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Macworld Conference&Expo San Francisco 2006 展示ホールレポート

【サードパーティ編】
Mac対応ワイヤレスキーボード、カラフルなiMac用シリコンカバーなど

会場:San Francisco The Moscone Center
   (モスコーニセンター)

会期:1月10日~13日(現地時間)



 今年のMacworld Expoの展示も、モスコーニセンターのサウスホール全域を使って行なわれている。以前はノース、サウスの両ホールが使われていたことを考えれば寂しい限りだが、2005年もサウスホールのみではあったものの、さらにホールの両端を仕切って全体が使われていなかったことを考えれば、ここ数年の展示スペースの減少には歯止めがかかり、再び拡張へ転じる可能性も見えてきた。

 また、2005年の展示はもはやiPodWorldと見まがう印象も捨てきれなかったが、今年は再びMac関連の周辺機器やソフトウェアが盛り返しつつあると感じられる。

●LogitechがMac向けのコードレスキーボード、マウスを出展

 Logiech(国内向けブランド名はロジクール)は、Mac向けのコードレスキーボードとマウスのパッケージ「Cordless Desktop S530 Laser」を展示している。キーボードは国内でもすでにPC向けに販売されている「Cordless Desktop S510」と同一の形状だが、PC向けとは異なり、Mac miniを強く意識させる白のキートップにシルバーのパームレストという配色が施されている。もちろんキー配列はMacのキーボードと同様にCommandキーやOptionキーを備えており、加えてSpotlight検索や、iPhoto、iTunesなどをワンタッチで起動できるボタン類をキーボード両端に配置する。

 マウスはレーザーテクノロジーに対応する「MX600」相当品が、やはり白とシルバーを基調にデザインされている。同社製のドライバを利用することにより、Mac OS Xでも右クリックをはじめ、Foward、Backボタンなどが利用可能だ。

 International CESの会場でも他の製品に混じって展示されてはいたが、やはりここMacworld Expoでの注目度が高い。米国では2月に出荷が始まり、店頭価格は99.99ドルを予定している。また、時期は未定ながら、近日中に日本市場向けの製品発表もある見込みだ。

国内発表が行なわれれば、キーボード製品としては初のMac対応製品となる「Cordless Desktop S530 Laser」。キーボードとマウスが付属しないMac miniでの需要をはじめ、多機能なキーボードを求める既存のユーザーにもニーズがあるものと思われる

●iPod向けのスピーカー付きドックは多種多様

 iPodを差し込むだけで簡単にサウンドシステムが作れるスピーカー付きのドック。今年も会場内には、多種多様な製品が出展されている。とてもすべてを取り上げるわけにはいかないので、印象的な製品をいくつかピックアップして紹介する。Apple ComputerがUniversal Dockを発表してiPodの差し込み部分がアタッチメント化されたことで、サードパーティも新機種へ対応が容易になっている。このジャンルは今後さらに活気が出そうだ。

重量級で音質重視の製品はXtremeMacの「Tango」。見てのとおりの大型ボディにはサブウーファを含めた2.1chスピーカを内蔵。ビデオ出力に対応するiPodなら、TVにビデオを映し出すこともできる。 199ドルで3月に出荷を予定している JBLからは、「jbl on time」。on stageに続く円形を基調にしたデザインが大胆なスピーカー付きのドック。価格は300ドル前後ということだが、発売時期と正式な価格は未定とされている iPodの登場初期からスピーカー付きドックを販売してきたAltec Lansingの新製品「im7」も重量級だ。バッテリ駆動も可能なため、キャリーバッグも用意されており、まさに大型のラジカセ感覚。価格は250ドルですでに出荷が始まっている
数年前のレポートでiMac G4専用のパソコンデスク「iGo」を紹介したRainの新作「iWoofer」。FMラジオ機能も搭載。底面はブルーにライトアップする。iPod用とiPod nano用が用意され、いずれも129ドル。現在は予約を受け付けている。しかし、夜中にカサカサ動きそうなデザインはちょっと怖い そろそろネタ的な色合いが濃くなる頃。写真を見ていただければ、使用場所は一目瞭然なので説明はあえて避ける。Atech Flash Technologyのブースに展示されている これはちょっと番外編だが、International CES 2006の会場で見つけた一品。スピーカー付きのドックの新製品の傾向は、明らかに両極へと分化しつつあるのでは?

