●みんなに止められたXbox 360の予約 おそらく、人生でこれだけ人に止められた買い物もなかった。過去1カ月半、会う人ごとに「いやー、止めた方がいいんじゃない?」「予約した? えっ、本気で買うの?」と言われ続けた。それでも、忠告を無視して買ってしまったのが、「Xbox 360」だ。 ウチのXboxはこれで3台目。前世代のXboxは、まず米国での発表直後にUS版ハードを買い、その後、日本版ハードを買い、結局2台のXboxを導入した。リビングにUS版、子ども部屋(長男&次男)に日本版を配置。Xboxは、特に子ども部屋では、PS2以上に稼働率の高いプラットフォームだった。 新ゲーム機は、出たら買うのが基本なので、今回も、予約開始と同時にヨドバシカメラのヨドバシ・ドット・コムで予約。その結果、冒頭のように、雑音の洪水にさらされた。 最初はノイズも聞き流していたのだが、ゲームデベロッパの人々に「いやー、開発機を見てる限りは、おすすめできません」と言われた時は、さすがに一瞬、自信をなくした。詳細は省くが、開発現場では、それなりに大変だったようだ。案の定、先に発売した米国では、熱暴走(とおぼしき)症状が話題になった。 それでも買ったのは、PCライターとしては、問題が熱だけならなんとか対処できる、という甘い読みがあったから。ファームウェアの問題は、あとからなんとでも更新できるし、最悪チップ自体にバグがあったとしても、ゲーム機のソフトウェアモデルの場合は回避ができる(プラットフォームベンダーがデベロッパに回避するように通知すればいいだけ)。とりあえず、ハードの素性は知れてるので、それほどひどいことにはならないだろうと踏んだ。 結果として、ウチに来たマシンは、今のところ落ちたケースがなく、問題はない。『パーフェクトダークゼロ(PDZ)』を3時間走らせてもフリーズしない。回りのXbox 360ユーザーを見ても大抵は問題が発生していない(といっても長時間プレイしていないケースも多い)。若干1名、友人がフリーズ連発という運の悪い目にあったものの、マイクロソフトは即座に交換に応じたそうだ。 と言っているうちに、なぜかネットワークから突然落ちた。Xbox 360側をチェックしても問題が見つからないので、仕事部屋のルータをチェックに行くと部屋がコゲ臭い。マズいと思って、慌ててPCをチェックすると、2年半前のビデオカードが焦げてPCが暴走していた。GPUファンがへたって止まったためにヒートしたらしい。PC人種は、この手のトラブルに慣れているから、熱問題には不感症だと、また証明する羽目になってしまった(笑)。つくづく、PCの方が不完全なシロモノだと思う。 ●DVDドライブの見事な騒音
箱を開けてセットアップを始めて、まず笑ったのは、やはりAC電源。知ってはいたものの、自宅にやってくると、この巨大さはやはり笑う。弁当箱サイズで、ゲームキューブ(GC)のそれの2倍、ごていねいにファンまでついている。このデザインの目的が、ラック置きで上に何か積まれても事故が起こらないようにするためとわかってはいる。でもやっぱり、不格好だと思う。 セットアップ自体は、リッチなGUIもあって、サクサクと進む。Xbox Live!にアクセスした瞬間にアップグレードを始めるのはやれやれだし、『ファイナルファンタジーXI』β版を入れ始めたらやたらと時間がかかる(1時間)のも参ったが、その程度。D4出力で、Samsungの720p液晶TVに接続。 稼働開始で、心配していた騒音は、さほどでもない。……DVDドライブさえ回さなければ。ゲームが始まってDVDにアクセスすると、なぜここまでウルサイのか、と思うほど騒音を立てる。これだけのにぎやかなドライブには、出会ったことがない。もっとも、ウチのように子どもが3人もいて、TVモニタが3台もあるリビングでは、ベースのデシベルが高いので、音はなんとか紛れる。しかし、1人暮らしとか夫婦だけの場合は、これはかなりイヤだろう。 排気はゲーム稼働状態でも、そこそこ暖かい程度。Prescott/Smithfield PCと比べれば可愛い部類だが、家電としては設置場所がちょっと不安になるレベルとは思う。