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Macworld Conference&Expo San Francisco 2006 展示ホールレポート
【サードパーティ編】
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国内発表が行なわれれば、キーボード製品としては初のMac対応製品となる「Cordless Desktop S530 Laser」。キーボードとマウスが付属しないMac miniでの需要をはじめ、多機能なキーボードを求める既存のユーザーにもニーズがあるものと思われる |
●iPod向けのスピーカー付きドックは多種多様
iPodを差し込むだけで簡単にサウンドシステムが作れるスピーカー付きのドック。今年も会場内には、多種多様な製品が出展されている。とてもすべてを取り上げるわけにはいかないので、印象的な製品をいくつかピックアップして紹介する。Apple ComputerがUniversal Dockを発表してiPodの差し込み部分がアタッチメント化されたことで、サードパーティも新機種へ対応が容易になっている。このジャンルは今後さらに活気が出そうだ。
●通電性のある繊維の利用で、衣類そのものをリモコンに
Eleksenは、自社開発の通電性のある繊維「ElelTex」を使ったジャケットや鞄、MP3プレーヤーのケースなどを展示している。繊維自体の持つ通電性を利用することで、衣服やケースそのものにリモコンの機能を持たせることが可能。またアップリケのように縫いつけることも簡単で、体の動きに負担をかけずリモコンを身につけておくことができるという。Eleksen社はテクノロジーを提供しており、衣類や鞄は提携する別ブランドから販売が行なわれる。
アップリケやパッチにしか見えないが、実はリモコンのボタン機能を有する。布なので体の動きに負担をかけることなく、「リモコンを身につけておく」ことが可能 | iPodやMP3のケース自体がリモコンになる。展示されているケースでは、再生/停止、トラックの移動やボリュームの調整などが、ケースの上から触れるだけで行なえる |
●Apple Cinema DisplayをフルHDのモニターとして活用
Gefenの「HD Mate」はセットトップボックスやXbox 360のHD映像を「Apple Cinema Display」を使って表示させる機器。HD解像度は720p、1080iに対応し、2つのコンポーネント入力とDVI入力をApple Cinema Displayへ出力する。一般的には、現在使用中のMacのモニタ出力をDVI入力へ、Xbox 360やHDTVのセットトップボックスをはじめとする HD対応機器をコンポーネント側へと接続することになるだろう。映像ソースの切り替えには前面のスイッチを使う。現時点では20型、23型のApple Cinema Displayに対応。30型への対応は現在開発している最中だという。価格は299ドルで1月中には出荷が開始される見込み。
前面のスイッチでメニューを画面上に呼び出して、入力ソースや表示方法が選択可能。例えばXbox 360の画角が16:9であるのに対し、Apple Cinema Displayは16:10となっているため、上下に生まれる非表示エリアをズームやフル表示などの方法で修正できる |
●フルーツカラーがふたたび? iMacを彩るスキン
遠目で見たブースのカラフルさは、よく見るiPodのシリコンスキンと思いきや、近づけば近づくほど大きくなる。ブースに着いてみれば、実はiMac G5とCore Duo搭載iMac用のスキンだった。用意されているカラーは、Black、Blue、Pink、Green、Red、Orange、そしてClearの7色。ロゴ部分が単純に四角になっているのはちょっと残念。iSightカメラ用の穴も開いていないので、iSight付きのiMacの場合はひと工夫加える(穴を開ける)必要がある。価格は17型も20型も共通で49ドル。約2週間で出荷されるという。実はCore Duo搭載iMacのデザインが変わらなかったことに一番安堵しているのは彼らか?
クリアを含め、全7色のドレスアップパーツが勢揃い。写真にある透明な筒に入った状態で販売される |
●iPod mini、nano、そして第4世代iPodでもビデオ視聴可能なiSee
iPodの周辺機器と思いきや、実はiPodが周辺機器。Advanced Technology Officeの「iSee」は、ポータブルビデオビューア&レコーダ。取り付けられたiPodはデータストレージとしてのみ機能する。3.6型のTFT液晶を搭載し、320×240の解像度。充電式のバッテリで約4時間のビデオ視聴ができる。付属するドックには映像/音声の入出力があり、視聴する映像はビデオ入力でも取り込むことができ、ビデオフォーマットはMPEG-4。ドックを介したビデオ出力時には640×320の解像度となり、記録した映像をテレビで楽しむことができる。
本体の重さはiPodを除いて約170gほどという。米国では3月をめどに249ドルで出荷が始まる。詳細は明らかにしなかったが、日本市場への投入計画もある。同製品はInternational CESのShow Stopperにも出展され、そこでも注目を集めていた。
U2バージョンを含む第4世代iPodの20GBモデルに対応。ほか、別売のアタッチメントを付けることで、mini、nano、30GBの第5世代iPod(30GBのみ)にも対応する。本体カラーは黒と白が出荷予定。一部の写真はInternational CESでのもの |
G-TechnologyのHDD「G-Drive Q」。PowerMac G5似のアルミパンチングデザインに加え、FiweWire400、800、USB2.0そして、E-SATAと多彩な接続方法に対応している | いわゆるスキマ商品。元々2個のS-ATAドライブが内蔵できるPowerMac G5だが、さらに2個のHDDを隙間へと押し込むWiebeTechの「G5JAM Express」 |
□Macworld Conference&Expoのホームページ(英文)
http://www.macworldexpo.com/
□Apple Computerのホームページ(英文)
http://www.apple.com/
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(2006年1月13日)
[Reported by 矢作晃]