●通電性のある繊維の利用で、衣類そのものをリモコンに

 Eleksenは、自社開発の通電性のある繊維「ElelTex」を使ったジャケットや鞄、MP3プレーヤーのケースなどを展示している。繊維自体の持つ通電性を利用することで、衣服やケースそのものにリモコンの機能を持たせることが可能。またアップリケのように縫いつけることも簡単で、体の動きに負担をかけずリモコンを身につけておくことができるという。Eleksen社はテクノロジーを提供しており、衣類や鞄は提携する別ブランドから販売が行なわれる。

アップリケやパッチにしか見えないが、実はリモコンのボタン機能を有する。布なので体の動きに負担をかけることなく、「リモコンを身につけておく」ことが可能 iPodやMP3のケース自体がリモコンになる。展示されているケースでは、再生/停止、トラックの移動やボリュームの調整などが、ケースの上から触れるだけで行なえる

●Apple Cinema DisplayをフルHDのモニターとして活用

 Gefenの「HD Mate」はセットトップボックスやXbox 360のHD映像を「Apple Cinema Display」を使って表示させる機器。HD解像度は720p、1080iに対応し、2つのコンポーネント入力とDVI入力をApple Cinema Displayへ出力する。一般的には、現在使用中のMacのモニタ出力をDVI入力へ、Xbox 360やHDTVのセットトップボックスをはじめとする HD対応機器をコンポーネント側へと接続することになるだろう。映像ソースの切り替えには前面のスイッチを使う。現時点では20型、23型のApple Cinema Displayに対応。30型への対応は現在開発している最中だという。価格は299ドルで1月中には出荷が開始される見込み。

前面のスイッチでメニューを画面上に呼び出して、入力ソースや表示方法が選択可能。例えばXbox 360の画角が16:9であるのに対し、Apple Cinema Displayは16:10となっているため、上下に生まれる非表示エリアをズームやフル表示などの方法で修正できる

●フルーツカラーがふたたび? iMacを彩るスキン

 遠目で見たブースのカラフルさは、よく見るiPodのシリコンスキンと思いきや、近づけば近づくほど大きくなる。ブースに着いてみれば、実はiMac G5とCore Duo搭載iMac用のスキンだった。用意されているカラーは、Black、Blue、Pink、Green、Red、Orange、そしてClearの7色。ロゴ部分が単純に四角になっているのはちょっと残念。iSightカメラ用の穴も開いていないので、iSight付きのiMacの場合はひと工夫加える(穴を開ける)必要がある。価格は17型も20型も共通で49ドル。約2週間で出荷されるという。実はCore Duo搭載iMacのデザインが変わらなかったことに一番安堵しているのは彼らか?

クリアを含め、全7色のドレスアップパーツが勢揃い。写真にある透明な筒に入った状態で販売される

●iPod mini、nano、そして第4世代iPodでもビデオ視聴可能なiSee

 iPodの周辺機器と思いきや、実はiPodが周辺機器。Advanced Technology Officeの「iSee」は、ポータブルビデオビューア&レコーダ。取り付けられたiPodはデータストレージとしてのみ機能する。3.6型のTFT液晶を搭載し、320×240の解像度。充電式のバッテリで約4時間のビデオ視聴ができる。付属するドックには映像/音声の入出力があり、視聴する映像はビデオ入力でも取り込むことができ、ビデオフォーマットはMPEG-4。ドックを介したビデオ出力時には640×320の解像度となり、記録した映像をテレビで楽しむことができる。

 本体の重さはiPodを除いて約170gほどという。米国では3月をめどに249ドルで出荷が始まる。詳細は明らかにしなかったが、日本市場への投入計画もある。同製品はInternational CESのShow Stopperにも出展され、そこでも注目を集めていた。

U2バージョンを含む第4世代iPodの20GBモデルに対応。ほか、別売のアタッチメントを付けることで、mini、nano、30GBの第5世代iPod(30GBのみ)にも対応する。本体カラーは黒と白が出荷予定。一部の写真はInternational CESでのもの
G-TechnologyのHDD「G-Drive Q」。PowerMac G5似のアルミパンチングデザインに加え、FiweWire400、800、USB2.0そして、E-SATAと多彩な接続方法に対応している いわゆるスキマ商品。元々2個のS-ATAドライブが内蔵できるPowerMac G5だが、さらに2個のHDDを隙間へと押し込むWiebeTechの「G5JAM Express」
一般用から業務用までさまざまなパーソナルビューアを製造しているMicroOpticalの「Myvu」。誰と話しても「TNGのラフォージ少佐が思い浮かぶ」と意見の一致をみるデザインはインパクトが強い。携帯電話やiPodでのビデオ視聴レベルの解像度をターゲットにしている。わずかに透過性はあり前方の様子は確認できるが、ちょっと歩くことまで難しそうだ。会場では 269ドルで販売しているが、日本での販売予定はなし 10個のプログラマブルホットキーと、ユニバーサルタイプのiPod用ドックを備えるMac向けキーボード「Protouch」。Razer USAの製品だが、まだ試作レベルとのこと

□Macworld Conference&Expoのホームページ(英文)
http://www.macworldexpo.com/
□Apple Computerのホームページ(英文)
http://www.apple.com/
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(2006年1月13日)

[Reported by 矢作晃]

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