トランジスタ当たりのアクティブ&スタティック消費電力が上がっている今の時代、CPUコアを3つも積めば発熱が大変なのは当然。現時点のXbox 360ソフトウェア環境は、2コアで間に合う程度だから「お客さん、2つで十分ですよ」と誰も言わなかったのだろうか(MS内では2コアのプランもあった)。もっとも、Microsoftは、将来的に3コアをフルに使うことを考えているわけだが。 さすがに、熱は気をつける必要があるので、とりあえず、吸気口と排気口が完全にオープンになる場所として、TVのヨコに置く。 まともに動きそうなので、今度はフェイスプレートを今年のE3(Electronic Entertainment Expo)のXboxカンファレンスで配布されたバージョンに付け替える。正直、こういう部分のカスタマイズはどーでもいいと考えるタチ(どうせカスタマイズするなら中身)だが、あるものは使わないとソンした気分という貧乏性で使う。ホームパーティをガンガン開いて、パーティゲームをプレイするようなUSみたいな社会では、マシンのフェイスを変えるのも価値がある。でも、日本では、一体誰に見せるのという、基本的な疑問がある。
●ウチの中でのゲームプレイヤーの交代 セットアップはしたものの、じつは、過去1週間のゴトウ家でのXbox 360の稼働率はそれほど高くはない。原因は、(1)自分自身がゲームをあまりできなくなった、(2)ウチで最もアクティブなゲーマー(長男/次男)がのめり込むタイトルがない、(3)彼らが他のゲーム機に時間を割いている、(4)彼らを驚かすことができていないことなど。 まず、ゴトウ本人が、今はゲームがなかなかできない。PS2やXbox発売の頃は、月に4~5本はゲームを買って、寝ないでプレイしてたのが、今はそういう元気がない。あの当時と比べると、自分のHP(体力)が著しく減っていて、仕事をこなすだけで精一杯。遊びに十分な時間が取れないのが大きい。 ゴトウが元々カジュアルゲーマーで、ハードコアゲーマーではないというのもある。こういうことを言っていると、友人のライターN川氏に「幻魔鬼武者をクリアした人は、カジュアルゲーマーとは呼べません」と揶揄されるのだが、根っからのゲーマー20年選手というわけではない。特に去年は、限られた余暇の時間をビデオに割いてしまった。 というわけで、最近はクリアするゲーム数は5~6本/年にまで激減。この前自分でクリアしたのは『零~刺青の聲~』。息子達と一緒にクリアしたのが『みんな大好き塊魂』。待望の『ワンダと巨像』も、まだ手がついてない状態。GC版で3巡した『バイオハザード4』は、PS2版で再プレイと思っているが、いつ実現できるか見当がつかない。 とりえあず買ってロードするゲームは多いのだが、クリアするまでに至るゲームが少ない。ウチについて言えば、ゲーム消費の主役は、息子2人に完全に移っている。2人合わせれば、ざっと2,000時間/年以上はゲームに費やしてるはずで、親から子へとプレイヤーは完全に交代した。ゴトウは自分でやる暇がないゲームは、息子達に渡して感想を聞くという、代理プレイをやらせている。Xbox 360についても、今の段階では、息子達のゲーム環境を整えて、ウォッチしている雰囲気だ。 ●子ども達がいまいちのめり込めないタイトル群 Xbox 360ローンチタイトルの不足は、ゲームショップでXbox 360の棚を見てもらえばわかる通り。このタイトルラインナップだと、初速が落ちるのは必然だ。 ウチの場合はタイトルはどうかというと、『リッジレーサー6』は買ったものの、一家揃ってレースゲーをやらないので、撫でる程度。『ファイナルファンタジーXI』β版も、「今からFFXI?」みたいな感じで、息子らが乗ってこない。 予約しておいた、ファーストパーティタイトル『パーフェクトダークゼロ(PDZ)』だが、こっちも不発気味。うちは、息子2人がシューター。特に、長男はかなりのFPS(First Person Shooting)キッドで、『Halo』、『Halo2』は大ハマリして、マルチプレイもそこそこ強い。なのにその長男が、PDZは早々にパス。 ゲームは、技術うんぬんよりも、テイストが合う合わないが重要。