%

□ガートナー ジャパンのホームページ
http://www.gartner.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.gartner.co.jp/press/pr20060202-01.pdf
□関連記事
【2005年2月24日】2004年国内PC市場は4.6%増の1,340万台
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0224/idc.htm
【2005年2月23日】ガートナー、2004年国内PC出荷実績を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0223/gartner.htm

(2006年2月2日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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