長男は、FPSでも、ミッションプレイで感情移入できないとダメなタチ。本格ハードSFテイストのHalo/Halo 2は、米国で設定資料集まで買ってきてのめり込んでいた。しかし、どっかで見たようなストーリーのPDZはそういうノリにならないようで、フラグは立たず。 不発が多い中で、意外と受けたのがカーチェイスの『ニード・フォー・スピード(NFS)モスト・ウォンテッド』。次男が激ウケで、「ぶっ壊してやるぜ」とか叫びながら(笑)、ドーナツ屋や電話ボックスを破壊しまくって爆走している。ハンドルを握らせたら危ない性格だと判明。 考えてみると、US版Xboxで『Wreckless(日本でのタイトルは「DOUBLE-S.T.E.A.L.」)』にゴトウがはまっていた時も次男は喜んでた。NFSもテイストは多少似てるので、自分でプレイできる歳になって、はまったということか。歳を言うなら、CEROレーティング(このゲームはCERO 12=12歳以上)には適合してないが、それは脇へ置いておく。ただし、ゲームに本当にはまる時の中毒性は見えないので、長続きはしないだろう。 世間的には『Dead or Alive 4(DOA4)』の不在(ローンチタイトルだったのが発売が2週間ずれた)がXbox 360にとって痛いと言われているが、少なくともウチに関してはそうではない。ゴトウはDOAファンなので、PS2以降のDOAは買い続けていて、長男やウチに来る子どもたち(長男の友人)も、XboxのDOA3まではかなり遊んでいた。 ところが、彼らが、最近はDOAだけでなく、格闘ゲーム(格ゲー)全体に見向きもしない。DOA4も買う予定だが、DOA3の時ほどウチで流行るとは思えない。これが全日本的な現象かどうかわからないが、格ゲーに、4年前ほどの神通力はなくなっていると思う。もちろん、そんなことはゴトウが指摘するまでもなく、ゲーム業界では誰もが思ってることだが。 ●DSの「どうぶつの森」がXbox 360の前に立ちふさがる 今回、息子2人がニンテンドーDSに貼り付いてしまっていることも、Xbox 360に与える影響が大きい。なぜDSかというと、『おいでよどうぶつの森(どう森)』が佳境だからだ。2人とも、まだローンを返済している途中(このゲームは住宅ローン返済シミュレーション)で、しばらくはDSから動きそうにない。どう森は、完全に中毒症状が出ていて、Xbox 360をやっていても、すぐにDSに戻ってゆく。 この話をしたら、某ライターY作氏に「それは日本全体の現象ですね」と断言された。確かに、周囲のゲーマーを見回しても、“どう森”の流行度は尋常ではない。どう森は、前作からネットワークにしたら面白くなると思っていた。今回は、初歩的な使いかたながら、任天堂はうまくネットにはめこんだ。長男は、Web上の「ともだちコード」交換スレッドを見て、ネット経由で他のプレイヤーと交流してる。 結局、ウチでは、ハードの特性を活かしたキラータイトルを得たDSが、キラーがないXbox 360をプレイ時間的に食うという現象が起きている。逆を言えば、DSはここに至るまで、ウチでは全く出番がなかった。キラー1本で状況が大きく変わるゲーム機の難しさを浮き彫りにしている。 息子達が驚いてくれないという点も、Xbox 360の難点だ。PSからPS2に移った時、Xboxが出た時、この2回は、かなりの衝撃があった。PSからPS2は差分が大きく、見た目にもゲームが劇的に変わった。Xboxも、グラフィックス面でインパクトが大きかった。当時ゲーマーの入り口にいた長男が、PSからのあまりの変化に驚いて、一気にゲームにはまったのがこの2回のトランジションだった。 ところが、今回は、画面を見てもあまり驚いてくれない。「ここ面白いよね」と説明すると、フムフムとうなずくものの、「スゴイ!」と感嘆符は出てこない。唯一感心したのは720pの解像度で、「やっぱりディテールがすごい」と感動していた。グラフィックスについては、解像度以外は、前世代で驚きの“しきい値”を越えてしまった雰囲気がある。もちろん、まだタイトルがXbox 360を引き出し切れていないという要素も大きい。Xbox 360らしいタイトルが出てくれば驚いてくれるかもしれないが、PS2の時ほどのインパクトにはなりそうもない。 そのため、Xbox 360が来ても、革新というより、新しいゲーム機が1台増えた程度の雰囲気だ。GUIやシームレスなネットワークサービスなど、ゴトウ的には高評価のポイントは色々あるが、子ども達は、そこでは評価してくれない。というか、まだ気がつかないと言った方がいいのかもしれない。ようは、魅力をわからせるのに時間がかかる。これが、今回の新世代ゲーム機のつらいところだろう。 ●この先にXbox 360らしいタイトルが こう書くと、ゴトウ家ではXbox 360タイトルは割とダメ的な雰囲気があるが、もうちょっと長い目で見るとそうではない。 ウチのゲーマー3人にとって、今回のXbox 360が、前回のXboxと全然違うのは、タイトルがこの先も続いていること。Xboxは、US版のローンチ時期に好きなタイトルが集中した。『Halo』、『DOA3』、『Oddworld: Munch's Oddysee』は熱中できたものの、その後はガラガラに間が空いてしまった。ローンチ後の個人的なヒットは『幻魔鬼武者』、『Panzer Dragoon Orta』、『Wreckless』、『Halo 2』(『NINJA GAIDEN』はプレイ機会を逸してしまった)程度。幻魔鬼武者のように、3巡するほどはまるタイトルもあった(PS2版から難度がここまで上がるとゲームプレイも変わる)ものの、PS2と比べると、個人的にはタイトルが続いていない。 USで評価の高いゲームは軒並み買い込んだが、後ろへ行けば行くほどテイストが合わなくなり全滅。これが個人的な現象か、全体のトレンドかはわからない。しかし、Xboxゲーム全体が欧米寄りタイトルに傾き、日本テイストのタイトルが寂しくなったのは、事実だと思う。 ところが、Xbox 360では、今の発売スケジュールを信じる限り、当面はタイトルが続く。皮肉なことに、ローンチに乗り遅れたタイトルが、ボロボロと時間差で出てくる。しかも、どう見てもXbox 360らしいタイトルは、この先に並んでいる。これまでのXboxカンファレンスで映像を見て「おお、これはスゴイ」と思ったタイトルは、全部この先だ。それだけ開発に苦労しているわけだが、ケガの功名で、Xboxの時のようにローンチ後にガクっとタイトルのペースが落ちる心配はない。それに、Xboxと比べると、日本ベンダーの力の入れ方が格段に違うのも大きい。ラインナップだけを見てると、全然悪くない。 長男は、『フレームシティ』、『コールオブデューティー2』、『Gears of War』を物色中。ゴトウは、『N3(ナインティナイン・ナイツ)』、『デッドライジング』、『アーマード・コア4』、『クロムハウンズ』あたりを数えていて、グラフィックスのために『プロジェクトゴッサムレーシング(PGR)3』も買おうかなと。予告ムービーのクオリティは、それほど信用しないタチだが、親子3人でムービー集を見ながら「これ買おうぜ」とかやってるのは楽しい。このあたりのタイトルの半数が揃えば、ようやく新世代機らしくなると思う。それが揃ってない点が、Xbox 360のローンチのいちばんの弱点だ。 ●ハード好きが買っている初回のXbox 360 Xbox 360を購入して、あたりを見回すと、このマシンは思わぬ人が購入しているので驚かされる。少なくとも、ゴトウの周囲では、「え、君って、ゲーマーだったっけ?!」って人種が買う傾向が強い。逆に、当然買いそうなヘビーゲーマーの友人が買わないケースも目立つ。これが、全般的な動向かどうかはわからないが、ハード好きが即買いし、タイトル好きが待ちといった雰囲気だ。 その心裡はわかる。PC系ハード屋にとっては、3万円台でこのスペックなら安いと感じられる(逆に彼らはタイトルが高いと言う)。一方、タイトルがわかってると、Xbox 360の真価をプレイするためには、まだ購入が先でいいって気がしてくる。実際、N3とかPGR3まで待つというセリフはよく聴く。 しかし、先行して飛びついたハード人種は、ウチみたいに1プラットフォームにつきゲームを何本も買わないから、この現象は、当面、タイトルのアタッチ率(1台のマシン当たりの売れるタイトル本数)を下げるだろう。 自分がPCライターなので、知り合いはもちろんPC野郎が多い。すると、PCにつなぐことがXbox 360を買った最初の目的という人種もそれなりにいる。Xbox 360は、「Windows XP Media Center Edition(MCE)」と、メディアサーバーソフト「Windows Media Connect(WMC)」に接続できるからだ。MCEのビデオコンテンツをXbox 360側で再生できるから、ビデオ端末に使えるわけだ。 ただ、MCEとの連携は魅力と言えば魅力なのだけど、MCEはもともとリビングで大画面に接続して使うコンセプト。同じリビングに置くXbox 360が連携しても、個人的にはいまいち使い出がある気がしない。とはいえ、現状のMCEは、まだパソコン父さんの趣味の領域のケースも多い。すると、MCEがリビングにない、または、逆にXbox 360がリビングにないというケースもありで、それなら、メディアクライアントとしてのXbox 360は活きる。 しかし、ウチのケースでは、どちらかと言えばDLNAクライアントとして、自宅ネットワーク上のPCに格納された全てのビデオフォーマットが再生できた方がありがたい。実際、ウチのリビングのPCには「DiXiM」クライアントを入れてあって、家中のビデオファイルを透過的に再生できるようになっている。しかし、Xbox 360は、MCEを普及させたいMicrosoftの戦略として、そうはできないから、MCE経由のビデオ再生しかできない。これは、しょうがないけど、ちょっと残念。 ●iPodとの連携が割とうれしい
それでも、WMC経由で、ミュージックマシンのライブラリの音楽を再生できるのは便利だ。ゲームのBGMを、PC上の好きな音楽ファイルに変えられるから。個人的な環境では、もっと便利なのは、iPodとの連携だ。これは、iPodのプレイリストをそのままXbox 360側で読めるからだ。 そもそも、ゴトウがiPodを使っているのはプレイリストのため。音楽は、プレイリストで好きに並べ替えないと聴く気にならないタイプ。PC側のiTunesで300くらいプレイリストを作ってあって、そのリストが命のところがある。プレイリストのために、1つのプレイヤーソフトとプレイヤーに縛られているわけだ。そして、Xbox 360のiPod連携だと、iPod側のプレイリストまで読めるので、自分のプレイリストのまま再生できる。 そんなの、PC上でiTunes使えばいいだけと思うかもしれない。ポイントは、そのプレイリストを、ゲームのBGMにできる点で、個人的には、これはかなりヒット。さっそく、iPod nanoをつなげて、リッジのバックに「交響詩篇エウレカセブン」のサントラを流したら、アニメ好きの次男はノリノリ。まあ、これも、音楽好きのAllard氏のおかげ。インタビューの席で、ポケットからiPodを出して、これが素晴らしいんだと力説したMicrosoftのエグゼクティブは、おそらくこの人だけ(笑)。 というわけで、楽しめるポイントもあるものの、やはりフル稼働には遠いXbox 360。当面は、自分達にとってのキラータイトル待ちの状況が続く。タイトルは、スケジュールが遅れてもクオリティが落ちるよりはずっとましなので、気長に待とう態勢だ。 待たないとハードの性能をある程度以上引き出すタイトルが出てこないという状況は、おそらく、Xbox 360に限った話ではない。PS3プラットフォームも、ローンチ時点では、ソフトはハードの潜在性能の一部しか引き出せないだろう。性能を求めるためにハードの複雑性が増大すると、それだけソフトの負担が増える。ローンチ時から、ある程度以上の水準を求める、これまでのあり方が無理だったとも言える。つまり、今世代のプラットフォームのゲームを楽しもうと思ったら、じっと待ちが肝心ということだ。 □Xbox 360の製品情報 (2005年12月21日) [Reported by 後藤 弘茂(Hiroshige Goto)]
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